人狼物語 執事国


99 白鳥の歌

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悼む女 ポルテ

[翌日、黄昏時に家を出た。
悲しみは夢で体験したかのように、他人事で、軽くて、すぐに忘れてしまえそうだった]

 そだ、吸殻捨てないと

[鞄のポケットから取り出した携帯灰皿。それを包んでいた、ミルク色のハンカチは―――]

 ……ぁ、海

[少しだけ、潮の香りが*した*]

(31) 2012/12/ 4(火) 21時30分位[葬儀場]

悼む女 ポルテが村を出て行きました。
11人目、門番 ノギ が肩書きを「警備員」に変更してやってきました。

警備員 ノギ

病院受付

[中庭から聞こえる歌に耳を傾ける。
そちらを向く人と、何も耳に入らない人と。
同じ見舞い客でも、それだけで彼らを待つ人の容態が分かる気がした]

(32) 2012/12/ 4(火) 21時40分位

警備員 ノギ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/ 4(火) 21時40分位

村の設定が変更されました。
学生 ナオが接続メモを更新しました。(12/04 22時00分位)
歌い手 オトハが接続メモを更新しました。(12/04 22時20分位)

【観】 歌い手 オトハ

[歌い終えると、見知った顔と見知らぬ顔がいくつか。
声を聞いて立ち止まっただろう人たちのささやかな拍手が見えて、まるでステージの上に居るように気取ったお辞儀をしてみせた。
胸に広がるのは密やかな安堵。
この世界には、確かに歌が旋律が存在しているのだという事への喜び。]

ありがとうございました。

[薄い笑みを浮かべてから、感謝の言葉を述べる。
それは聞いてくれた人にであり、世界に対しての言葉でもあった。]

(33) 2012/12/ 4(火) 22時30分位[中庭]

【観】 歌い手 オトハ

受付

[中庭から受付に移動すると、警備員の姿を瞳に捉えた。
入院している時は居たかどうかすら知らなかったのに。
退院してこの病院に通う内に、その姿は見慣れてしまっていた。
いや、彼の事だけではない。
毎日毎日、用事も無く通っている内に、スタッフや入院患者の大半は見知ってしまったし、見舞いの人も何人かなら記憶に残っている。
向こうがこちらを知ってるかどうか、までは知らないけれど。]

こんにちは。
いつも、お疲れ様です。

[すれ違う前に立ち止まり、頭を下げた。]

(34) 2012/12/ 4(火) 22時40分位[中庭]

学生 ナオ

[中庭から響く歌声が止んだ。
前回入院した時、その声を目の前で聞いた。

白い雲が、青い空が
裸足の足裏を擽る芝生が

全部、全部。眩しかった]

(35) 2012/12/ 4(火) 22時40分位[入院棟、廊下]

警備員 ノギ

 ありがとうございました

[帽子に手をやり、頭を下げた。
素晴らしい声を、挨拶してくれたことを、全てひっくるめて

――心の安らぎを]

(36) 2012/12/ 4(火) 23時00分位[受付]

学生 コハルが接続メモを更新しました。(12/04 23時00分位)

学生 コハル、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/ 4(火) 23時00分位

【観】 歌い手 オトハ

[彼女に彼の返事を解する事は出来ない。
言葉ではなく、ざわざわとした耳鳴りとしてしか捉える事が出来ない。
口の動きを読む事も、容易では無かった。
けれど、何を言われたかは分かった気がしたから、軽い微笑を浮かべた後、それ以上は喋らず再び歩き出す。
目指す先は病棟へと続く階段。
入院中、そして退院してからも続けられた行為。
知っている人の所、あるいは知らない人の所へも、ふらりと気が向いた所へ足を運ぶ。
さて、今日はどの階まで行って、どの病室へ行こうか。**]

(37) 2012/12/ 4(火) 23時20分位[受付]

歌い手 オトハが接続メモを更新しました。(12/04 23時20分位)

歌い手 オトハ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2012/12/ 4(火) 23時30分位

学生 コハル

[隔離されているので好きな時に外に行けないし、
好きな時に誰かと話す事も出来ない。
誰かがこの部屋の前まで来れば話す事は出来るけど。
手続きが必要だとか、時間が掛かるとかで来れる人は少ない。]

バレー、したいなあ

[外を眺めながらまた独り言。独りだけしか居ないので、独り言でも言葉を聞かないと気が狂ってしまいそうだ。]

(38) 2012/12/ 4(火) 23時30分位[病室]

学生 ナオ

603号室

[結城と何か言葉は交わしたか。
きっと、笑顔で別れただろう。ばいばいと笑顔は1セットだから]

 ……とうとう個室、か

[最初は4人部屋だった。それが2人部屋になり、かけられるお金は少しずつ増えていった。個室の多い上階の部屋は、眺めだけは、本当に良かった]

 悔しい、なあ

[首に巻いたままのマフラーを握り締めて窓から顔を背けた]

(39) 2012/12/ 5(水) 00時00分位[入院棟、廊下]

学生 ナオ

[そういえば、隣のクラスだか下の階だったか、ともかく同じ学校の有名人が入院したという噂があった。
隣の席の………]

 クラスメイトも思い出せないとか
 だめだこりゃ

[なんとかという女の子が、眉を下げて、でもどこか誇らしげに話していた。噂の発信源になれることが嬉しいのか、と考えたことを覚えている]

 まあ制服脱いだらわからんけどね

[ひとりごち、マフラーをベッドに放り投げた]

(40) 2012/12/ 5(水) 00時10分位[603号室]

画家 レン

――……

[眠りは、浅く。
 時計の長針が一回りもしない内に、男は再び目を開いた。帽子を手に取り、暫くぼんやりと仰向けになっていてから、男はベッドから出た。
 被った帽子に代わり、傍らに置かれた松葉杖を取る。その両端を前に出し、それを芯に右足を進め、また両端を前に――繰り返す。
 男は左足を失っていた。
 半ば捲り上げられたズボンから伸びるのは身を覆う白。重度の開放骨折から動かせなくなったその足は、近い将来、真に失われる予定だった]

……

[慣れた様子で歩き、男は病室を出た。かつり。ぺたり。小さく音を響かせ、廊下を進み]

(41) 2012/12/ 5(水) 00時30分位[531号室]

画家 レンが接続メモを更新しました。(12/05 00時30分位)

内科医 ユウキ

[不意に届いた女子学生の声>>28が、思考を現実へと帰化させた。
彼女へと振り返った己の表情は酷く、間の抜けたものであっただろう。大きく目を瞠り、やがて現状を把握しにこりと微笑んだ。]

 こんにちは、黒枝さん。
 ……ああ、ちょっと考え事してたんだ、うん。

[不思議そうに此方を覗き込む様子に、なんでもないよと首を振る。
何時もの自分を取り戻そうとするのは、下らない自尊心からかもしれなかった。
バツ悪そうに視線を落とし、彼女の荷物を見遣る。]

 今日からだったんだね。後で、様子を見に行くよ。

[『ばいばい』。若者らしい挨拶を残す彼女へ、軽く手を振って見送った。]

(42) 2012/12/ 5(水) 00時40分位[廊下の窓辺]

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