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舞台は北欧。近代化から取り残された、ちいさな村。
極夜―Kaamos―の季節、世界は氷雪と闇に閉ざされる。
雪原を越え凍てつく森を越え、トナカイの群れを追う
遊牧民も、この時期ばかりはテントを畳み村暮らし。
交代で、地吹雪に蹲るトナカイたちの世話をしながら、
2カ月ほどの間、昇らぬ太陽を待ち焦がれ過ごす日々。
そんなある日…闇の夜。突如、狼の遠吠えが響き渡る。
丘から、木陰から―― 一斉に声を上げる、狼の群れ。
夜天には、空を割って凶兆の「紅いオーロラ」が靡く。
トナカイたちはひどく怯えて、千々に逃げようとする。
が――逃げられない。極夜の村は、狼に取り囲まれた。
様子がおかしい。長老が呪術を行い…漸く突き止める。
『 村にいる誰かが、狼どもをあやつっている! 』
狼の群れは村を囲む輪を縮めはじめ…人々は戦慄する。
容疑者として長老が住まうテントへと集められたのは、
闇夜、異変の折に姿を見せるのが遅れたとされる全員。
それから、腹を空かせた狼の群れが村を襲いだすのを
少しでも遅らせようと選ばれた、供犠の娘…ドロテア。
肩を落とす長老が、苦渋に満ち、だが決然と言い渡す。
『 時間稼ぎも、僅かだ。探せ。汝らの中に居る。 』
供犠の娘が長老の孫娘だと、村の者なら知るだろう。
既に約束された犠牲が在り――その日々ははじまる。
オーロラ舞う夜空。貴方が響かせるのは*勝鬨か悲鳴か*…
―テントの前―
[――さくり。
踏んだ雪が立てた音は、状況の重さと相反するように重い。
息を吐く。虚空に放たれたそれは、刹那しろく凍った後に霧散した]
[どこに行くまでも無い。
その場に立ち、腕を組んで瞳を閉じる。
人間の肉は――特に己の肉は強靭では無いから、ずっとここに居る訳にはいかないのだけれど。
今は、静かにそうして居たかった]
……時間が無い、か。
[耳の底に響くのは、紛れも無い狼達の遠吠え――**]
― テントへ向かう途中 ―
[紅いオーロラの舞う夜空の下、一人の男が歩いていた。この状況では不相応とも言えるかもしれない、真紅のコートの裾が揺れる。線が細い長身の男は、ゆらゆらと、風に吹かれる旗のように、一見おぼつかないような、独特の歩き方をしていて]
……。
[前方に見えてくる一つのテントに、下がりがちな眉を、更に下げた。村と他の村とでの、また村の中での各種伝達を任とする男は、今回の異変にあたって挙げられた容疑者達に、呼び出しの件を伝えてきたところだった。
とはいえ、伝達を聞かずに向かった者もいたかもしれないが]
……嗚呼。
[――男自身もまた、容疑者の一人だった]
/*
飛び入りなのに一番参加ってどうなんだろうと思いつつ、参加させていただきます。
極北とかオーロラとかツボすぎるだろう、と。
執事は初参加なのですが、頑張りたいです。宜しくお願いします。
/*
飛び入りずさー!
慌て過ぎたので今裸とかいう酷いCO。シャワー浴びてた。
全力でお邪魔します。
だんぼるセットわーい。眼鏡眼鏡。
紅いオーロラ。紅いオーロラ、だ。
不吉な。凶兆は現れたり。
狼の群れに囲まれて。嗚呼。
これが目論まれたものであると言うのならば。
[芝居のようでも、詩のようでもある呟き。
共に吐かれた息が白く昇り、消え]
長老は仰った。
集まれ、探せ、でなければ。
でなければ……
悲しきかな。
終焉は。猶予もなく、耳元へ。……
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