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[しばらく扉を見つめていたが、乃木の声に我に返る。]
おはようございます。
無事だったみたいですね、よかった。
[随分と暢気な言葉だと思いながらも、他に言葉が浮かばず。]
ああ。こんにちは、だ。
[強張った少女の遺体を抱き上げながら建物の前の冬樹に歩み寄り、挨拶を返す。
冬樹の視線に返し、悼むように瞳を曇らせ]
ああ。そうだな。見たままだ。
――皆は揃っているだろうか。
[ロッカの手を引いて、フユキの出て行った後を追うように管理棟の外へ出る。やはり、桜が舞っていた。入り口の前に立ちすくむ]
すごい。信じられないわねぇ。
[怖いような美しい光景だった。少し先にフユキの姿が見える。そして、そのもう少し先からライデンがこっちへ歩いてくるのが見えた]
[次第に身を乗り出しながら心の中で叫んだ]
ずいぶん立派に咲いたじゃないか。今度は何喰ったんだ?
さぞかし美味かったんだろうな? え?
[窓枠を掴んだ手は震え、口元には押し殺した笑みが浮かんだ]
[ライデンは何かを抱えている。それが何かに気付いた一瞬、凍りつき。そして、急いで傍らの少女を、その視界を遮るように抱きしめた]
な、中に、入ろう。ごめんね。
[見えてしまっただろうか]
[背後から掛けられた鈴木の声に、窓枠から震える手を引き剥がして笑顔を貼り付けると振り返り]
おはようございます。
お恥ずかしいところをお見せしました。
さすがに昨日は疲れてしまったのか、こんなところで寝こけてしまうとは我ながら不甲斐ない限りです。
………、おや、お出かけですか?
[防寒着を着込んだ鈴木の様子を見て尋ねた]
眠っている?
[ライデンに抱かれた少女にそっと手を伸ばす。その冷たさに驚き]
そうですか
[彼女を悼むような表情。背後からの足音と声を聞き、振り返った]
あ、エビコさん。
[挨拶をしたところで、エビコが戻ってくる。乃木の言葉は最後まで聞き取らぬまま、手を引かれて外に出る。]
はい。
[信じられないという言葉に頷く。雪が反射する光の中でふたりの男が影を作っていた]
[揃っているかと聞かれると、管理棟で見た人を思い出していく]
そういえば、ヌイさんとじゃれあってた、あの赤毛の学生さんの姿を見てないな……
薬屋さんは、見たかい?
[フユキの「眠っている?」という言葉に、勘違いだったのだろうかと、もう一度顔だけそちらに向けてみる。しかし。やはりそれは……]
……。
[と。こちらを振り返ったフユキと目が合ったけれども、何も言葉にならなかった]
『いやな感じ』
[ヨシアキが視界に入った途端、誰かが言った]
『いや、って何が?』
『わかんない。わかんないよ。でも、駄目なの』
『……消したいのか?』
[老人の声が尋ねたが、『そうじゃなくて』と苛立った声がする]
『今日は誰にしようか?』
[遠く、声が聞こえる]
『うん?あなただぁれ?』
『誰でもいいよ。愉しければ』
[幼子の声が幾重にも、くすくすくすと笑っている]
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