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しかもこの暑いのにお使いとか!
ああもう泣けてくるわ。
さっさと終わらせてクーラーの効いた部屋でアイス食べたい……。
それとも泳ぎに行く方が……
[ひとりごちりながらガンガンに照りつける日差しの中をひたすらに歩けば、目指す場所はすぐそこにあった]
−ネギヤ邸−
[目的地に着くと入口の呼び鈴を鳴らす]
すみませーん、松尾酒店です。
注文の日本酒、お持ちしましたー。
あと領収書の方も。
[インターホンの向こう側にいる人物に端的に用件を*伝えた*]
写真家 ペケレは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
おう。
[元気なリクエストの声に、空いた手で受諾のポーズ。浮かぶ雲の隙間から空を見上げた後、動き回る少女の仕草に目を細める。抱えた碁盤に一滴の汗が落ちた]
この暑いのに元気だなあ、お子様は。
……?
[遠くから、岩に染み入る虫の声。不意に襲ってくる、身に覚えのない懐かしさ。目を瞬いて、首を傾げた]
― 駄菓子屋前 ―
そっか。じゃ、祭りの日までお預けかな。
[少女の報告を受けて、慰めるように頭に手をやる]
おばちゃーん、いつもの。
[宇治抹茶アイスバーを入手。片手で器用に袋を剥いていくと、食うか?と少女に差し出す]
よ、ニッキ。
相変わらずぼんやりしてるな。
[アイスバーを齧りながら挨拶。彼女の手の中のペンギンに視線を*止めた*]
……………アキちゃんだ。
[ちょっとむーとしながら答えた。]
ぼんやりしてないよ。
時代の流れを感じてるんだよ。
イルカの季節がきたなぁ、とか。
[カップのペンギンに視線が集まっている気がして、ペンギンを*凝視した。*]
何か、とり残されてるって感じだな。
イルカって季節物だったか?
[アイスバーを目の前でねこじゃらしのように振って]
[顔を上へ向ける。空をゆっくりと泳ぐイルカが目に入った]
もうじき夏祭りだなあ。
[誰にともなく*つぶやいた*]
[>>70 慰める手を頭に感じながらこくりと頷く]
お祭りで絶対にアイスと綿菓子食べるの…。
[声には静かな決意を込めて][差し出されたアイスバーを見ると、一瞬パッと笑顔になるも、]
おにいちゃんの分少なくなっちゃうよ…?
[おろりと躊躇いの表情。
しかし目の前の誘惑には勝てず。
夏祭りの時に私のひとくちあげるから!と宣言した後、
宇治抹茶のアイスバーをひとくちかじり、幸せそうに微笑んだ]
[餅肌へ伸ばした手は空を切る。
家主ネギヤが玄関へと向かったから]
ええと、粗茶でしたか。
いただきます。
[室外の会話は途切れ途切れにしか聞こえない。
○○茶(好きな文字を当てはめよう)の入ったグラスを口に運びながら、庭先を見た。
たわわに実るは、*枝豆枝豆枝豆*]
写真家 ペケレは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
そうそう、いつのまにか、
祭りのお飾りとかが消えてしまうんですよ。
ウッカリ失くしちゃったかな…って
皆、始めは軽く考えてたみたいだけど、
それが立て続けに重なったものだから……警察沙汰にもなっちゃったのかしら。
けど、とりたてて高価な物じゃないのよね、
だから盗まれるというのも不思議な話ぃ。
盗難なら、いたづらや嫌がらせが目的なのかしら……
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