求道者 レイヨは、眼鏡を外し、いつもの癖でつるの端niカリと*齧った*

囚人 マティアスは、炎が、濃い影を落とす――*

蛇遣い トゥーリッキは、すこし俯いて、ぐず　と鼻先へちいさな音を*立てた*

求道者 レイヨは、蛇遣い トゥーリッキの白い蛇は温まるようで、滲む視界だからか*温めてもいるようで*

蛇遣い トゥーリッキは、求道者 レイヨ「次は収支の合う者が訪ねてくるといいな」と添えて別れ*

蛇遣い トゥーリッキは、村外れのほうから歩いてくる。首周りの膨れた毛皮の影。

帽子の男 ラウリは、所在なく村の中を歩いている。

求道者 レイヨは、小屋の前で白い息を吐き、紅いカーテンの靡く空を見上げている。

漂泊民 イェンニは、「もし…」目立つ帽子にかける声は酷くか細く

帽子の男 ラウリは、書士 ビャルネの立てる杖の音に振り返った。

漂泊民 イェンニは、書士 ビャルネへ頭を下げて「いいえ？ようこそ」

帽子の男 ラウリは、歩いた先に見えた森の陰に、僅かに目を細めた。**

求道者 レイヨは、首を捻り肩越しに小屋の中を見た。

蛇遣い トゥーリッキは、情報屋 カウコの小屋へ灯りが点いたのを見た。ぐず、と鼻先に音*

求道者 レイヨは、囚人 マティアスの問いの意を問い、眼鏡の奥の眼差しを細めた。

情報屋 カウコは、目を閉じていた間は長いようで短いようで

情報屋 カウコは、告げるも、妙案があるわけでもなく視線を落とす。

蛇遣い トゥーリッキは、メモを貼った。（内容）[メモ/履歴]

夜警 ヘイノは、最後の言葉だけは意味深な想いを口の端に*乗せて*

囚人 マティアスは、包帯の内で、目を眇める気配――

求道者 レイヨは、両手を解すように順に摩る間も、明かり揺らめく列を見続け。

帽子の男 ラウリは、ゆるやかに灯の方向へと足を向ける。

求道者 レイヨは、揺らめく灯りの列を見たまま、アルマウェルに問うた。

蛇遣い トゥーリッキは、話し声が扉越しにビャルネへも届いているだろうかと振り返る。

夜警 ヘイノは、立ち上がる主に、判ったと手を挙げ合図とし。

求道者 レイヨは、冷えた身の零す言葉は大気を白く染めず、独り言めく呟きは静か。

蛇遣い トゥーリッキは、書士 ビャルネとウルスラへ、雪原の祭壇へ向かう松明の列を指し示した。

書士 ビャルネは、夜警 ヘイノが出て行くのには、ひら、と手を振って見送ったのみ。

情報屋 カウコは、さりとて声をかけに行くでもなく。

求道者 レイヨは、使者 アルマウェルへややはり碌な労いも紡げず、前髪の下で*眉が下がった*

求道者 レイヨは、書士 ビャルネのお話を伺ってきますと添え、テントの前を*離れた*

囚人 マティアスは、また、外へと小屋を出た。

囚人 マティアスは、雪を踏む音>>305に、顔を其方へと向ける――

帽子の男 ラウリは、天に向かって、また一息。*

求道者 レイヨは、言外に退席を語り、温もりだけ味わったカップを返した。

囚人 マティアスは、狼の遠吠えが止むのに、顔を周りに巡らせる――

帽子の男 ラウリは、去りゆく松明を眺めながら、自身もゆっくりと村まで歩きだした。