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そうそう。
アレ、時々助けて貰えんかったりするねんけどな。
昔はおとろしかったもんやわ。
[ヨシアキとナオに頷いて話す。ヨシアキがタカハルを脅かそうとする様が視界に入れば、肩を竦めつつも、止めはせず眺めていて*]
…――――
[またにゃぁって言ったぞ、こいつ
近くの教室に入って、閉じこもってしまった]
おーい、タカハル、でてきんさーい
[呼んでみた]
[安心したようにノコノコと出てくる]
今、誰かが叩いてきたんですよ・・・なんだったんでしょう・・・うぅ、やだな・・・
[目の前の先輩には前科があると言うのに・・・]
っていうか、玄関から入ってからなんか、嫌な感じしませんか・・・?気にせいかな・・・
[独り言のようにつぶやいている]
さぁ、なんだったんやろうな
[こらえきれずに、くすくすと笑いが漏れ
だけど、嫌な感じは自分も感じている事]
嫌な感じは、するけどな
まぁ、気にするなや
なんかあったら、マシロが守ってくれるわ
あいつ、お化けより怖いから
[変な事を吹きこんでおいた]
[少しすねたように]
むぅ・・・なに笑ってるんですかー?怖かったんですから・・・もぅ・・・
[相槌を受けて]
先輩もしますか・・・?
・・・気にしないようになりたいんですけど・・・難しい・・・
[マシロのほうをチラッと見て]
幽霊相手に肉弾戦とか怒鳴り合いで勝ちそうなイメージありますよね・・・
[吹き込まれる前から微妙にイメージは固まっていたらしい。乗っかった]
なにもないといいんですけど・・・
そうかそうか、怖かったか
[うりうり、頭を撫でようとした]
ん・・・怖いと思う事を、恥じんでいい
怖いと思うんは、自分を守ろうとする心
本当は、ずっと大事な心やからな
ただ、怖いと思うだけじゃ、何にもならんが
[マシロの話に乗っかる様子
面白くて、笑いが漏れた]
そうな、口喧嘩で勝ちそうやんな
[うりうりと頭を撫でられながら]
そうですよ・・・不意打ちはダメですよ・・・
[不意打ちだったか?]
幽霊も出てくる十秒くらい前に「出るよ」って言ってくれればいいんですけどね。
[急に声が聞こえてもびびるだろうに、意味不明な無茶を言う]
そうですか・・・?
そうですね・・・大事なのは怖いと思っても・・・
分かってるんですけど・・・けど・・・
[足元に視線を落としながらぼそぼそと]
ですね、そのまま説教とか開始しそうです。
[タカハルもつられて少し笑った]
出るよ、って言う幽霊なぁ
そう言うん、聞いた事ないけどな
おるかもしれんな、そんな奴
[いたらいたで、恐ろしそうであるが]
子供の頃は、皆怖がりやったはずやな
両親が居ないだけで、赤ん坊は泣くし
幼稚園児なんか、怖い話しただけで泣く
いつからか、目に見える世界を知る度に
目に見えない世界への恐怖は、薄らいでいく
そう言うもんや、タカハル
[ぽんぽんと、頭を叩こうとして
下駄箱に向かって歩き出す]
出るよ。って言うだけ言って出ない幽霊ならいるかも知れませんね・・・
[意外と怖そう]
そういうもんですかね・・・?
ぼくも・・・いつかは・・・きっと・・・?
[そこまで言った時にぽんぽんと頭を叩かれて。
さっさか、歩き出したヨシアキの後を慌てて追った]
……ぶ。
[ヨシアキの目論見通りに全力で驚き、叫び駆け出し閉じ篭るタカハルの姿に、ぱちりと瞬いた後に噴き出すように笑い出した。口元を押さえ]
素直というかなんというか……
面白いやっちゃ。
[それから、ヨシアキと会話し出す様子を見ていて。視線が此方に向けられれば]
? 何ね?
[呟き、首を傾げた。歩き出すのを見れば近付いて一緒に下駄箱へと向かい]
男の子やろ、いつかはきっと、な
もっとも、お化けだの、幽霊だのが
目に見える世界に、含まれてしまった時
薄らいでいた恐怖は、覚醒するやろうけど
[マシロが、何ね、と言うから]
あー、マシロちゃんが美人やから
タカハルが惚れそうやってさ
[そんなでたらめを、吹いておいた]
そ、そしたら・・・目を瞑って見なかったことにします。
[と、ヨシアキがなんかほざいてるのを聞こえて]
ちょっ、先輩なに言ってるんですか!?そっ、そんなこと言ってないじゃないですかー!!
[ワタワタと慌てている]
葛城先輩が幽霊に口喧嘩で勝てそうって話だったはずです!!
[慌てるあまり口走った]
ほーかほーか。
なーん、照れんでも、私に惚れるのは仕方ない事や。
ほやけど、アレやじ。私に惚れると火傷するじー?
[ヨシアキの言葉を聞き、タカハルが口走るのを聞けば、少し間を置いてからそんな事を言った。
うんうんと親身になったように頷き、腕を組んでかっこよさげなポーズを決めつつ]
まー、実際、幽霊なんて追い払ってやるわいね。
気合いがあれば何とでもなる!
安心しまっし。
[つん、と少々強めにタカハルの額を突付いて言った。やがて下駄箱に着けば、上履きに履き替えて]
さって。三階、な。
普段入らない教室に入るって、何かドキドキするわ。
[階段がある方向を見やり]
なんだぁ、タカハル
マシロが、美人じゃないと言いたいんか?
凄い度胸やな、お前
[けらけら、笑っていたけれど
口を滑らせるタカハルに]
おい、それを言ったらあかん
幽霊より恐ろしいぞ、マシロは
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