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─ 宿・食堂 ─
お邪魔いたします。
[自分の場所を確保すると、ほっと一息つく。]
……しかしまた……
[集められたらしき人々の顔ぶれが何とも様々である。**]
― 食堂 ―
あやかしもユーレイもあらしまへん。
大正のこの世に、阿呆らしい。
[わらびの天婦羅に箸を伸ばし、言い捨てるように。
母の病死とともに村を飛び出した理由のひとつは、旧態依然とした因習を厭ってのことだった。]
ああ、僕は栂村 兼雄(ンガムラ カネオ)。
この村は十年ぶりやね、西のほうで化粧品を扱ったり女のひとらの化粧をする仕事をしとります。
そやけど。
自警団の言わはった通り人死にがあったんなら……、
[下手人はどこかに居るのかも。途中で声を低めた。
江夏姉妹にテント少女を気遣い、口を閉じる。
たっぷりの天つゆに浸した天婦羅にかじりついた。]
せや、ユーレイなんて……、あらしまへん。
[からりと揚がった天婦羅を噛みながら、己に言い聞かせるように独りごちた。
全部、気のせいだ。
被害者が死んだ頃から、耳鳴りが続いているのも。
「人狼」と繰り返す怨嗟の声に聞こえるのも。
普通でない家の子だと言われたことがあるのも。
花柳界にも関わる以上、験を担ぐことは少なくない。
目に見えぬ力がたしかに「ある」ことは解っていた。
それでも。]
/*
ツキハナちゃんにも反応したい、が……喉が致命的に少ない!
十年前に村を出たっきりで憧れられるなんて光栄すぎるものの、何があったんやろねぇ、とぼちぼち考えつつ。
・十年前に妹のように可愛がってた
・村に帰ってきてから化粧してあげたりした(本編でやりたいけどどう考えても無理)
美味しそうな匂いですね。ご飯できましたか?
[そう言って食堂に入れば、幼い頃より見知った顔が目に入り、思わず目をぱちくりと]
?!…ツキハナさんにユウキ先生まで呼ばれてたのですか。それにンガムラさんまで…お久しぶりです、お帰りなさい。
かといって、村の人だけではないんですね。はじめまして、茶屋のゼンジと申します。
[初対面の人には自己紹介をして、席に座った]
[周りの話を聞きながら、ぱくりと煮っ転がしを齧る。美味しいはずのゲッカのご飯が、どこか味気なく
感じるのは、いつもとは違う状況のせいか。
人死という言葉に軽く眉を潜めた]
熊や野犬の仕業じゃないんでしょうかね。自警団も何を考えてるやら。
ああ、食事の後のお茶は私がいれましょう。せっかくお茶も持ってきたことですし。
[少し重たくなった空気を振り払うように、お茶の包みを軽く振った**]
だよな。
ゲッカさんの料理最高。
[ゼンジの言葉に、上着の中でしわしわになっている封書への怒りはすっ飛んで、満面の笑みになる。
「ごっはん〜 ごっはん〜」と歌いながら、誘われるまま、片足跳びで食堂へ]
腹減ったー って、あれ、ユウキ先生もいるのか?
[思わずゼンジの後ろに半身隠れる程医者を恐れる迷い子は]
……。先生、後で診てくれる?
いや、階段から落ちて。
[必要なときに大人しく頼る程度には、ユウキという人を信頼している]
じいちゃんはいるって言うけどな、人狼。
まあ俺は見たことないし、熊のが対処できて助かるけど。
あ、そうだ。俺、バクだよ。
じいちゃんと一緒にマタギやってる。
[幸せにふくれた腹を撫でつつ、お茶を待つ間、視線は物珍しそうにンガムラとグリタを行ったり来たり*]
ンガムラ……さん、だっけ。
化粧って、神楽舞のとは違うのか?
ツキハナねーちゃんにもできる?
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