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[去りゆく背を見守っていると、
突然振り返った彼女にカメラを向けられ、]
ぴ、ぴーす……
[うろたえつつVサインを作った。]
またね、ふーらいぼーさん。
あ、イルカ雲なくなってる…。
[空を見上げれば。
イルカの雲はなくなっていた。]
せんせー。
わたし、おうちに回覧板届けるね。
[家の近くまで到着すれば。
2人に手を振って、家へとのんびり*歩き出すのだった。*]
―ネギヤ邸―
こんにちは〜、うちの組の分の鉢巻きお持ちしました。
それといつも通り、冷蔵庫お借りしてもいいですか。
[ネギヤ邸のたたきを上がると、家人にことわり、
自治会用の飲み物を台所の冷蔵庫に入れた。
そして祭りの衣装が収められている座敷へ、
手製の鉢巻きを持って行った。*]
イルカ雲。
[その単語には、一度空を仰ぎ、眩しさに目を細めて]
うん。いってらっしゃい。
[ニキの家近くまで着くと、彼女を見送り。自分は萩原宅へと向かった*だろう*]
写真家 ペケレは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
─祭り当日─
[その日は、すっぴん(に見える)に、淡い紅色のシャツにジーンズにスニーカー。黒く長い髪を1つにくくり、白い帽子をかぶり、首からコンパクトカメラを下げていた]
天気は大丈夫か?
[空は薄曇り。空砲の花火の音がぽんぽんと聞こえてくる]
さて、お仕事開始しますか。
[ぱしりと両手を鳴らし、歩き始める]
[神社の敷地を歩く。
問われれば笑顔で答え、写真を撮りながら、とあるものを探す]
鳴ってはいないようだけれど。
[依頼主から事前に見せられたのは、絵に描かれた、鈴というより鐸に近い、古い鈴の姿]
[ポケットには、季節はずれのザクロの実がひとつ]
代わりにこれを置いてくる、と。
昼間にやることなのかな──依頼とはいえ、やっかいな。見つかったら、運が悪かった、と。
[この場合、悪いのは運ではなく、手際だが、そういいきった。
そうして、鈴を探し、人気のないタイミングを見計らい、蔵や宝物殿をこっそりと探し*始める*]
ヨシアキとギンスイ、喉枯れしているのに付き合ってくれてありがとう!
性別疑われたけど感謝です。
私……オカマなのか?(首傾げ)
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