ぐがっ、がーー…!(パチン)
……おっといけねぇ、寝ちまってたようだな。嫌な夢見たぜ。
お嬢は今日も来てくれねーか。こんなんじゃ箱の中に入れられてんのと一緒で体が鈍っちまうよ。
俺を学んでくれりゃー、お嬢が懸想する相手がいてくれりゃその心もズドーンの胃袋もゲッチュ〜の唇にズキュゥゥゥン!だってのにな。
…お?噂をすればお嬢か?…なんでぇ、人違いか。
な、なんだ?何をする気だ。何処に連れてこうってんだ!やめろ、開くな!エロ同人みたいに俺を穢すんじゃねー!
[開かれちょっとした落書きをされた学習帳はどこぞへと連れていかれた*]
おやおや、明るくなった?
ここは私の出番!…なはずなかった。残念。
[引き出しの中身ごとごっそり持ち出されてページの端がしおしおと揺れる。]
はいはい、探し物は何ですか〜見つけにくいものですか〜上から三番目に隠れたプリントさん行ってらっしゃいませ〜
うわぁぁぁぁぁぁ!!大地が揺れるぞ
アイ キャン フラァァイ!!!
[気がつくと、周囲には重力に従って散らばっていく文房具や紙類の束。
抜きすぎた引き出しが落下したと気づいたのは後の事。
途中、古い鞄にぶち当たって一回転したことで、一番底にあったノートは期せずして自由の空間へと射出されていった。]
本来なら出した本は片づけろ、と言うところだが……
今回は勘弁してやろうガキよ。
ふ、寛大だな、オレ。
[ひら、と表紙を揺らす。
床の上で]