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「君さあ、コウサカ先生と仲良いよね」
カウンターの奥で分厚いハードカバーを読みふける委員長が、独り言じみてつぶやいた。彼女は僕のひとつ先輩で、今時珍しい、きつく編んだおさげに黒いセルフレームのメガネという図書館女子のイデアのような存在だ。
「仲がいいっていうか」返却作業の手は止めずに、僕は答える。誰かさんが働かないせいで、処理すべき本が目の前に山積みにされていた。窓の外はそろそろ夕暮れの気配が近づいている。下校時刻も近い。「まあ、趣味?が?近いし?」
コウサカ先生は図書室へも足繁く通っていた。司書の先生によると、自然科学に関する蔵書はほとんど読み尽くしているらしい。僕が作業をしているところへやってきては毎度おすすめの本やらを置いて行くし、まえに勧めた本の感想を尋ねてくるものだから、僕の読むスピードもかなりのハイペースになっていた。
「最近の学生は、あまりこういうのは読まないからね」いつだったか、先生はぽつりと言った。「ファンタジーなんかはどうにも苦手でね、まあ、SFやミステリーなら、多少は読むんだが」僕も同じだった。「エンデは挫折しました、なんか読みきれなくて。映画も観てません」「そうだろう」「クリスティなら全集読みましたけど」「僕もだ」あの時、心なしか嬉しそうにした先生は、同好の士を探していたのかもしれない。
「知ってる?あの先生の奥さん、元々ここの司書だったんだよ」委員長は読みさしの本をぱたんと閉じ、鞄にしまいながら言った。「へえ、初耳ですね」この一年半、そういえば家族の話は聞いたことがなかったような気がする。「うちのお姉ちゃんに聞いた話だけど、すっごい熱烈アプローチしてたって」「全然、想像つかないですね」「でしょ」
話の落とし所を見出せない僕は、わざと作業のペースを上げた。「君は?」唐突に、謎の問いかけが挟まる。「はい?」思わず手が止まる。「私の知る限り君毎日いるし、誰かお目当てでもいたりするのかなー、って」委員長は室内をぐるりと見回した。
その言葉の意味を理解するのにたっぷり3秒を必要とした。僕は二回、瞬きをして、深呼吸。吸い込んだ空気はそのままため息になった。
「んじゃ、あとよろしくね」と言い残し、委員長は去って行った。あとも何も、最初から僕が一人で作業をしていたからその言葉はフェアじゃないな、などと考えながら、僕はいまだ山積みの作業を終えるのにかかる時間を頭の中で再計算していた。
[「ちょっと男子ー!」
いや、私はそういうキャラじゃない。
「まあ待ちたまえ、何があったんだい」
そういうキャラでもない。
それに、近藤さんといえば車椅子で有名だ。私は向こうを知っているかもしれないけれど、あっちは私のことなんて知らないかも。どっちが悪いかなんて分からないし見てもいないのだから、私は何も見ていない。そう、それでいいのだ。
何だか相手の男子は頼りなさそうだったけれど、助けを求められたわけでもないし。目を逸らして別の方を見る。]
[私はもともと、そう派手な人間じゃない。友達の中でもいちばん地味だという自覚もある。明るくて人気のあるナオはみんなから好かれてるし、弦楽部のハツネなんて男子からも女子からもすごくモテる。……もしかしたら、幼馴染のあいつよりも地味かもしれない。眼鏡の癖に生意気だぞ。
頭の中でぐーるぐる。
誰にも言わない思いはコーヒーとミルクみたいに混ざっていって、変な自己嫌悪かはたまた八つ当たりか、することもないしぐるぐるとその場で回ってみたりして。目が回ってきた。私は何をしているんだろう。]
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・他の学生さんは、前に酸化した「157 家出少女の電車内」から無理に頼んでゲスト出演して頂きました。マシロが気にしてツンデレてるのはケン君です。
・図書館でひとりかくれんぼ(?)するの楽しいですよね。
・書き方を変えようとしているけれど不自然だったり一人称視点に変更されたり人として軸がぶれているあわわ。
…別に。
[不機嫌な表情のまま、探し物かという問いに反射的に答えて、少し後悔する。
探していた本のことを話せば、取ってもらえるかもしれないのに。
できることは自分でしなさいと言われて育ったせいか、人に助けを求めるのはどうも苦手だ。]
気をつけた方がいいですよ。
あなたにとっては見てるだけでも
このご時世、セクハラとかストーカーとか言われかねませんから。
[気取られないようにと焦って、さらに皮肉を口走ってしまう。]
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場所や接続の入力欄なくなったのかな。ちょっとさみしい。
そのさみしさを[告げ人 アン]と[廃屋]に[100年後]で[赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ]とか使って【みぞおち】を狙い{ パスワードらしきメモ }の罠にはまる妄想へと変換させようじゃないか。結果は[半凶]で。
ランダムが使えるならなにかに使いたいのよね。(平常運転)[過去の栄光にしがみついた]
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おいランダムさん!
武器振ったのにパジャマ3色出たぞ!
パジャマパーティかよ!
そしてごめんチカノさん真面目なところにこんなの挟まって。
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