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羊羹……!?
[重いはずのトランクは難なく持ち上がり、息は一つも乱れることなく家屋に辿り着く]
雨?
[突然の雷鳴にびくついて、上空を見上げた]
/*
男性です。男性か……つまらないな。
女性のほうが面白い気がするんだけど……。
女性にしちゃおうかなぁ……。
じゃあ何で振ったって話になるんだけど。
ごめんなさい。
あう。
[そのうちに家屋の前まで辿り着いては、やや逡巡した後、扉をコンコンと軽く叩き]
――すみません。
どなたかおられますか?
[静かながら響く声をあげ。ようやく別の人影に気付き――雷鳴に小さく、肩を揺らした]
/*
……もしかして、記憶喪失?
出会うところから始まるミステリー……。
……あわわ。まぁいいや。うん。夢だ。
オレ別な夢を見られるんだし……ごめんなさい。
……そして性別どうしよう。
なーやーむー。
あの、ここ。
[フユキの姿を見つけ声をかける]
ここ……。
[慌てて腕時計を確認すると、文字盤はバスの発車時刻を数分過ぎたことを示していた。
来た道を振り返る。レンの姿が小さく見える]
どうして?
[雷鳴に続けて、小さな音が響く。ざわり。葉擦れに似たその音は、しかしそれとは確かに違い]
……は。
……に……ると、……
[ざわめきに少しずつ別のものが混じっていく。思考。声。どちらでもあり、どちらでもないもの。「それ」にしか、聞こえないもの]
闇を覗く時……
闇もまた、こちらを覗いているのだ。
その事を忘れてはいけない。
気を付けなければ……
[「声」は段々と明瞭さを増してくる。物語を読み上げるような、穏やかな調子で言葉を紡ぎ]
[──落雷。
一瞬視界がまっしろになり。
直後に轟音と振動。大地が揺れる。
……鼓膜がびりびりと痛む。
振動を肌で感じるほどの衝撃]
……っ!
近い、雷近いからー!
危ないよねこれマジで!
[帽子を押さえて、足元に気をつけながら軽やかなステップで日本家屋に向かって走る]
あ。ソラさん。
……帽子とサングラス付けたから平気かな?
別にオレ怪しくないのに。
と、……今晩は。
何か……?
[ソラの方を見つつ返事をして。何やら怪訝そうな相手に、また首を傾げる。中から一人の子供が出てくると]
ん、いや……少し道に迷ってしまって。
ここのあたりで……
[何か問いかけるが、途中で忘れてしまったかのように止め。少々悩む素振りをみせ]
ここのあたりで。
何と、続けるつもりだったろうか。私はどこを目指していたのだったか。
言おうとした瞬間に忘れてしまったらしい。あまり間の抜けた話だが、どうしても思い出せない。
尤も、目的地を忘れていたとて――
それにさして問題もないが。
にゃーにゃー。いたずら大好きねこまたなの。
[尻尾を振り]
あの二人の夢をくっつけちゃうの。
そしたら二人は仲良しになれるはず!
余った分はもぐもぐ食べちゃうの。
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