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家だ。誰か居るかな。
[古い日本家屋が目に入る]
で──さ。逃げるって誰からだろうね?
[冗談めかして呟きながらも、
周囲を慎重に確認し、
小走りに日本家屋に*向かった*]
[森の中、荷物を引きずり歩いている]
もうやだ……。
[湿っぽい臭いがする地面に置いた白いトランクに腰を下ろして、うなだれた]
はぁ。
[ため息混じりに顔を上げると、明かりの燈る家屋が目に留まる。
やや逡巡してから、亀の歩みでそこへ*向かい出した*]
大丈夫。少しむせただけだ。
[心配げなリウに、首を縦に振って答え。続く問いに]
私は……
ん。それは、有難い話だけれど。
[言いかけたのをまた、忘れてしまったかのように止め。新しく人の気配や声があれば、ふと廊下の方を見やった*だろうか*]
行かなければならない所だった、ような気がしたのだが。未だに思い出せる気配はない上、今また森を歩いても迷うばかりではないかと思った。急ぐ必要はない、というより、急ぐべきではないのだろうか。
[引き戸の前で、どこか懐かしさを覚える。
けれど、具体的な記憶には結びつかない。
首を横に振っると、なれた様子で引き戸に手を掛け、無造作にがらりと開けた]
ただいまー!
……あれ。オレんちじゃないよ……な。
[自分の言葉に首を傾げて、もう一度背後を確認し──]
わぁ!!!
[大きな荷物を引きずる女性に驚いて声を*上げた*]
[言いかけて言葉を止めるフユキに首をかしげ
引き戸が開く音を聞くと、緩慢に首を玄関の方に向けて]
……誰か来た
[立ち上がり、ゆっくりと玄関へと向かう]
何か?
[疲れきった様子で尋ねる声には、僅かな抑揚しかない]
隣村に行きたいのだけれど。
[言って、右手をひねり腕時計の*文字板を見遣った*]
それじゃあ、また明日ね。バイバイ。
[友達と別れて森の中を歩きます。
木の枝を拾い藪をかきわけて進みます]
近道近道。えいっ。
[草だらけの姿で日本家屋の玄関脇にひょいと出ます]
[冷静なソラに目を丸くする。
どうやら自分を追っている人ではないようだ]
あー。びっくりした。
何でもない……よ。たぶん。
[続いてやってくるリウに小さな悲鳴を上げる]
……隣町ってどこか知ってる?
[小さな声で尋ねた]
[服についた草を手で払います]
お母さんのお客さん?
お兄さん、お姉さん、こんばんは。
お姉さん、大きな荷物ね。
[ソラの荷物を目を丸くしてみつめ、引き戸の隙間に飛び込みました**]
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