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―――――…。
神様なんているわけないじゃん。
[そのまま、また雨の中へと戻る。]
探してきたらいいんでしょ。
そしたら、計画も早く進むんだから。
じじいたちも、怖がって家から出たがらないだろうし、解決したほうがいいんでしょ。
[別にネギヤのおっさんの安否なんてどうでもいい、というのが本音ではあるけれど。
そのまま集会所を後にして、森へと向かうのであった。]
[森の中で足跡がないか、など探す。
このままニュータウン化計画がなくなると困るのだ。
予報士の勉強をするためにも、この町がもっと便利になるべきだと思う。]
―――――…。
[それに、この町を捨てる理由にもなる。]
[集会場から外へ。雨の中を歩き始めます。ちょうど数メートル先、やはり雨の中を歩きはじめた少女の声が聞こえました]
……神様なんているわけない。
[その言葉に安堵するように、口元に笑みを零すのでした]
いや。
本当に神隠しが起きたのだというなら……
何があっても不思議ではない。
[ペケレの返す問いに、首を横に振り]
差出人がない、何も書かれていない、手紙。
……この紙と、同一人物の仕業かもしれんな。
[ネギヤへ「届いた」紙を白衣のポケットから出し、ひらりと揺らして]
私には、腕力や変わった力はないが……
また何かあったら、私で良ければ頼ってくれ。
電話をしてくれても良い。
[明らかに異変を来たしている、顔色も悪い彼女に、気遣う言葉をかけた。それから家までペケレを見送る。色々と話しもしただろうか]
[それに気を取られて動きをとめ、
一瞬だけ咲子を見つめた後、]
うーん。
…まあ、ほんとうに神隠しらしくみえるわねえ。
[などと消えたネギヤについて問われるならば知っていることを答えた。
それから集会場の奥へと戻ったため、
雨の中へ出て行く姿には気付かなかった。**]
[ペケレを送り届けた後には、診療所に戻った]
……もうこんな時間か。
[本格的な夜になりゆく時刻を示す壁時計。それを見上げてから、デスクに向かい]
……、神隠し。
集団妄想の類、か? それとも……
それも。ペケレの異変も、全て本当の、人知の及ばないような現象であるとしたら?
[呟く。患者用の椅子を横目で見て]
先んじて隠されるのは、賛成派か。
[...は、賛成派ではなく、老人の心情を考えてと、むしろ反対派に寄っていたが]
それと……
余所者、か?
[そこまで言って、頭を振り]
非現実的な話だ。
神隠しなど、起こるわけがない。
何かの間違いだろう。
[独り言を止め、往診の記録など整理*し始めた*]
[いつの間にか眠っていた。神隠しの夢を……見たかもしれない。唸るような声を出して目を覚ます。額のタオルで顔を拭うと、付き添ってくれたエビコに礼を言い]
とにかく、帰って寝ますね。大丈夫、ちょっとよくなったし。
恵美子さんこそ、気をつけて。
具合が良けりゃ送って行くんだけど、かえって迷惑かけそうだから……。
[周りの面々にも挨拶をし頭を下げると、夜の道へと出て行った*]
[静かに一連の騒動を見ていたことに、気が付いた。
ネギヤが忽然と消え、残されたのは金平糖と怪しげな手紙。
ペケレの動揺。
あらたに現れる人々。
おびえる生徒に、何か安心させるような気休めを言うでもなく、ぼんやりとしていた]
──ああ。駐在さんはいらっしゃらないんですね。
[まるで用務員さんは来ないですね、と言うときのような冷静な口調で、ぽつりと呟いて、ため息を一つ]
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