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[エレベーター前で端末がまた震え視線を落とす。
取ったらしきメモもチャットに上がっていて]
…、2ndには3rd
そして10thの俺は 11th、
[思案の時間は短く、]
自分に付けられた番号より
ひとつ若い番号の奴には気をつけないとな
[5Fで降りる人と乗る人が入れ替わる間手帳を見ている。
どうやら、2階で服を選ぶのが未来の行動のようだ。
身に付けている服と装備を見やり、案内してくれてるお姉さんや、箱に一緒に乗っている人たちをみる。
皮の胸当てなんて付けてる人は誰も居なかった]
…………
[少し悩んだ。
皮の胸当てをはずす気はないけれど、上に何かもう一つはおるのはいいかもしれない。
そんなことを考えている間に、4Fについた]
[手帳は開いたまま、顎にあてている。
ちらりと視線を落せば、新しい文字が見えた]
……
[伝えられた言葉に、なんとなく法則を理解して]
その人にはこっちの行動筒抜け、って感じかな。
どこまで詳細に書かれてるかはわかんないけど。
油断は禁物
[そんな言葉を書き込んだ]
[男もまた、他の者と同じように、自身の扇子に浮かび上がる文字と向かいあう。]
『女性物の高価なシャンプーを手に入れる』
[そう書かれた一文を見て、手にしたシャンプーを見つめる。
自分でも、なぜこれを手にとったかわからない。封は開けてはいないが、カミツレエキス配合、とか書いてある。
とりあえずは袖口にしまい、そのまま手を隠して歩いたが、また扇子に何かを感じ開く。]
『五番:1F・大工道具売り場にて、無事鑿を手に入れる』
[流石にその表記に眉をあげる。
そして、扇子を閉じ、日用品売り場のレジ横、フロアマップをみつめた。
男はそれを記憶する。]
さてに…どうやら、
穏やかではないですね。
[さきほどまでの場所での話。
情報を照らし合わせるまでもない。
もう、始って、やる気なやつがいるということだ。
男はしばし目を閉じるが、やがて開くと、日用品売り場の物色しはじめ、とりあえずはビニールテープと大きめのビニール袋を手にとった。*]
[フロアマップを写真に収めるシャッター音に混じって、何かの着信を告げる音。
画像を保存して画面を見れば、自分の行動が記された頁の隣に、もう一つ新しい頁。
横スライドして見る機能なんて、あったっけ。
そう思いながら、指先を横に滑らせる。]
……えーと。
4番、女性もののシャンプーをゲット。
―――――― なんで?
[私の行動じゃない。とすれば、思い当たるのは他の参加者。4番、って呼ばれてたのは、私の隣の和服の……男の人。
疑問は、いろんな方向に向く。なんで他人の行動が書かれてるのか。なんで女性ものなのか。]
[もう一度スライドして、画面を自分の画面に戻す。
『フロアマップをゲット!』
そう書かれてあるのは、やっぱり実際に写真を撮るより、ちょっと前の時間。
そこに、新たな文字が現れる。
『日記に未来が書かれてるのは分かったけど、これってどういうこと?
途方にくれる。』
そう、まさに今の私は、どうしたものかと*途方に暮れていた*]
[1階まで降りると食品売り場が広がっていた。
色鮮やかな果実や野菜に暫し視線を奪われるが、
大工道具売り場を探そうと歩き出す。]
…
[口許に手を添えると、マスクなしで暫く歩いている事に気付き、違和感を感じた。]
[4Fでは乗り込んでくる人しか居なかった。
エレベーター前にあるフロアマップを見ているクルミの姿は視界に入ったけれど。
それを見て、降りようかどうか悩んでいるあいだに扉がしまった。
自動で動くこの箱は、タイミングを逃すと降りられないということにようやく気づいた]
……なんと。
[「動く箱は、扉が開いてすぐ降りる」と、手帳にメモをしようと思って視線を落すと、すでに書かれていた]
先回りしすぎ……
[そんな呟きとともに3Fにつく]
普段なら魔法で姿消すとか余裕なのに。
厄介な世界だぜ。
[ふとみると、流れるように動く階段が見えた。
人々がそこから階を上り下りている。
魔法の階段か等と思いながら脇を通り過ぎると
すんすんと鼻をひくつかせた]
…香料か?
ひどく惹かれる…チャームの魔法か?
[ソースの焼ける匂いに引き寄せられるように
フードコートの方へと 人に紛れて歩く]
[3Fでもまた降りる人と乗る人がいる。
その間扉は長く開いていた。
案内してくれていたお姉さんが何かを押しているらしい。
位置が悪くて、それがなにかは見えなかった。
3Fにはなにがあるのだろうと、扉の上に視線を向ける。
不思議とここの文字は読めるからすぽーつ用品だということはわかった]
……スポーツ。
[しかし剣技や魔法競技はわかっても、スポーツがなにかは分からなかった。
そんな呟きの合間に扉が閉まって。
そしてようやく、目的の2Fについた]
あ、おりなきゃ。
[案内のお姉さんの「二階でございまーす」という声を聞いてあわてて箱から降りた。
背後で扉が閉まる音を聞きつつ、エレベーターの近くにあるフロアマップを見にいく]
[手帳に、グリタが向かった先が記されていた。
こちらも、移動した事を伝えておく]
二階についた。
[フロアマップに表示されているブランド名とかはさっぱりだった。
覚えておくのは、エレベーターの位置。
階段の位置。
トイレの位置。
そんな程度。
あとはどんな並びでとか、書かれているものをみている]
[口元に添えていた手を落として歩き、
目的の大工道具売り場まで辿り着く。
木材のコーナーを見つけ、
程好い長さと太さの木材を物色するが
角材ばかりで手には馴染まない。]
こんな角張ってたら
扱く間に痛くなっちまう。
[はぁ、と溜息を吐いて木材コーナーを後にした。]
― 1F ―
[とりあえず、目につかないような物を手に入れ、袖にいれている。
ふと、扇子を取り出すと、
『五番:日用品売り場へ』
そう書かれていた。
ともかく、五番は鑿を持っている。
そういう人物がこちらにくることはわかり、自身は食料品売り場へと足を運ぼうとすると、既にそれは扇子にそうあった。
瞬いたが、何もいわず、食料品売り場に向かう。]
ん?
[鞄の中で端末が震えたのに気付き取り出す。
2ndからの連絡が入っていた。]
近いな。
[先程まで自分がいた場所、探しに来たのかと思い]
合流するか?
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