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星詠みで、……そうですか。
[警備員が広げた書には、村に伝わる話が書いてあった。
否、その当事者なのだと、書いてあった。
しばらく書面に目を落としていた彼は、振り返る。
アトリエの中、父の言葉は無い。筆の走る音だけが聞こえてくる。
嘆息すると、窺うように警備員を見た]
お断りする事は、……出来ないのでしょう。
ならば僕は、行きます。
父に手紙を書いて、食事を作り置きしたら、向かいます。
何せ父は何もできませんし、描いているものを考えれば女性を招くのも、いけません。
[大きめの鍋に具沢山のスープを作り、パンを机の上に置く。
幾ら人を呼べないとはいえ、そこまで多くのものを作る時間があるわけでもない。
数日分で良いのだ。
そうして用意を整えた後、彼は手紙に文字を連ねる。
スープを温めて食べる事、下手なものに触らない事、パンが足りなくなったらあの家に買いに行くこと。菜園のトマトは自由に食べて良い事。
最後に、自分は星詠みにより外れの屋敷に行く事。
机に置くと、漸く自分の外出の準備を始める。
小さなバッグにそれは収まった。
アトリエを覗くも、声をかけることはない。
音を立てずに戸を閉めて、いってきますと口の中で呟いた]
[自分が死んでしまったら。
そんな事は書かなかった。書けなかった。
そうなる事は予想できていたのけれど、
書くことによって、それが真実になってしまうのではないかと思って]
[屋敷へ向かう道すがら、誰が呼ばれているのだろうと考える。
誰が呼ばれていても、それは嫌な想像にしか繋がらず、顔を歪める]
――お伽噺だろう。
[何も起きない、と。
願うように、小さな声を落とした**]
/*
てすてす。多分こうなるんだろうってわかってはいるけども。
てすと
[絵描きの子 レイヨ][飾り窓の女 ウルスラ][飾り窓の女 ウルスラ > 声を失った男 クレスト > 供儀 ドロテア > 煉瓦工 ユノラフ > 遊牧民 ヴァルテリ > 怪我人 マティアス > 学者 ニルス > 町娘 アイノ > 絵描きの子 レイヨ][カカシの隣][地下貯蔵庫][若かったあの頃][嘘がつけなくなった][○][ホレ薬][小凶][共有者]“ヤ”“Z”
/*
レイヨ君を女の子だと思ってたとかそんなこと言いつつ
こんなに可愛い子が女の子のわけないじゃんおおげさだなあ
って思い直しました。
ただそれだけです。
[冷たい石畳を踏むのは踵の無い皮のサンダル
潮風にきしりと傷む髪を靡かせて足音無く歩く
向かうのはひとりの女の家で――…]
あら?
[ほそい指を上げて口許を撫で首を傾げた
扉の前にいくつかの袋が掛かけられている様子
歩み寄って手にすると カサリと紙が手に触れる]
ウルスラ様、ご不在なのですね。
[肩から掛けた鞄からペンを取り出し
不在のメッセージが書かれた紙に承諾の旨、
そして自身の名前を添えてポストへと落とした*]
/*
身体の一部に欠損がありながら生きている人は災いを退ける徳の高い人物として大切にされる。
ただし、村に災いが訪れた際には、生きたまま供物となる事で、徳によって災いが相殺され静まると考えられている。
人身御供
生き供物
人柱
その事態を避ける為、療養という名目で家族が逃がした。
日本語でOK
あとで清書
文面はぶっきらぼう、独り言は丁寧で育ちが良さそうな感じに。
[それから彼女の布のこしらえものを抱えて
海沿いの雑貨屋へと向かう途中ふと足を止める
大きな白い鳥が翼を広げて空を舞い
澄んだ空気の中降り注ぐ太陽の光を横切った
漁から帰った船がゆったりと岸にその身を寄せ
迎える人達の声がいつもより多いのは
きっと祭りの準備のせいで浮足立つせいだろう]
…今日の平和を、神に感謝します。
[空に向けて零す言葉は歌うように高く。
自分の家を屈強な男が訪れていると未だ知らない*]
/*
要は体の良い姥捨て・口減らし。
ちょい設定変更。
恋人うんぬんは無し。
生まれは地方豪族の子息。荘園領主でもいい。
14、5歳の時に病にかかり、大都市の病院へ。
手術を受け、一命は取り留めたものの声帯を失う。
村の伝承を知る両親は、クレストを生かす為に民に声を失った真実を伏せ、回復に時間が必要だからと偽ってこの村に預けた。
やがて、故郷が人狼に襲われ、クレストは噂でその事を知る。
故郷が滅びたのは、自分が生き供物にならなかったせいだと思いこんでいる。
[小屋と言うのが相応しい小さな家をでて、祭りの準備で賑やかな村の中を歩く。
日差しは暖かさを伝えるが、風は冷たく。
外套の襟を立てて首をすくめた]
……やれ、せっかくの祭りを、楽しめるかと思ったんだがなあ。
[ガタがきはじめた身体とはいえ、体力はあるほうだ。
祭りの準備を手伝っていた昨日までを思い、やれやれと吐息を零し。
村はずれの屋敷に向かって、歩く]
[村はずれの屋敷は、古臭くて、大きい。
2階建てというだけで、この海辺の村には不似合いな感じがするほどだ。
二階には露台もあるが、窓は外から打ちつけられている。
今は開いている玄関も、全員そろったら外からうちつけられるのだろう。
それが、因習だ。
一つ、ため息をついて、屋敷の中へと足を踏み入れた**]
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