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[窓からそとを眺めました
ここは高いところにあるみたいで、とてもけしきが綺麗だと思います
でも、かみさまはきっと、もっと高いところにいるのでしょう
わたしもかみさまの所へ行きたいと思いました]
[昨日は、四人もわたしに会いにきてくれました
だけれど、ごめんなさい
わたしにはもう、あなたたちの名前がちゃんと思い出せないのです
なんて呼んでいたかは、覚えているのに]
[こんな風に少しずつ、きえていっているのです
毎日、ちょっとずつ、わたしがきえていくのです*]
/*
自分得な設定を詰め込んだ。
・家族はおらず、捨てられた
・野垂れ死ぬ所を気紛れな「かみさま」に拾われて生き延びた
・「かみさま」は二年半ほど前にアルツハイマー型認知症を患い、自分を保っている間に自らその障害を閉じた
・半年ほど前に「かみさま」と同じ病気を発症
・まだかろうじて自分が残っているので、「かみさま」と同じように自分が自分である間に自ら幕を下ろしたいと思っている
・入院資金などは、「かみさま」が遺してくれたお金で賄っている
しかし分かる人には分かるであろうこの設定よ……
最期の望みは「私を忘れないでください」
/*[告げ人 アン]
[告げ人 アン]
[浮遊霊]
[926号室の住人 ロッカ > 告げ人 アン > 塗装工 ゾウサク > 警備員 ノギ]
[廃屋]
[縁側]
[24時間前]
[過去の栄光にしがみついた]
[○]
[四つ葉のクローバー]
[小吉]
[占い師]
<66> “プ” “J”
{5} (03) <<16>>
[海の歌が聴こえる。
賑やかなあらゆるものは私を避けて過ぎ行き
残されたものは静かで平らな毎日。
此処にあるのは
遠くの波音と車椅子が軋む音だけ。]
896号室 ひとりきりの部屋
[真っ白な部屋の窓際。
膝に乗せた青い表紙の日記帳を撫でて。
その、海とも空とも似ていない
つまらない青色を指の先で愛しんで。
私は、そっと世界に幕を下ろす。
そして閉じた瞼の内側に砂浜を描き。
空想の中へと、駈け出した。]
[>>7]
かみさまは、家には住んでいませんでした。
いつもホテルで暮らしていました。
ホテルのベッドはふかふかしていて柔らかくて、それからかみさまが一緒に寝てくれていたものですから、冷たくなんてありませんでした。
ちょっぴり狭いと思った事もありましたが、私はかみさまと一緒に眠る事が何よりも好きだったのです。
[>>8]
かみさまは、人間だけれど、人間じゃあないと思いました。
なぜなら、かみさまはとても美しかったからです。
見た目や立ち居振る舞いもそうですが、その在り方が。
ただただ綺麗で、美しくて、それはきっと、かみさまが高い高い、本当ならわたしみたいなのじゃあ手の届かないような所にいたからなんだと思います。
かみさまはきっと、空の上へ帰っていったのです。
だから、わたしもかみさまの後を追いかけたいと、そう思うのです。
わたしがわたしであるうちに、空の上へわたしも帰りたいと、そう願うのです。
[>>9]
昨日来てくれたのは、ひろくんと、傷のにいさま、にいさまのお嫁さんのねえさまふたり。
かみさまがみんなと知り合った頃、わたしもこの人たちと知り合いました。
みんな、みんな、とても優しくて、良くしてくれたのに。
今のわたしでは、名前をちゃんと呼ぶことも出来ないのです。
ああ、悲しい。
悲しい。
ただひたすら、悲しいのです。
[思い描いた空想の正体はきっと、
本当なら私が歩むはずだった未来の画。
瞼を持ち上げて、世界をみつめて。
冬の砂浜で犬と一緒に走る午後を、
日記帳に書き留める。
嘘と夢が綴られた日記帳はこれで三冊目。]
…明日の散歩は何処へ行こうか。
キミは何処へ行きたい?
[冷たい硝子窓に映る私に問いかける。
アン・シャーリーに倣ったひとり遊び。
私の<友達>には、名前がまだ無いけれど。]
― 夜中 ―
[がちゃん がちゃがちゃっ と大きな音が響く]
やれやれ、お隣さんにもまいったものだね
[介護病棟の自室のベッドの上で呟いた。
隣の老人は夜中に廊下に出ては、部屋に戻ろうとして間違えて隣の部屋をがちゃがちゃやるのだ。今日もまた目が覚めてしまった]
うーん
[眠れないながらもごろりと寝返りを打った。ここに入ったばかりのときは丁寧に、お隣の部屋ですよ、とドアを開けて対応したりもしたが、今はそれもしない]
/*
さて。
我慢できずに飛び込んでしまったのですが。
初の執事国でして。
機能がさっぱりわからず。
[警備員 ノギ > 926号室の住人 ロッカ > 305号 ボタン > 896号室 クルミ > 塗装工 ゾウサク > 告げ人 アン]
[Tシャツにかえるがくっついた]
[カナリヤの間]
とりあえず面白そうなので
ランダムをふりまくる。
…角部屋なだけ、良かったね
[この病院は、角部屋の窓が大きい。
もう一度、よいしょと寝返りをうって、窓のほうを見た。
隣の老人は、扉が空かないので諦めたのだろうか。
毎度の音に気づいた職員が連れて行ったのだろうか。
静まり返った病院に、わずかな潮騒が響いている気がする。
窓の外遠くに光る月が見えた**]
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