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[囲炉裏端では、すでにご飯を食べている人たちがいた]
みなさんおはようございます。
あと、これは栗田さんがおつくりになったのかしら?ありがとうございますわ。
[挨拶をして席に着き、食事を取りながら、周りの話を聞いていた。
程なくしておずおずと、話しかける]
あの…晩御飯は私が作りましょうか?栗田さんほど美味しいご飯は作れないと思いますが。
人数も多いですし、カレーくらいでいいかしら?
[食事が終わると、事もなげに―ネギヤの死に実感がわかないような雰囲気で*炊事場に向かった*]
/*
とりあえず、天然ボケライン一直線。
ネギヤの声まで聞こえているので、実感がぜんぜんわかない天然ボケのつもりですw
できればドウゼン先生あたりに相談したいところだけどなあ。お医者さんだし。
- 朝・割り当てられた家屋前 -
〔2度目の逢瀬は必然。
杏奈は一人、ハナミズキを見上げ涙を流す。
頬に伝う温もりは、顎先に触れ地に落ちる頃、
その温もりを失ってゆく。〕
……管理棟の前の子じゃない
〔呟く言葉と共に、ゆらりと伸びる手。
昨日まで纏って居たシーツは家屋の中だが、
今日はシーツの代わりと言わんばかりに、
その身のあちらこちらについている、羽毛。〕
此処だったんだ、ね…
〔触れた手は更に奥へと伸び、
その木を抱きしめる様に優しく回される。
きつく抱きしめ、瞳をとじて〕
ごめんね…
ごめん、…ごめん、ね…
〔辛そうに零す言葉。瞼は微か、震えている。〕
あなたは、ワタシ。
もうずうっと、一緒だから。
〔口許には用意された笑顔が浮かぶ。
何処かぎこちない、諦めの様な。
杏奈の数倍もあるハナミズキは揺れるだけ。
しがみつく杏奈を、抱擁する事も無い。〕
ただ、ありがとうって。
一言だけ言いたかったの。
――、云いそびれてしまったけど。
〔云いそびれた、と零す杏奈の脳裏に去来するは
いつかの行き交う雪球と二人の男性。
そして、挨拶を呉れた綺麗な女性。〕
[羨む気持ちを笑顔の奥に隠してグリタと獏のやりとりを聞いていた]
[タグにちらりと視線を送り、突然止まった獏の動きを気にしつつも、皿洗いを申し出た彼によろしくと告げ、背中を見送る]
晩御飯はカレーですか!
楽しみです。僕も手伝いますね。
[目を輝かせ、ビセの背中に告げて]
勝手なのは……解ってる。
でも、もう長くはないから。
〔小さな身体は木から静かに離れ。
見上げる顔は切なさに彩られ、儚い微笑み。
制服から数枚の羽毛がはらはらと落ちる。〕
勝手でも、期待するしかなくて…。
〔きゅ、と唇を噛み暫しの間。
再び唇が音を紡ぐ頃、香るハナミズキ。〕
お父さん、お母さんにもありがとうって。
――、云いたかった。
〔じくり、胸が痛み出す。
儚い微笑みは少々の陰りに彩られるが、
胸を押さえたまま、負けじと続く笑みと。
山ほどに深淵に溜まった、言の葉。〕
云いたい事は沢山あるのに。
見たい事、聞きたい事、逢いたい人。
遣りたい事、食べたいもの、のみたいもの。
たくさん、たくさん、たく――。
〔幾枚も、幾枚も。
口から零れてはハナミズキへと差し出すが、
本来の宛名は其処へ宛てたものではない。
だから――、届く事も無い。〕
ごちそうさま。
[完食すると箸を置いて手を合わせた後、食器を炊事場へと片付けに。バクに食器を託すと、炊事場の周りを見回して惨劇の傷跡を探した。やがて半ば強引にビセの料理の手伝いをしながら]
……今日も風は、強いのでしょうかね。
[窓の外へと視線を流した]
- 回想・病室 -
〔すん、すん、と鼻を啜る音。
杏奈の両手には小さな文庫本が在り、
開かれた世界が優しく彼女を包んでいる。〕
――。
〔そんな創られた世界に没頭しては、
その他の一切を忘れ、流れる様に。
踊る文字と共に、軽やかなステップ。〕
……ふ
〔少々のユーモアが文章に見られれば、
気持ちばかりに口許が綻んだ。〕
――。
〔そして再びの没頭。
時折、痛む胸を無意識にか摩っているが、
それ以外の間は本にかじりつく、虫。
月乃、という奏者に彩られた音は、
何処までも深く杏奈を魅了した。〕
〔側の棚の上で揺れるハナミズキの鉢。
病室の窓から入る風が頬を優しく撫ぜる。
いつか、行こうと話した場所。
父も母も、ハナミズキが綺麗だと云った。
いつか、伝えたかった言葉。
こんな世界を見せてくれたセンセイに。
お礼が云いたかった。
いつか――、いつか――*〕
そのようなもの、ですね。
手伝って頂けるのなら、有難いです。
生贄だなんて乱暴な事はしませんよ。
そんな、乱暴な事は。
[バク(>>121)には辞儀をしてそう返し。最後の言葉は重ね]
美味しいです。
[グリタに感想を言うなどしつつ、炊事場に向かう者や管理棟を訪れる者を見て。面々の様子や話を静かに聞いていた。
やがて食事を終えると管理棟を後にして]
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