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[振り返る男。ゆっくりとした動きは、スローモーションを見ているようで面白い。
交わったままの視線をずっと見返しながら、問いには軽く首を傾ぐ。]
あら、ボク? 名乗ったことなかったかしらン。
[わざとらしく女々しい声を作って、男の動向を待つ。
胸倉を掴まれれば、きゃら、と高い笑い声が零れた。
これに怖気づくような神経は、残念ながら持ち合わせがない。]
掴んだらァ、答えにくいよォ?
名前だったらレイヨ、姓ならサリヤルヴィ。
お兄さんはァ?
[問い返すけれど、その答えを聞けたか否か放り出される。
喋ってる時に投げられたから、舌噛んだ。]
痛ったい、なァ……
[べ、と舌出して指で触れてみる。赤いもので汚れた。
口の中は変に苦い。]
噛み切ったじゃん、らんぼーもの。
[立ち上がるのすら、足元のぬめりに手こずる。
せっかく今日は白着てきたのに、台無し。]
あ、それとも今度はボクを殺す気だったりしてね。
やだなァ、あ、いや、別にいンだけどォ。
一方的なのって、好きじゃないし、なァ。
[壁に体を預けて立ちながら、ひとり。
バーを出ていくものが多い。当然か、こんなところに長くいるのなんて正気の沙汰じゃない。
ウルフと、女の背を目で追いながら、けらけらけら、楽しげな笑い声。]
口は災いの元、なんだってさーァ。
ボクは口以外もなんだって災いの元にできるけどねェー。
[マスターのいなくなったバーカウンターの中まで進み出て、酒瓶をがしゃがしゃ漁る。]
アルコール、消毒ゥ〜♪
[鼻歌は気軽なもの。]
てか、背中も結構痛いんだけど。
容赦ないなァ、やな感じィ。
眼鏡曲がってないかしらン。
[酒瓶をひとつ手にとっては、匂いをかぐ。
きついアルコール臭に、時々くらりとした。]
ねェ、"いい人"サン。
誰かのこと、殺してみたいって思ったこと、ある?
[問うだけ問いかけて、無臭無色透明の酒を一気に呷り。
――呷って、そして、喉の灼けるのに盛大に噎せた。]
うぇ、げほッ、げェほ、ぇふっ、
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