人狼物語 執事国


98 収穫祭の村

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【赤】 絵描きの子 レイヨ

[昨夜、恥ずかしげな様子に首を捻ったりもした。
彼女がどう過ごしていたのかは知らず、そしてそれゆえに、まさかさん付けがほとんどないなんて思いもよらず。
不思議そうにしながらも、うん、それでなんて返した。

今、問われた言葉に、彼の声が少し笑う]

なんだろう、生きていてほしかったから、じゃダメ?

[特別な理由は必要だろうか、と。
言葉に悩んで]

人間でも、こうやって君の声を聴けるんだから、
厳密には違うのかもね。
食べたいとは思わないけど。

(*36) 2012/11/15(木) 16:20:06

【赤】 漂泊民 イェンニ

 いえ、必要tという訳ではありませんわ。
 ただその…
 …人に害成す存在な訳ですから
 不思議に思ってしまいました。

[釘打ちつけられてこうして閉じ込められる程。
目覚めてすぐにそれを考えて、
あまりに酷ければ自殺でも考え兼ねない、
それほどのものだと思うのに――
  レイヨの言葉は甘く優しく、ひどく嬉しい]


    わたくしが、怖くはないのですか?


        [自分はまだ今 じぶんが、怖い]

(*37) 2012/11/15(木) 16:24:45

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

[遊牧民として放浪しているのは、人狼の血が流れているからだ。
 普段は眠っている。
 めざめる事はなく、ただ人として在れる。

 けれど、不意に目覚めるときがあるから、一箇所に定住するのをよしとしない一族だった。

 前回、この村で目覚めてしまった者が居たから、すこし距離を置いた時期があったのだ。


 けれどここ数十年、目覚めるものはなく。
 大丈夫かもしれないと。

 年老いたものから、ためしに定住し始めてみたが――]

(*38) 2012/11/15(木) 16:25:34

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

[こうして、星読みに見破られ。
 そして若き狼もまた、目覚めたのを知って。

 年老いた狼もまた、ゆっくりと目を覚ましていた。

 目覚めたばかりの狼と人の子の話は、聞かずとも聞こえていた。
 そして、朝日が昇ったあと、笑い声に反応した二人からの問いをきく]

  ――さてさて、無防備な、子らだ。

[問いには答えぬまま。
 見破れる者だと、居間で交わされるやり取りを見ながら、小さく呟く]

(*39) 2012/11/15(木) 16:25:38

【赤】 漂泊民 イェンニ


 …ヴァルテリ、様……?


[聞こえた小さな呟きに思わず視線を向けた。

そうだ。思いだした。
懺悔にきた男は確か
遊牧の隊が来た少し後にきたのだと]


 ヴァルテリ様も、でございますか?

[声帯震わさず コエを想う]

(*40) 2012/11/15(木) 16:30:50

【赤】 絵描きの子 レイヨ

[首飾りを眺めながら、応える。
かざしてみるときに、ちらりと彼女の方も見たのは、偶然ではない]

怖くないよ。

[甘い言葉を、選ぶ。もとより本心ではある]

そういう生き物なんだから、仕方ない。
そうでしょう?

[問いかけはもう一人に対しても向ける。
無防備、なんていうのに、確かにと首飾りを見つめて思う]

大丈夫、怖くないよ。
生きるためには仕方ないことなんだから、怖がるなんてしない。
君がもし僕を食べようとしても、僕は君を怖がらないからね。

(*41) 2012/11/15(木) 16:35:01

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

 おお、イェンニ。

[呼びかけに、ようやく応える。
 視線が合えば、ゆるりと笑みを浮かべ]

 ……狼としてあるのが、強いかい。

[穏やかな問いは、コエとして響く。
 レイヨの言葉に、小さな笑い声]

 そうさな。
 しかたのない、ことだ。

(*42) 2012/11/15(木) 16:42:31

【赤】 漂泊民 イェンニ


 ヴァルテリ様。
 狼として――はい、わたくしは。

  まだ…その、初めてのことで。
  喉が渇いてしまいます。


[とても年上の彼の落ち着きが頼もしい。
想う声には、高い声に低い音が同時重なった]

(*43) 2012/11/15(木) 16:46:13

【赤】 絵描きの子 レイヨ

ヴァルテリ、も、なんだね。
何かあるなら手伝うよ。

[そっと伝える言葉。小さく笑って]

こうやって、視線をそらさせたりとか。
他にも出来る事は、あるかもしれないし。

生きるために仕方ないのだから、手はあったほうが、良いでしょう?

(*44) 2012/11/15(木) 16:50:38

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

 のどの渇きは、今宵、癒せばよい。

 そのための、娘がいるだろう……

[供えられた娘を思い。
 それを可愛がっていた娘を思い。

 小さな笑い声が響く。

 助けを差し出すコエにもゆるりと笑み]

 そうさな。
 そうやってくれれば、助かる。

 ――閉じ込められているのだから、早晩見つかるとはいえ……
 少しでも、猶予があればそれだけ、力をつけれるからねぇ。

[人の血肉を食べれば、少しは回復する。
 年老いたが故の体力のなさはともかく、人を食べなかったが故の体力の低下は――]

(*45) 2012/11/15(木) 16:59:32

【赤】 漂泊民 イェンニ


 ――レイヨさんは、食べませんわ。
 受け入れて下さる方を、
 食べる理由はありませんもの。


[静かな声で告げる――口許は弧。
夜に現われた爪や牙、そしてきっと耐えなければ
もっと訪れたであろう変化を見ても。
 彼なら怖くないと言ってくれそうな気がして
 小さくこくりと 頷いた]

(*46) 2012/11/15(木) 17:01:04

【赤】 漂泊民 イェンニ


 はい、その、…ヴァルテリ、様。

 わたくし…――
 その、ドロテアが…
   大事、なのに。
   死んでほしくないのに…――

 ひどく、その、……

[それはきっと長老が供儀となる少女にかけた、
星詠みを始めとする不思議な力なのだろう。

 彼女の白い肌が目に焼き付いて
 思い出すのは酩酊そうな程の――甘い匂い]


 狼とは、そういうもの――なのでしょうか。

(*47) 2012/11/15(木) 17:03:36

【赤】 絵描きの子 レイヨ

しっかり力、つけて。
僕はそれまで、サポートするから。

[食べないというイェンニに、こちらも小さく微笑みを向けた。
人狼たちの、習性についての会話には、交ざらない。
ただ、しっかりと聞いていた]

(*48) 2012/11/15(木) 17:11:13

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

[若い狼の、戸惑いを含んだ問いかけに、しばし口を閉ざす。

 それから、ゆるりと瞬き一つ]

 そうさな――

    それは、人それぞれ、だからの……

[星読みの不思議な力はわからない。
 ただ、大切な人ほど、食べたくなる。
 そんな習性を持つものも、いたのはたしかだ]

 大事だからこそ、食べたくなる。 
   そういうことも、あるのだろうて。

(*49) 2012/11/15(木) 17:17:08

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ




 ありがたいが、レイヨも無理をするのではないぞ。

[狂える人はコエを聞く。
 それを知っているから、伝わる人の子へと軽い言葉を返す。

 狂える人は狂っているからこそ。
 どちらへも、天秤の振り子は揺れるのだと、思っている**]

(*50) 2012/11/15(木) 17:17:19

【赤】 漂泊民 イェンニ


 大事だからこそ、食べたい…?
 そんな、では。

 狼は、狼同士でなくては
 生きていけない…という事、に
 なってしまいませんか?

[ヴァルテリの言葉に俯いた。
表情を変えてしまうのが気付かれないように]


 …大事だから、食べてしまう。
 血肉に…――、

[落とす呟きは小さく高く低く 重なる]

(*51) 2012/11/15(木) 17:25:05

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

 そうさね……

   人とともに居ても。
     目覚めてしまえば食らいたくなるのだから。


  そういうことかも、しれないねえ……

[年老いたコエが、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

 大切なものは、血肉になった。
 ずっと、この身とともにある。


 けれど、それを目覚めたばかりの若い狼に理解しろとは、言わないまま]

 なぁに、手を掛けたくないのなら。
   わしが、しよう。

[そう、ささやいた]

(*52) 2012/11/15(木) 19:15:50

【赤】 漂泊民 イェンニ


 大事なものは、食べて満たす―――、なら。

 わたくし、ドロテア、を、


[続けるべき言葉が、掠れて形にならない]

(*53) 2012/11/15(木) 23:00:49

【赤】 遊牧民 ヴァルテリ

[擦れて消えた言葉の先を思う。

 若き狼のコエに小さく笑う]

   なら、食べると良い……

     あの子は、きっとイェンニを満たしてくれるだろう。

[嗾すような、コエが響く**]

(*54) 2012/11/15(木) 23:05:49

【赤】 漂泊民 イェンニ


 ヴァルテリ様。
 わたくし、嫌です、
 ドロテア、を、傷つけるなんて、


[切羽詰まったような声を上げたあと、
身の内に甘やかな気配が広がるのに身震いをした]


 嗚呼。
 でも、こんなに…――――


[愛しいものが、甘いのだ]

(*55) 2012/11/15(木) 23:10:49

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