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[柴ポメが焼き芋にありつけたかどうかはさておき]
あ、そーだ!
他の人探しに行きません?
[話がひと段落した辺りで、そう切り出した*]
どっちみち勝手なヤツだわ……
[結果的に、でも最初から想定でも、迷惑なのには変わりはなかった]
あーそこまで考えてない方っしょ、ぜったい。
なんかアホっぽいしあのウサギ。
[本人がいないのをいいことに言いたい放題である。
まあいたとしても恐らく自重しなかっただろうが]
そーすねぇ……
しょーじきあんま考えたくない、って感じだケド。
[げんなり、といった感じの声が響いた*]
[片岡の言葉>>54に浮かぶのは、やはり分かり辛い苦笑。
そこは性格の違いと言えそうだ]
……保護団体の人達も良い人達ばかりなんだけどな。
[動物が良い人が分かる、というのにはそんな感想を一つ。
焼き芋のことになると、少し考え込んで]
…一欠けらくらいなら。
小さいものでも、半分は多いと思う。
[本当は半分くらいなら食べられるだろうが、多くは食べさせない方が良いと考えているための言葉。
提示した分を分けてもらえるなら、その分を与えることは出来るが、人の手を介して食べることには抵抗を示すだろう。
その辺りはまだ人を警戒してしまう柴ポメだった]
[伸ばした手を避けるように、ふわりと綿毛が浮き上がる。
ちょっとした空気の動きに乗るような動きの変化に、伸ばした手を引いた]
……欠片を、集めるのもなかなか難しいようだしな。
[他にも人がいるだろうと考えた理由を言外に示す*]
それは認める。
[兎の勝手さは前の時にも思い知っていたから、返すのは同意。
深く考えていない、というのもまるっと同意だった]
いちおー、なんか原因みたいなのはあるんだろうけど。
そこら、ほんっと説明しねぇからなぁ……。
[ある意味、考えても仕方ないのかも、なんて。
過ったのは、そんな考え。*]
[耳を澄ませば聞こえる程度のボリュームで曲を流しつつ、ふらりと歩く。
その目の前をまた、綿毛がふわっと過った]
………………。
……お。
[先はするっと逃げられたけれど。
今度の綿毛は、ふわっと手の中に納まった。
そのまま、飛び立つ様子もなく手の中でころころとしている。
それと同時に、足元に咲いていたトケイソウが鮮やかな色彩を取り戻した]
……おう戻った……って。
[小さく呟いて、手の中のふわふわと、足元の花を見比べて]
そーいや、今回はあれだな。
鍵とか螺子とか言われてねーな。
[そこからしてなんか違うのか? なんて。
ちょっと思っては見たが、答えは出なかった。*]
うーむ……
良い人だけが理由じゃないとしたら……一目惚れとか?
[適当なことを言っているようで割と真面目な顔だった]
一欠け……こんくらい?
[さきほど丸齧りされかけた一本を適当な大きさに割る。
そうして小さい方を犬へと差し出してみるが、そっぽを向かれてしまった]
ありゃ?
……あーそっか、ズイハラさんじゃないとイヤってコト?
じゃ、これどーぞ。残りも食べちゃっていいっすよー。
[小さい方だけでなく、残りも合わせて随原に渡そうとした]
あっ、ちょっ……あー。
[欠片はこちらの手もすり抜けて、そのままふわっと消えてしまった。
残念そうな顔をしながら手を引っ込める]
そっか、いっぱいいればその分早く集まりそうですもんね。
その辺うろうろしてたら会えっかなー。
[と言いつつ、早くも動き出そうと*]
そう、こんな感じで目の前に……
[浮かんできたのを追いかけて見上げると、宙に止まり今度は落ちてくる綿毛がひとつ]
そーそー。
一人でしゃべるばっかでこっちの話は全然聞きやしねーから、あのゆーかい犯。
どーせアレでしょ、アイツがなんかヘマしたんでしょ。知らんけど。
[原因については勝手にそう決めつけている*]
…流石にそれは無いと、思うが。
[一目惚れ、と真面目な顔>>61で言うのにも、分かり辛い苦笑を。
分けてくれた焼き芋にそっぽを向く柴ポメに小さな嘆息をしていると、割った分も合わせて一本分の焼き芋を片岡は差し出してきた]
……良いのか?
すまないな。
[焼き芋はありがたく受け取って、割ってもらった一欠けらを柴ポメに差し出す。
柴ポメはふんふんと匂いを嗅いで確認した後、あぐ、と焼き芋の欠片に食いついた。
小さな口で一生懸命食べる様子は、見ていれば可愛らしいもの。
残りの焼き芋は、男が少しずつ食べることにした。
持ったままでは柴ポメに奪われかねない]
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