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[一緒にいた少女も名前を名乗る。
その様子にどうするか考えてから。]
3年の井上稀白。
[よろしく、などは特に言わない。
こんなことが終われば、恐らく関わることもないだろう。
名乗った後に溜息を付く。
2人はもう既に知り合いらしく、居心地の悪さから携帯へと手を伸ばす。
日付に気付けば、窓の外に目をやり。
ぽつり、呟いた。]
ちょっと目離したら、いなくなってた。
聞きたいこととか、あったのに。
[彼女から紡がれたサヨナラが、未だに耳から離れなくて]
ちぇ、優等生は人との話し方を知らないと見える。
人の顔と名前くらい、一目で覚えろよな。
[はぁ、とマシロにはため息をついて。]
ふーん。じゃあ、まだ学校の中にいるのかな?
アンって、昨日お店で会った人と良く似た人?そういえばその人が皆消えちゃったって言ってた。
[聞きたい事の内容には触れずに、ジュンタがマシロを優等生というのを聞いて]
あ。マシロさんっていつも学年1位のあのマシロさんか。
[携帯に視線を落とす彼女をみてぽつり呟く。]
そうそう、昨日の店の奴に似てた女の子。
学校には………いるかな?今日二回、会ったけど。
学校と、家の前で。
[ふう、とため息をついて。]
……ま、なんにしろ。
他に人を探すほうが先決かしら。
別に誰もいないなら、それでもいいし。
[ノートを破いて、アドレスを書く。]
それ、私のサブアド。
何かあったらこれに連絡してくれて構わない。
捨てアドだから悪用しても意味ないし。
[机の上にとりあえず置いておく。]
人の顔も名前も覚える必要がないなら覚えないわ。
そのスペースで英文叩き込むほうが有意義だわ。
[クスクスと細く笑う。]
なんにしろ学校にいても仕方ないから。
一緒に行動する必要性も感じないし。
[そのまま鞄をもって、理科室を出ようとする。
何か文句のような。
というよりかは、呆れの言葉が聞こえたので振り返る。]
バカじゃないの?
そんなこと言ってる暇あるなら、その"アン"って人探せば?
[冷たい雪の降る校庭に出て。
空を見上げるも*灰色。*]
はいはい、サブアドねー。
優等生は携帯依存症なわけ?
[ぶつぶつ言いながら、携帯にアドレスを打ち込む。]
あぁん?人を覚える必要がないって?
お前、悲しい奴だな。
人間、人脈が一番の財産だぜ?
お前、いい女なのに勿体ない。
そんなんだからモテないんだ。
[ばっかじゃないの?と聞こえたから、きっと肩をすくめたに違いない。なんにせよ、マシロと別れた。]
−回想−
[待てども母親は帰らず、テレビ番組も始まらない。
襲う不安に耐えかねて外に飛び出した。
住宅街でも人に会わず、店にも人の気配はない。
母親の勤め先のある繁華街もただ雪が降るばかり]
オレ、異次元にでも来ちまったのか?
[ゲームでは主人公が異次元に飛ばされる話はあるが、
まさか自分に起こるなんて考えられなかった]
[再び不安に襲われ、秘密基地へ向かって駆け出す。
きっとそこなら、仲間がいる筈だから]
ケータ!ユースケ!!…アキヒト!!!!
[入り口のトタン板を勢いよく跳ね上げて駆け込む。
いつもは誰かがそこにいた。 …けれど]
いねー…
[だれも、いなかった。基地の中はいつもどおりなのに。
人だけが、仲間だけがそこにいなかった]
なんだ、誰も来てねーんだ。
[椅子に座り込む。
サッカーボールを抱えてしばらく呆けたようにそのまま。
しかし、何かの気配がして外へ出た。
そこにいたのは髪の長い、学生服を着た女の人]
え? …ねーちゃん、何言ってんだよ。
人が消えるわけねーじゃん!
かーちゃんも、みんなも、消えるわけねーじゃん!!
[アンと名乗った学生から聞いた言葉は信じることができず、
バッカじゃないのかと本気で思って言い返す。
しかし、他に説明できずに返す言葉はそれから続かず]
きえるわけねーじゃん。いなくなるわけ、ねーじゃん!
[同じ言葉を繰り返して、アンら逃げるように走り出した。
道の向こうに、何かが見えたような気がして立ち止まる]
きの、せいか。オレどーかしてんだ、きっと。
[ため息をついて再び歩き出す。
とぼとぼと、網に入れたサッカーボールを蹴りながら。
当てもなく…それでも誰かに会えるといいと思いながら]
…はあ。
[コンビニの前。明かりのあたるガードレールに座って。
どのくらい歩いただろう。疲れきっていた]
−回想・終−
[一緒にいる必要もないというマシロを見送り、メモに書かれたアドレスを登録して彼女へ自分とわかるようにメールを送る。]
アンちゃん、どうしてこうなったのか色々知ってそうだったよね。
あの人もジュンタと同級生?
マシロさんも会ったって言ってたし、皆に事情を話して回ってるのかな。でも、なんであの人知ってるんだろ。
[これからどうすればいいのかとはぁっとため息をついて、ジュンタが座っている机に自分も腰をおろした。]
[優等生が去った後、俺は美夏ちゃんと顔を見合わせた。]
これから、どうしよっか?
つか、美夏ちゃん。家に親とかいなかったんだろ?
飯とかどうすんの?
[外食しようにも、きっとレストランにも誰もいないんだ。]
俺料理なんてできねぇからさぁ、ピンチだぜー。
うん。家に誰もいなかった。
あの人が言っていたみたいに雪が溶けるみたいに消えちゃった…。
あー。ご飯…。
簡単な物なら私作れるよ?あんまり手の込んだ物とかは無理だけど。
[料理ができないというジュンタにくすりと笑う。こんな時でもお腹はすくものだよな。と。]
/*
ただいまIE7から参加中ですが。
他のタブで違うことをして、ふと戻ってくるとレイアウトがそれはもう悲惨なくらい崩れているのです。
これは、イクナイ。IE7使うべきじゃない…。りろーどすると直るのですけど。
やっぱりかぁ………
誰もいない世界とはいえ、一人は不安だよなぁ。
いつもは誰かいる家に、一人きりって寂しくないか?
[美夏ちゃんを、少し心配してみて]
お、飯作れるんだ?食わせて食わせてー?
[藁にもすがる思い]
友達にもメールしてみたけど誰からも返ってこないし。ジュンタからメールが来て安心したよ。
[にこり微笑み]
味の保障はできないけどそれでもいいならいいよ?
[いたずらっぽく微笑みこくりと頷く。]
外には他にも誰かいるのかな?学校の中には誰もいなさそうだよね…?
俺だって、美夏ちゃんのおかげで助かったよ。
さっきアンに会った時なんか………
いや、これは関係ないの話かな。
[軽くふるふると首を振って]
味の保証?んなもんいらねーよー。
女の子の手料理は、味とか二の次。
作ってくれたって事実が大切なのさ?
[あはは、と笑って]
そうだな………食材調達がてら、外に行ってみる?
それとも、二人きりの学校をもちっと満喫してみる?
−コンビニ−
腹、減った…
[家で待っている間にありものを口にしてはいたが、
さすがに外を歩き回っていればおなかも減って。
物欲しげな顔で誰もいないコンビニの中を見る]
だれもいねーし…いいよな、ちょっとくらい
[忍び込むような姿勢で入り口の自動ドアをくぐり、
おにぎりなどを見るが期限切れのようで。
ううむ、と唸ってお菓子コーナーへ回り込んだ]
あ、ゴーライジャーチップス!
[目を輝かせてそれを2つばかり手にして。
ついでにスポーツドリンクもひとつ失敬して店を出ようと。
[雪の降る外に戻るのは嫌でカウンターに座ってスナックを開けた]
[関係ない話とふるふると首を振る彼を不思議そうに見て]
あはは。お腹壊さないといいねー。
二人きりの学校もいいけど、ジュンタお腹空いたんでしょ?
食材調達でもしにいこうか?誰かに会えるかもしれないし。
[そう言って、机からとんっと降りた。]
そだな、学校デートはまたの機会にしますか。
[ひょいっと机から飛び降りて。]
さぁ、仲間探しの冒険へ出発しますか?お姫様?
[くすり笑って、手を差し出した]
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