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[来訪者が立ち去った後、部屋の中は静寂に包まれ。
からくりの鳥は扉の前でじっとしていた。
その静寂が破られたのは、メイドが報せをもたらした時]
「あ……ああ」
「……そん、な」
[掠れた声が零れ、部屋に引きこもっていた人物が動き出す。
黒服を着こみ、更に分厚いマントで顔を隠した人物は、マントの裾をずりずりと引きずりながら三階へと向かう。
あとに残された鳥は、こて、と首を傾いでその背を見送った]
[ちょうど、廊下には人影のない頃合い。
もっとも、誰かいたとしても黒衣の視界には入らない子だろうが。
這うように三階へと上がった黒衣は、主の寝室へ。
娘の亡骸は、寝台の上。
胸を開かれ<鼓動の源を失いつつも、その表情は柔らかく]
「……っ!!!!!!」
「ああ……あああああっ!」
「殺された、殺させた…………殺してあげなきゃいけなかったのに……!!!!!」
[上がるのは、恐らくは当事者以外には意味不明の叫び]
「ああ……始まった、始めてしまった……」
「殺さなきゃ、殺さなきゃ……」
[絶叫の後、繰り返されるのは物騒な内容の呟きのみ。**]
― 地下・武器庫 ―
[結局、気になった武器庫へと足を運んだ。
昨日はいけなかったという武器庫に入れば、いろんな武器が置いてある。
倉庫の広さはそれなりにあるのだろうが、武器が多くて狭く感じるほど。
剣や斧といったものから、鉈などもあり。
刃物や武器に分類されるものなら大体はありそうだ]
――なにこれ、本気?
うわあ……
[これはいっそ扉を厳重に封印しておきたい。
やばいものがいっぱいで、なぜ開いた、と思いつつ、殺し合いをさせるためか、と一人で納得する]
やばいなー……なんか持っとくべき?
[護身用のナイフぐらいなら、持ってはいるが。
ここにある武器に対抗できるかというと怪しい。
戦うことが前提になりはじめていることには、まだ気づいていなかった*]
[取りあえず、下に行くか、と思った直後に、上から何か聞こえた気がした。>>16]
なんだ……?
[嫌な予感がする。
ヤバい仕事に巻き込まれた時に感じるタイプのそれは、大体ロクでもない事が起きている事を示唆していた]
っても、行かないわけにゃいかんか……。
[小さく呟き、歩み向けるは三階]
[三階まで上がれば、微かに大気に異臭が混ざる。
それが何を意味しているかは、何となく察しがついていた]
……うぇ……。
[呻くような声を上げつつ歩みを進めれば、先にも聞こえた声がまた耳に届く。
何かを執拗に繰り返すそれは、どこか不穏なものを感じさせた]
……っと、ここか……って。
[さすがにそーっと、慎重に覗き込んだ室内。
目に入ったのは、寝台に横たわる亡骸と、そこの傍らで何やらぶつぶつと呟いている黒衣の姿]
…………。
[思わず、扉を閉めて何も見なかった、とかやりたくなったのは、已む無しとしてほしかった。*]
[諦めのようなため息を吐いて席を立つ]
武器も手にしておくべきか。
[手首の内側、靴の中。ナイフより細い刃は既にある。
それとは別に、ポーズとして襲いにくいものだと示すべきかと考える。
逆に刺激してしまう可能性もあるから、地下への階段前で暫し悩む]
[武器庫の中で、どれを手にするか迷っている。
あまり大きなものや重いものは持つのも大変そうだと思い。
斧なら扉を壊したりもできるか、と玄関扉を思い返す]
この斧であの扉壊せるのかな。
[さて、と手に取ってみるが、そんなことわかるはずもなく。
ずしりとした鉄の重みを感じるだけだった*]
ああ。なるほど。
あれだけ重厚な扉だと、難しそうではありますが。
[>>23カウコの弁明に、緩めた息を吐く。
まだ人を狙おうとしていない姿勢に、ドロテアに手をかけたのは別の人物だろうかと思う]
ええ。
ドロテア殿のことは聞かれましたよね。
何も持たないままでいるのも不安かと。
[ヤバイと言われて、少し詰まった。
こちらは人と対峙することを普通に考えていた。先走っているかと、こちらも弁解するような言い方になる]
何か、叫び声のようなものも聞こえましたし。
一人で確認に行くのは、やはり不安で。
[どうしましょう、と迷いを顔に浮かべて見せた*]
……さて、どうしたもんか……ってか、あれがあの鳥の……。
[持ち主なのか、と。
あれやこれや、思考を巡らせていた所に感じたのは、人の気配]
……っと。
[階段の方を振り返れば、上がってきた二人の姿は見えるか。
ともあれ、二人に向けてよ、と手を振って見せた。*]
……見た事ない、黒服がいる。
考えられるのは、例のからくり鳥の主な引きこもり氏だと思うんだが……。
[向けられた問い>>29に、他に考えられない予測を返す]
何やら、えらい物騒な事を延々繰り返しててな……正直、何がなんやら……。
[わからん、と言いかけた言葉が、ふっと途切れる。
先に、展望室で見えたもの――月に重なった影。
それが一瞬、カウコに重なって見えたような気がした]
……ん、ああ。
[ほんの一瞬逸れた気は、イェンニからの問いかけ>>30に、辛うじて目の前へと向けられる]
俺にもよくわわからんのだけどね。
件の引きこもり氏が、ドロテア嬢の横で延々と物騒な呟き繰り返してるんだわ……。
多分、さっき叫んだのもあちらさんだと思うんだけど。
[室内には他に人影はないから、間違いないとは思いつつ。
ただ、繰り返される呟きの物騒さに、ひとつ息を吐いた。*]
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