人狼物語 執事国


133 good-day, good-bye

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久城 ワカバ

[やがて出てくる、ミルクたっぷりのカフェモカ。
ほんのり苦い中に、チョコレートとミルクの甘みが広がって行く。
目をとじて、ふう、と息をはいた]

なんていうのかなぁ。
人生って、あまいばっかじゃ、ないんだねぇ。

[少しだけ大きな独り言。
甘いだけじゃないカフェモカが、喉を通っていった]

(1) 2013/12/13(金) 18時50分位[カウンターの真ん中くらい]

久城 ワカバ

[無口なマスターは、相槌を打つこともしない。
ウェイトレスなど、いるんだかいないんだか。
このくらいの空気が、今は心地がいい。
だから私は、少しだけ大きな独り言を呟ける]

今でも、好き、っていうか。
んー、好き、なのかなぁ。
嫌いでは決してないんだけど。

[熱いカフェモカを少しずつ口に含む]

なーんか、ね。
私じゃだめだったんだなぁ、って。
おもうんだよね。

(2) 2013/12/13(金) 20時20分位[カウンターの真ん中くらい]

久城 ワカバ

[いい人だと思う。
 優しくて、気が利いて。
 一緒にいると、いつも落ち着いて、安心できた。
 小さな喧嘩を幾つもして、その度にいい関係になっていった]

そう思ってたのって、私だけだったのかなーって。

[カフェモカに口をつける。
 温かい。
 甘く優しい、ミルクたっぷりのココアみたいな人だと思っていた。
 その奥の苦味には、気付けずにいた]

(15) 2013/12/14(土) 11時10分位[カウンターの真ん中くらい]

久城 ワカバ

[はじめは純粋に、惹かれあった。

ホットミルクのように、白く、すべてを保有してしまうあたたかさ。
ココアの、じんわりと広がる甘さ。
それらを共有した時間を過ごした。


ミルクとココアで、珈琲の黒と苦さを隠して]

(23) 2013/12/15(日) 00時10分位[カウンターの真ん中くらい]

久城 ワカバ

[お互いの視線は、お互いをみているようで、
その実お互いをみていなかった。

彼の優しい視線に映り込んでいるのは私だけではなかった。
わたしが踏み込んではいけない、誰かが常に、そこにいた。

彼は、私が気づいていないと思ったのかもしれない。
はじめは、わからなかった。
それはきっと、彼の優しさ。作った表情。
ミルクとココアで隠したコーヒーがわかるまで、ずいぶんと時間がかかった]

(24) 2013/12/15(日) 00時20分位[カウンターの真ん中くらい]

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