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――ラウンジ――
[緑の隙間から海を覗き見ることのできるラウンジが、そこにはあった。
潮風は木々の隙間を通り、ガラスに吹き付ける。硝子戸を開けばその風を一身に受けることはできたが、ラウンジの椅子に座る老婆はすっかり腰を落ち着けていた。病棟にて割り振られた部屋よりもよほど居心地がいいか、彼女は鼻歌交じりに古びた指で持つ針を遊ばせていた。]
ン、ン――…… あぁおい、 目をした
おにんぎょ は、
[節をつけて動かす針の脇にあるセルロイド人形は、さして青くもない目をじっとガラス向こうに投げていた。
老婆の気まぐれな歌は途切れ、同じ個所を繰り返し、行き着く先も見当たらない轍の中で円を描く。
ふと潮風以外に鼓膜に触れる声を聴き、老婆は手を止めた。黒い布に縫い止まった針をそのままに、陽光反射する海へ目を細め]
きっと、
ウミを見過ぎちゃったからだぁねえ**
─ 病室 ─
[ほぼ白一色の部屋。
壮年と初老の半ばあたりのような男は微睡んでいる。
ベッドの上、男の枕の横の方には、装丁も頁もうっすらセピア色になった一冊の本がある。]**
/*
お針子もしたかった。
学生の女の子たちもかわいかった。
けれど選んだのはこのチップ。
よろしくお願いします、birdmanです。
初めての女の子RP///
とある病室
[医療機器がかすかな電子音を奏でる中、目前の女性は患者の手を握り締めて嗚咽を堪えていた。
死亡確認。脈を取り、瞳孔を確認する。
薄く唇を開いて言葉を発しようとした瞬間、胸の奥が圧迫されるような苦しさを、覚えた。]
――ご臨終、…です。
[寝台に横たわる人物が、患者から、遺体へと変化したことを告げると、女性は震えながら泣き崩れた。
額に薄らと浮く脂汗を拭う暇無くペンライトをポケットへ戻す。
重苦しい空気が肌へと纏わりつく中、新米の医師は病室を後にした。
その足取りは、酷く重かった。]
─ 屋上 ─
おや、先客が居たんだね…
[紫煙を燻らせながら、ゆるりと柵にもたれ掛かって居る女性を見つけ彼女は微笑んだ。]
病院とはどうも堅っ苦しくてしょうがないねぇ…煙草ぐらい好きに吸わせてくれればいいのに…
[彼女は誰に言うでもなく、一人呟くように。そして煙草入れから一本取り出すとゆっくりと火を付けた。]
ああ、堪らないねぇ…
[煙草は医者に止められていた。それもその筈、彼女は昨年の夏に片肺を摘出していたのである。
__病名は、肺癌。
それ以来、彼女は一切の喫煙を禁止されている。…いや、正確には禁止されていた。]
まあ、今更後悔なんざしちゃいないがね…
[自嘲とも取れる笑みを浮かべながら、彼女はゆっくりと紫煙を*燻らせた*]
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