135 暮夜の村 〜真夜中は別の顔〜
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【鳴】 見習いメイド ネリー
［集会場の台所で皿を洗う。
人狼の嫌疑がかけられていることは、ご主人様に知られている。帰ってもいい顔はされないだろう。ここで夜を明かすしかない］
人狼……人狼ですって。
［馬鹿らしい。と、言いかけて唇を噛む］
……でも、だって、気をつけろなんて、本当に人狼がいるならどうすりゃいいのよ。
［食器を洗いながら、吐き捨てるように*言う*］
【念】 酒場の看板娘 ローズマリー
ああ、なんだ、よかった……
［マスターの一先ずの行方がわかり、ホッとした表情でカウンターに突っ伏す。
そのまま額をつけてしばらく黙っていたが、少しだけ顔を横に向けた］
15年も待ったんだ。
絶対、始末する。
［呂律はいつもの夜よりも*怪しい*］
酒場の看板娘 ローズマリーは、ここまで読んだ。[栞]
【赤】 学生 ラッセル
へぇ、聲が聴こえる奴が居たんだ。
［彼は夜空を眇めながら、問いかけの声に口許を緩めた。］
でも、その匂いだと君は人間だよね。一体どうして僕に気づいたんだろうね。
［柔く問う言葉にはよそ行きの笑みは成りを潜め、妖しい響きが色濃く*漂う*］
【念】 酒場の看板娘 ローズマリー
バロンだけじゃ味気ないだろう。
マスターには秘密ということでヨロシク。
［奥の部屋から持って来たのは、未開封の醸造酒と、グラス*2つ*］
【赤】 学生 メイ
……んー。声が聞こえる人は普通いないものなのね？
[確かに、今思えばあの時も、自分に声が聞こえた事を不思議がられていた節がある。]
ところで、あなたは誰なのかな。
[部屋を同じくしているうちの一員なのだろうか。**]
【念】 ちんぴら ノーマン
[頬杖をついて、同族を斜に見遣る。
――15年。
相手の胸裡へ醸成された物の薫りを
利くように、旧き男は目を眇める。]
……
【念】 ちんぴら ノーマン
絶対 始末するなら――
[やがて満たされるグラスは触れ合わず。
互いの目の高さに琥珀の水面を揺らす。]
狙いはどう定めるかね、
ﾊﾞﾛﾈｽ
*"男爵夫人"*？
【鳴】 見習いメイド ネリー
適当だったらまだマシ――
［声の主（>>=1）を、勢いよく振り返る。
声を荒げた文句は長く続くはずだった。
けれど視界に入ったのは、いつもの毅然とした態度とはかけ離れたオードリーの姿］
……なによ。
［声のトーンが落ちる。
僅かに唇を尖らせるのは、どうにも投げやりな言葉を*聞いた証*］
【赤】 学生 ラッセル
僕？
――…内緒。
[まるで子供の様に無邪気に嗤う声が、漏れる。
信用は、しない。する程の情報が無いからだ。]
仲間同士は聲が聞こえるみたいだけどね。人間は…知らないな。
【赤】 学生 ラッセル
[ぱらぱらと本を捲り、ふと思い立ったように声を上げる。]
所で。僕に話しかけてきたという事は、何か用があるの？
それとも興味本位？
【赤】 学生 ラッセル
それとも――…
人狼騒ぎの犯人として、正体を暴いて皆の前に突き出す心算？
[先ほどまでの無邪気さは一瞬にて消え失せ、冷たい声が響き渡る*]
【念】 酒場の看板娘 ローズマリー
［バロネスという響きがすぐには理解できず、小さな笑い声が零れるまでには幾らかの時間がかかった］
バロンと一緒に煮込まれないように祈るしかないな。
［グラス越しに男を見やる。
集会場で顔を見た容疑者達のことを順繰りに思い出し――］
若い女は好きじゃない。
なんて、ただの嫉妬みたいなことしか今は出てこない。
【念】 酒場の看板娘 ローズマリー
［ブラウスの胸ポケットから取り出した鍵を指先でつまむと、チャリと音がした。
腕を伸ばして、男の方へ近づける］
ここの合鍵だ。
私に何かあったら、自由に使え。
【赤】 学生 ラッセル
そう、用がならいいや。
[返答に軽い色を乗せて紡ぐ。]
でも…その問いかけだと、誰かを噛み殺したい人でも居るの？
[更なる問いには問いを重ねて返しながら。]
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