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>>1:128
あら、アイノちゃんだいじょうぶ?
[寝てしまった少女を不思議そうに見つめた後]
何だか慌しいわね?
[一等車の物音>>#0が聞こえてきたのか、不思議そうに]
怖いわ……私、部屋に戻る。
[ぶるっと肩を押さえると、食堂車から出て行った]
[騒がしい席の方を見つつ]
むっ。
ヴァルってば、両手に花どころか両手と頭に花だな!
うらやましい……
[ヴァルテリを口実に混ざろうかどうしようか迷っている]
……ワタシが断れば。
[一等車、その主はとうに居ない]
あなたが「彼女」を探し出して、利用する、のかな……
[答えを聞くはずの相手はいない]
アナスターシェ……
[つぶやく。あからさますぎと指摘された手が、小さな拳銃を握ったまま脱力して垂れ下がった]
―?→三等客車―
[数人の客を相手し、疲れた表情で戻って来た女に規則正しい汽車の揺れは心地の好いもので、深い眠りへと誘う。
やがて行く時間した後に、汽車はゆっくりと小さな駅に不意に止まる。
その不意の停車は三等客車に動揺とざわめきが広がる。
その様子に少しうんざりした様に憂鬱な表情を浮かべて、止まった車窓を眺めている。
そして乗りこんで来た警備隊に少し険しい視線を流して、溜め息を吐く。
そんな女の表情に警備隊の男達は笑みを浮かべて囲む。]
何を求めていらっしゃるの?
[彼らが求めているのは、占いをするまでもなく、表情から伺えるのは、欲求を満たす事。
溜め息を吐きながら、彼女は男達と共に個室へと向かう――、
そして―…‥、
残されたのは甘い匂いの香と男の体臭、
まどろむ男の呆けた瞳と、
――冷たい蒼い瞳]
ああ、大切な香りをここで使ってしまったのは残念だわ。
[連れて行かれた時と乱れた様子のない姿で、冷たく見降ろしながらも、声だけはとても優しく囁いて、]
ゆっくり眠りなさい。
夢の中で理想の女でも抱いて、欲求を満たしなさい。
そして、忘れるのよ―…‥、
占い師の女を抱こうとしたなんて。
[そのまま踵を返し、席へと戻る。]
こんな所で、捕まる訳にはいかないのよ。
─廊下─
[三等車に向かいながら、ちらり、ちらりと行き交うスタッフを目で追う。
何事かが起きたのか、幾人ものスタッフが一等車に向かって駆けていく。
その中で、小柄な赤毛の少年に目を止め、唇だけで笑うと、ゆっくりと化粧室へ。
再び化粧室から出て来たのは、先ほどの赤毛の少年。
騒動の中、こっそりとバックヤードに入り込み、車内の見取り図と乗客リストを眺める]
へぇ? ミズノフスキー閣下が1号車に──。
[先ほど皆が駆けて言ったのは一号車の方だということを思い出しながら、乗客リストを繰り続ける]
ここか。
[白い手袋をした指が指すのは、ラウルの客室と、もうひとつ]
それとも……
[どれくらいそうしていただろう。渡された乗車券、一等車のそれがどれほどの意味を持つのか、わからないはずはない]
ワタシが。
[知っていると口にしてしまったから。ほころびは、自分から起こる。それは、それだけは――]
だめだ、絶対。
─二等車・ラウルの部屋─
[人の気配がないことを確認してから、ノックをひとつ。そして、するりと室内に潜り込む。
彼のものらしきベッドに、マトリョーシカを1つ置いた。
中身のないマトリョーシカには1通の手紙が入っている]
「親愛なるラウル
久しぶりだね。
こんなところで君を見るとは思わなかった。
でも、相変わらず小さかったからすぐに分かったよ。
もしかして、ロマネス家の秘宝を守りに来たの?
でも残念、僕が貰うよ。
二人も居るのに残念だね。可哀想に。
せいぜい頑張ってね。無駄な努力だけどさ!
Миша(ミーシャ)」
[マトリョーシカの頭には、ふたつの丸い耳が書かれていた]
─廊下─
[赤毛の少年はするりと部屋からでて、何食わぬ顔で廊下を歩いている]
やあ僕。
[目前に同じ顔のオリジナルを見つければ、楽しそうに右手をあげてひらりとさせる。
そしてその右手で少年の顔を押さえ付けると、掃除道具の置かれた部屋に引きずり込む]
君、ドッペルゲンガーって知っているかな?
同じ顔をした自分に会うと、死んじゃうんだって! 怖いね!
[怯えて声も出ない少年に優しく微笑む]
でも大丈夫。
僕はドッペルゲンガーじゃない──フェイスイーターだからね。
[勿体付けて名乗った後、ニヤリと口許を歪める]
気をつけないと
[左手で自分の顔を指す。純粋な喜悦]
顔……食べられちゃうよ。
[右手の重みが増す。どうやら失神したようだ]
ゆっくりおやすみ。よい悪夢を。
[赤毛の少年を隅に寝かせると、物置から抜け出した。**]
あの、そこの眼鏡の方。
宜しければ、この子、二等客車まで運んでくださらない?
流石にこのままにしておけないから。
[アルマウェルに声をかけたが、聞こえたかどうか。]
[乗車券を、テーブルの上の兎に持たせると、持っていた拳銃を構える]
ロマネスの秘宝なんて……無くなればいいのに。
[引き金を、引く。
ぱん、としかし音はしない。飛び出したのは、ただの水。水鉄砲に狙われて、黒い兎は水浸しに。
けれど、自分の目には、兎が銃弾を受けて飛び散ったように見えて。黒の残骸の幻覚が自分の着る衣服の上着に重なった]
[とにかく部屋に戻ろうと、一等室をでる。この広い部屋に移るにしても、荷物は取りに行かなければいけない。何があっても、何もなくても、特なのはどっちか、顎に指を当てて思案する]
一等、という格好ではないのですけど、ね。
[自分の姿を一度見下ろして、苦笑混じりのため息をついた]
[食堂車を通り抜けて……幾分静かになっただろうか。風さらしの連結部分を抜けて]
……二章目はadageo - accelerando というところか、な。
[付け加えた演奏記号は、風に乗って後方へ消えていく]
[自室に戻れば、先刻と別の小さな者が自分を待っているだろう。開ける前から、わかる、送り主]
……小さい、は甚だ余計。
[それでも、つい、マトリョーシカを開けてしまう。中に入った手紙、目を通す前から内容は想像できたが]
五月蠅いよ。
[なのに、読んでしまった。その自分の行為自体に腹が立ってきて、くしゃ、と手紙を丸める]
大体。
ワタシが守ってるのはロマネスの秘宝じゃない。
[それに興味があるのは、本当だけれど。興味があるのは、彼女がそう、言ったからで]
悪魔の楽譜なんて、本当かどうかわからないし。
[演奏して聞かせて、だなんて、言われなければ――
遠い昔の約束だから。まだ幼いころの約束だから。だから反故にしてもよい、と思えるほど……自分は他に、何も持っていないから。興味を持ち続けていないといけないと思うけれど]
でも、あなたより大事なものは多分ないよ。「アナスターシェ」**
[アルマと二人で「擬似空中浮遊」、などと戯れつつ、少女を担いで客室へと運び届ける。
とぼけた様子で、しっかりと車内を走り回る衛兵の姿は把握している。
その後、アルマより一足先に自分のコンパートメントへと引き返し、大きな鞄を漁って、何かを「フロシキ」に包む。
と、今度は再び食堂車を通って、一等車両へと抜けた。
目指すコンパートメントの主は、既に食堂車から引き上げていることだろう。]
ムシュ・レイヨ?
[と、扉を叩いた。]**
残念ですがMonsieur、私もこの食堂での出会いを
文字に残すべく部屋に戻ろうと思うのです。
ですが、もしMonsieurがご興味がおありでしたら、後ほど客車を
お尋ね戴ければ歓迎いたしますよ。
…ああ、申し出が遅れてしまいました。私はレイヨ・マルヤマー。
宜しければ、この旅の道連れになってくださるかもしれない
あなた様のお名前をお伺いしても?
[軽く首を傾げて仏語を話す男へ問いかけ追えると、
万年筆に蓋をして、手帳をそれとともに懐へと仕舞い込んで席を立ちあがる。
残していった挨拶は非常に紳士的なものだった]
−食堂車→ピェルヴィクラース・コンパートメント−
…まったく、騒がしい場所だ。
趣味はいい場所なのに、もったいない。
[海の外の人間は、島国の人間からすれば酷く騒がしかったらしい。
コンパートメントに到着すれば、水差しから杯へと水を満たし、
それをゆっくりと飲みこむと寝台に腰かけ目を瞑る。眠るわけではない]
…。
[杯を置くと手帳に書き込む葡萄黒]
『旅は道連れ世は情け。
甘し飯、甘し酒、甘し話に満ち足りて
女帝は麗しき芸術の都に背を向ける』
[そこまで書き込んだ手帳を閉じる。
またしばらく目を瞑ると、扉を叩く音がした。
ゆっくりと破璃の奥の瞳を開いて、寝台から立ち上がる。
魚眼レンズと眼鏡のレンズ越しに映るのは先程の相席の男。
懐に在るものと、それから────を確認してから]
ようこそ、Monsieur。
[扉を開いた先にいる男を迎え入れた*]
[ウルスラの客室に運ばれて、寝台に横たえられる。]
(どうしよう、ちょっと面倒……でも一等車に近づけたからよし?)
[ほっぺをつんつんされながら明日の行動計画を練る。]
(食堂車を抜けるより、連結から屋根に出たほうがいいかもしれない…あるいは車体の下から?)
[頭が重い。酒がきいているようだ。
マティアスがいなくなって安心したのか、そのまま眠ってしまった]
―夢―
[体中に付けられた深い切り傷が痛む。
意識を失っても再び現実に引きずり戻される。
ああ、またあの変態が来た。
男の癖にフリルやレースが大好きなサディスト。]
……もう、やめて。なんでもするから。ひとごろしだって、へいき、だから。
―現在・二等車―
あ、頭、いたい……。二日酔い…?
[洒落たテーブルに乗せられた水差しをとり、コップに注いでゆっくりと飲む]
……ずきずきする……。うぅ…揺れが頭にひびく、止まらないかなぁ……。
[いつの間にか自分の荷物も傍に置かれている。
このまま居候してもいいのだろうか?]
確か……ウルスラさん?
[誰かがそう呼んでいたような気がする。
ウルスラを起こさないようそっと廊下に出ると、そのまま食堂車と二等車の連結部へ向かった]
―連結部―
とりあえず下見っと。
[手すりに足を掛け、食堂車の屋根の上へ顔を出す。
流石にこのまま上れば煤まみれになってしまうだろうから今は見るだけだ]
うん……十分通れそう。やるなら早めのほうがいいよね……。
[決行は今夜。乗客達が食堂車に集まる頃。
頭の中で手順を確認。
その時、横殴りの強い風にあおられて、足元がふらついた。
細い手すりの上、カクンと片足を踏み外した]
[赤毛の少年は楽しそうに歩いている]
……お客様?
[食堂車と2等車の連結部で、アイリが危なっかしく屋根を覗き込んでいるのが見えた]
っと─…わぁ!
[風にあおられたのかバランスを崩したアイリ>>35を咄嗟に支える**]
おお、遅くに失礼いたしますぞ。
いやなに、あなたのお名前をお伺いして、日本の方と知りましたのでな。
ちょうど携えていたジャポニズムの小品の事を思い出したのです。
聞けばあなたは記者さんとのことだ。まだ無名の画家の作品ですゆえ、お気に召したらお国でもご紹介いただけると有難い。
[などと「フロシキ」包みを手に捲し立てる。と、ふと列車の前の方に目をやり]
む?ややっ?あれは何だ?
[大仰に叫んで、前の車両に続く扉へと走る]
[初めは単に前方の客室が見たいがための口実だったのであるが…。]
おや…?これは…?
[「W」の扉の下に覗く異質な物に視線が釘付けになる。]**
─連結部─
[>>36赤毛の少年の体格でもアイリを受け止められたけれど、それでも大きく列車の外側へと振られ]
(落ちたら、死ぬね)
[走る景色の速さと風に肝を冷やしながら、渾身の力で車内に引っ張り込む。
そうしてもつれるように列車内に倒れた]
お客様、大丈夫ですか?
一体何を……落ち着いて下さ──ア─────ッ!
[腕の中のアイリに声を掛けた瞬間、どんな運命のいたずらか、突き飛ばされる>>%1。
壁に辺り、そのままくてんと意識を失う]
お腹すい……た……。
[ダイイングメッセージは腹の音**]
うーん…。見られたのはまずいよね…。
このまま外に放り出しちゃおうかなぁ…。
でも結構重そうだな、この人…。
[少女の腕力で少年を運ぶのは骨が折れそうだ。
しかも人に見られてはならないとなると面倒]
んー……ごまかせるかなぁ。
[少年の前にしゃがみこんで、うーんうーんと唸っている。
もし少年が目を覚ましたら礼と侘びを言い、「屋根がどうなってるか気になっちゃって」等というだろう]
>>8
[開けたまま放置してあったマトリョーシカに目をやる。ふむり、と思案の結果に満足して、返事を書くことにした]
<可愛くない小熊。
閣下にボルシチでも献上なさい。
ラウル>
[そんな内容を、組織の人間が使う暗号で、書く。解読出来ても出来なくても、意味深に映ればいい、そう思いながら。
差出人の名前は、相手に合わせて間違えたままに。訂正すれば相手が喜ぶだけだと思えたから。マトリョーシカに鮭の絵を書き足して、手紙を詰めると、閉じる]
[それからもう一枚、今度は楽譜に、音符と文字を連ね始める、鼻歌を歌いながら]
ワタシが最初にロマネスの秘宝を見つけてしまうのが、一番、か。
[兎の頭を撫でつつ、お前の出番が無ければいいけれど、などと、つぶやいた]
―三等客車―
[妨げられた眠りを取り戻す為に、鞄の中からショールを取り出し、再び規則だ正しい汽車の揺れに身を任せる。
――カタリ
鞄の中のタローカードの箱が開く音で、目を覚ます。]
しっかり閉めて無かったのね。
[そう言いながら、最初に拾ったカードは、予備の白紙のカード。]
白紙のカードが何故?
[思い立った様に、タローカードの枚数を確認すると1枚足りず。
少し戸惑った様な表情を浮かべる。]
『LA ROUE DE FORTUNE -運命の輪-』が足りない―…‥
[書き付けた楽譜、仲間であればわかる場所へとしまい込み。代わりに、投げっぱなしだった細身の剣をベルトに吊す]
一番に排除すべきは、あの人、ですか。
[マトリョーシカを上着のポケットへ入れて]
さて、行きましょう、ヤナーチェク。
[青い兎の背を撫でて、中身の感触を確かめると客室をでる]
[一等4号車両の開きっぱなしの扉から、隣室の記者もこちらへとやって来る気配がする。
4号コンパートメントの扉の下に覗くのは、一枚のカード。]
『LA ROUE DE FORTUNE』…。
[母国語であるがため、何の苦もなくその文字は読める。
のみならず、それは読まれるためそうされたかのように、カードの下をこちらに向けて扉に挟まっている。
手を伸ばし、カードを取るとはずみで扉がギイと開いた。
中は―無人。手荷物すら見当たらない。]
また食堂車にでも行こうかしら。
[そう呟きつつ、廊下へと出ようとした。
すると、向こうからラウリが歩いてくるのがみえ、
そのまま待つ形になったか。]
ねぇ、あなた…。
[近づいてきたラウリの肩にそっと手を伸ばした。]
うむ―…、確かここは「G・B」が乗り込んだ車両のはず。出立時の、花形役者らしい騒動は遠目にもよくよく見えたからな。
そしてこのカードは。
[しばし眉根を寄せて考え込む顔付きになるが、突如ぱっと、いつもの暢気な表情に戻る。]
そうか。G・Bがあの女性に占ってもらったと見えますな。
むむ、そしてG・Bはペルミで下車してしまったのか。
いささか勿体無い気がするが、オペラとバレエの魔力に抗えなかったとみえる。
―三等客車→サロン―
[無くなったカードは街中であれば、手に入れる事は容易いが――、
――ここは生憎列車の中。
少し顔を曇らせるとゆっくりとサロンの方へと踵を返し。]
全く、星回りが良くないわ。
香の次は、カードまでも無くすなんて―…‥、
まだ秘宝についてロクな情報を手に入れていないのに。
[後続の貨物列車の協力者から、まだ連絡は来ていない事と同時に起こる思いもよらない事に少し爪を齧る。]
ふむ、以外にも早く、あのマドモアゼルに占ってもらう機会が来たようですて。
確か三等の乗客だと言っておりましたな?[と、記者に確認し]
これを返しがてら行ってきますよ。いやいや、大した手間じゃない。
[記者が何事か言いかければ、笑って手をあげて制し、または受諾の合図とし、ぶらぶらと来た道を引き返す。
途中向こうから走ってきた衛兵に突き飛ばされて、「ほら、無粋でしょう」と顔をしかめて、記者にいつぞやの返答をする。]
―三等車両―
[ぶらぶらと、謎めいた未亡人の、自身の、指揮者の客室の脇を通り過ぎ、これまで足を踏み入れた事のなかった列車の後半部分へと抜ける。
6人部屋の三等車両は、どっと乗客の数も増え、また地元の労働者と見られる層もそこここに見られるようになり、あちらこちらで火を使わぬ簡素な食事を拵えていたり、バラライカに合わせて歌う姿が見られ、活気がある。]
[人波を掻き分け進みつつ、一つ一つのコンパートメントを覗き込む。
その独特の雰囲気ゆえか、周囲に漂うエキゾチックな香りのせいか、意外とあっさり目指す相手は見つかった。]
ボン・ソワール、マドモアゼル。
いつぞやのお言葉に甘えて、訪ねて参りましたぞ。
一つ聞きたい事があるのだが―、これ、このカード。
こうして、文字が読める向きに扉に挟まり落ちておったのだが、これは正位置と取るのが良いのか、それとも逆位置なのだろうかね?
[と、拾ったタローをかざして見せる。]
うっ……?
[目を開ければ>>43、間近に少女の顔がある]
…─!?
[びくっとして起き上がり正座をする]
おおおおお客様、なななななにか??
──屋根が?
[アイノの説明を聞き、不意に先ほどまでの挙動不審が嘘のように落ち着き払う]
屋根が、気になると──ですか?
>>50
[歩む先に、女性の姿。会釈して通り過ぎようとして――伸びてくる白い手に気づき、ぎくりと半身を引く。左腕に抱きつく兎を庇うように]
……あの、なにか?
[彼女の目的が兎でないと知れれば、すぐににぱっと笑って、首を傾げて問うだろう]
お?
[扉を開けようとしたらなんだか話し声が聞こえる。そろーり、ちょっと覗けるくらいに扉を開けて]
(あれは、昨日の……ウルスラさんと、もう一人は……見たこと無いな)
[出て行くのも何か気が引けてそのまま見守る]
>>61
知り合い、ですか。こんな小さな?
[おどけたしぐさで手を広げてみる。謝り肩をすくめる仕草に、もう大丈夫だと言うように]
いえ、こちらこそ、必要以上に驚いてしまって、失礼しました。そうですね、ワタシも、あなたによく似た人を知っている気がします。だから、驚いたのかもしれません。
[相手の話に合わせて、そんなことを言ってみたり。自己紹介に合わせて、こちらも名乗る。ついでに兎の名前も紹介した]
−コンパートメント−
いえ、構いませんよ。
…ああ、そうでしたか…?
[風呂敷の包みに視線が行って、首を捻る。
それからその包みの謂れを聞いて]
なるほど。これは責任重大ですね。
一人の誰かの運命を左右して───?
[言葉を止めた。
大仰に叫ぶ男。騒がしい前方。
走り出した男を追うように、部屋の施錠を済ませて追いかける]
どうしました……それは?
[男が手にしているカードを見る。運命の輪]
… Onnenpyörä
[呟いた言葉はもう片方の祖国の言葉。
男が捺したことによって置いた扉の向こう、
Wとふられた客室の中には、だれもいない]
グレートブリテン…ああ、あの剃髪の。
[つるりとした頭の男を思い出す。
男の言葉を聞きながら、降りてしまったらしいという男を
垣間見た食堂車での会話を思い出す]
確かにペルミには国立のオペラハウスがありますが…
[オペラと聞いて浮かぶものは違ったらしい。
口を閉ざして脇腹に手を当てながら幾らか考える表情]
ああ、三等(プラツカールトヌイ)…でよかったはずです。
しかし、……行くのは構いませんが、お独りで?
[絵を持ってきた男が確認をしてくれば、脇腹に添えていた手を
緩く持ち上げてレンズを押し上げる動きへとかえる。
結局、眼鏡の主は男の背を見送る。
衛兵が走ってきて男とぶつかる様子に、軽く肩を竦めた]
…確かに。
屋根が気になるお年頃ですか──ご冗談を。
だいたい屋根に何があるっていうんですか? 屋根に上って爆弾でも仕掛けるんですか? それとも、ミズノフスキー閣下の部屋までこっそり行かれるんですか?
先ほどの身のこなしを拝見致しますと、お客様が屋根に上られるのは、大変危険かと存じますが。
そう、お怪我をされていらっしゃるようですが。
[アイノの服の袖が一部やぶけ、傷口が覗いている]
>>66
ええ、こちらこそ。ウルスラさん。
……っと。ヤナーチェクは気分屋なので、あまり激しく触らないようにお願いしますね、機嫌を損ねると、どかんといきますので。
[そんなことないよ、と兎が首を横に傾げたりするが。誘いには、わずかばかり思案したあとで]
そうですね、急ぐ用事でもありませんし、ご一緒しましょうか。
[探す相手が何処に居るかはわからないから、食堂車でもよいか、と思い、答える。では、と先に立って、前よりの扉を開けて、食堂車へ向かう]
…。さて。
[画商の男と別れたあと、こちらはその部屋を再度確認するために
大英帝国と呼ばれていた男の部屋の検分を開始する。
些細な痕跡はないか。些細な可能性はないか]
(…ペルミは確かに芸術の街。けれどバレエやオペラよりも)
[あの街には燐工場があり、造船業や金属工業にも明るい。
頭は彼が本当に英国人だというのなら、そちらへと向かう可能性を算出する]
(確か、英国出資の工場もあったはずだ)
[考えている。降りる可能性があるなら、前者よりも後者ではないかと]
[破けた箇所にあわてて手を当てる。
裂け目からうっすら血の滲む新しい傷口と、いくつかの古い傷跡が見えたかもしれない]
(あ、どうしよう。昔の傷まで見られちゃったかも)
わ、わたし着替えてきます!あの、危ない所をありがとうございました!
[ぺこりと頭をさげて、怪しまれぬようゆっくりと歩いて三等車へ向かう]
>>75
ええ……
[と説明しかけたところで立ち上がる少女を見上げる]
はい……では、お気をつけて。
[笑顔で見送った]
[と、食堂車に向かう途中で。
ふと、思い出す。
昨日、オラヴィの部屋を訪れたあと、黒い兎を置いてきたことを。たぶんあれば、自分の腕につく兎と酷くよく似て――]
…まあ、いいでしょう。
[引き上げる。そこに誰かが映ってくる可能性があるかもしれない。
このような事態が起きた以上、もしかしたら衛兵が入ることになるかもしれない。
他の客が料金を上乗せにしてくることも鉄道が客商売である以上あり得る。
自分は───]
(まあ、正教会に保証されているだけマシか)
[嘆息一つ。脇腹をもう一つ撫であげてからグレートブリテンと
呼ばれた舞台俳優の客室を後にする。
それから一度自分の客室へと戻った]
[自分のコンパートメントへと戻り、水差しの水を杯へと移して飲む。
自分の部屋もまた同じピェルヴィクラース。
そこに、先程見てきた舞台俳優の部屋の幻影を重ねる。
違和感があれば、思い出せるように部屋の中をうろうろと歩いてみて]
…。……?
[ピンときた何か。というには、あまりに些細だ。
けれどガラスの杯を置いて、足は再び舞台俳優の元客室へと向かう。
ノヴォニコラエフスクまで、あとどれぐらいの距離があるだろう。
アルタイの黄金産地から北につくられた新しい街。
事態も、新しい展開を迎えようとしているのかもしれない]
[アイノが去ったあと、少しだけ残念そうにため息をつく]
一般人かー……。
爆弾とか持ってないかなと思ったんだけど。残念。
さて、どうなったか聞いてくるとするか。
[腕をぐるぐると回しながら適当に歩き出そうとしておなかが鳴る]
…──。
[今の我が身を思い出し、ため息をつくと人気の無い隙を見計い手洗いへ、ピンクのドレスを着たマティアスに戻ると、2等車と3等車の間にある屋台で注文を始める]
[とんぼ返りとまさに言うに相応しいような足取りで再び
舞台俳優の部屋へと戻って来たとき、扉の奥にそれがあった。
黒い兎。手にとってみれば、幾らか湿っている。
手にとって、顔の傍まで持ち上げて確認してみる。
酒の匂いも、血の匂いもしない]
…Musta kani.
Tiedätkö mitään?
[黒兎に問いかける。なにも答えが返ってくるはずはない。
返事を強請る代わりにその黒兎を手に客室を出る]
[自分のものでは無いけれど、回収したほうがいいかなと、思う]
すみません、ウルスラさん。少し、用事を思い出しました。
[食堂車に着いた頃には、そう切り出しただろうか。何事かを問われたら、忘れ物だと答える]
せっかくのお誘いなのですが、延期して頂いてもよろしいでしょうか。
[ぺこりと頭を下げて。そのまま一等車の方へと向かうだろう]
(ぐ…っ!そう来たか!!)
[密着した細い体を、そのまま反射的に抱き締めようとするが、軽くいなされ身を離される。
唇に残るのは、女の唇と同じ蜜の味。]
催眠薬―か?
あいにくと王家は毒殺が横行する場でな。
この程度の薬物には体が慣れておるよ。
[妖艶な笑みをそのまま楽しむ。
紙と木炭が無いのが残念だ、などとぼんやり思う。]
>>83
[食堂車を抜けて、一等車。昨日訪れているから足は迷うことなく進む。
違うのは、いくらか人の足音で騒々しいのと]
……っ
[その、男。その手に持つ、黒い、兎のぬいぐるみ。
最悪のタイミングだ、と、わずかに目をすがめるが。やや足をゆるめると、にぱっと笑って、何食わぬ顔で会釈して、通り過ぎようとする]
[と、虚勢を張ったものの、いささかくらくらして傍らのベッドに腰を下ろし、占い師の女に続ける。]
どうだろうかな?ここは一つ、手打ちと行かんかね。
正確に言うなら、我々は手を組めるのでは、と思うのだが、どうか?
[と、精一杯の意識を集中して、蒼い瞳を覗き込む。]
−一等車廊下−
[まるで兎が泣いたかのようにしっとりとした黒い生地は、指先には幾らか冷たい。
忘れ物を探す、という体であれば食堂車に向かうのが一番正しい]
…おや。
[つい先だって、噂の舞台俳優と話をしていた小さな人影。
笑みを向けられて、幾らかレンズの奥が瞬いた。
兎を持った手に、揺るぎはないけれど]
─三等車・自室─
[ベッドの上に置かれたトランクに手を伸ばす手を止める]
まずは情報よね。
マティアスがんば!
[自分で自分を励ましつつ、廊下に出る**]
[あからさまな視線は向けないけれど、兎を持つ男は食堂車に向かいそうで。
そのまま行ってくれれば、時間をおいて戻ることも出来そうだと、思案しながら]
どうも、こんばんは。
[おや、と上がる声。眼鏡の奥の輝きは気づいたけれど、笑みは崩さず。挙動不審にならぬように居れば、左腕の兎は相手からもよく見えるだろう]
[そしてふうむ、と考え込む。]
さてもさて、どうした物か。
媚薬と言うのは、どれほどの効き目だろうかな。
コンパートメントに戻り、まかり間違ってアルマでも襲ってしまいやしないかと心配だて。
[頭を掻くと、ちょうど列車は小さな駅に停車する。
―と一つの考えが閃いた。]
…こんばんわ。
[確か、会話では指揮者と言っていた気がする。
丸くなった目を細く変えて、けれど]
(──兎)
[左腕に抱きついた兎が一匹。
瞳を細く変えると、擦れ違おうとするその手を掴む為に手を伸ばす]
…失礼、小さな紳士殿。
迷子の兎の飼い主を、ご存じありませんか?
ちょうど───貴方のその左腕の兎とよく似た黒兎が
先程哀しいと泣いておりましたので保護したところなのです。
うーん、何処に行くかだな……
今日も食堂車に行くのもいいけど……
3等車の方を見に行くのも。
[どうしようかなぁと腕を組み考え中]
[駅の短い停車時間、ホームに降り立つと物売りから、煙草の包みとクワスを3、4本買い求め、そのまま運転席の―機関部分の方へと回る。
煙草とクワスの助けを借りて、そしてまた持ち前の社交性を十二分に発揮すると、運転手にあれやこれやと機械について、またはこの行程について冗談交じりに質問して行く。]
[すっかり打ち解け、ヴァル、イワン、と呼び合うようになった頃、画商は運転席から自身のコンパートメントへと戻ろうとする。
つまり―。]
……迷子の?
[不意に、手を掴まれる。兎のついた方、左腕。利き手は空いている。いざとなれば、と下げた剣を意識した。
相手と、黒兎を見比べてから、ああ、と声を上げて]
ワタシのです、探していたのですよ。有り難うございます。
[再度にぱっと笑うと、受け取ろうと、手を差し出した]
─列車内─
[赤毛の少年に変装し、聞きまわって分かったのは、至極簡単なこと。
『どうやらロマネス家の秘宝はあるらしい』
『ミズノフスキー閣下の部屋にはない』
『誰が秘宝を持っているか分からない』]
秘宝が何だか知らないけど。列車から飛び降りるとか投げ捨てるなんて乱暴な手は取らないよね?降りる人だってチェックされてるだろうし──と、いうことは。
まだ車内に秘宝はある──たぶん。
でも、ひとへやひとへや調べるなんて、めんどう臭いし、非効率的だ。
[大げさに首を振った]
ぱーっと。爆弾でもぶっとばして『秘宝を出さないと全部飛ぶよ』って脅したら早いだろうな──爆弾持ってないけど。
人質を取る? でも犯人に取って大事な人じゃない限り、見殺しにするよね。普通。
どうしようかな。
[楽しそうな顔で物騒なことをつぶやきながら歩いている]
ジャジャーーン!今わしは、一等車両、一号室。
つまりはミズノフスキー閣下のコンパートメントに来ています!
…入る者には警戒するが、出てゆく者には、誰も注意を払わん、というあれだな。
[あまりに簡単に事が運び、ついつい含み笑いが漏れる。
もう少し、離れた所で静かに進行する出来事は知らぬげに。]
[...は、聞きようによってはシャンソンと取れなくもない鼻歌を歌いながら、懐から薄い皮の手袋を取り出し手にはめると、手馴れた様子で無人の部屋の捜索を始めた。
誰かに見咎められでもしたら…。
その時はその時だ。]
[破璃の奥の瞳を細める]
探していた───本当に?
[薄い唇は問いかけの形にもちあげられる。
首を傾げながら黒い兎を持っていた手が動いて]
忘れ物とは、随分と慌てん坊ですね?ラウリ・スモーバー。
[ぽん、と黒い兎を小さな指揮者の後方に放り投げると、
そのまま円軌道を描いた指先は丈の長い外套の腰裏へと滑りこんで]
そんなに慌てて、何を探しているというのです。
[指揮者の目前、再び現れた手が握るのは小さな拳銃]
[三等車の自室に戻り、破けた服を脱ぐ。
途中乗員の会話を耳に挟んだ。
ミズノフスキー閣下が消えたという。]
…まさか、秘宝を持ち逃げしたなんてことないよね…?
[確認するためには一等客室――ミズノフスキーが使っていた一両目を家捜しするしかないか。
旅行鞄の中からツナギを取り出して、すばやく着替える。
髪が汚れないようキャップを被って自室の窓から屋根へと上った]
よっこい、しょ。うっ…結構揺れる…。
[大きめのハンカチで口元を覆い、姿勢を低くして前方へ移動する]
…これ、音が下に音響いたりしてないよねぇ…?
[連結部を飛び越えることは流石に無理なので人がいないことを確認してすばやく手すり伝いに移動する]
[相手が目を細めた分、その輝きが増したように見えた。わずかに眉を上げて、心外だというポーズ]
その「兎」ですよ。本当です……あ。
[弧を描いて放られる兎に、一瞬目がいくと、再び前を向いたときには、拳銃]
……まあ、それは水鉄砲じゃないでしょうね。
[半眼になりつつ、言う。
これ以上冗談を連ねれば、遠慮無く撃つだろうか。自分の腕を掴んだときもそうだが、並の体術ではないと思う]
何を喋ったら、その銃しまって貰えるんですか。
[この至近距離では、剣より銃弾が届く方が早いだろうか]
[食堂車を越えて一等車のエリアへ入る。
中のつくりは随分違うが屋根の上では大差ない]
人いる、かなぁ?
[一両目まではまだ遠いが、状況確認のためわずかな凹凸に足を掛けて逆さまになり、窓からこっそりと中の様子を伺う]
(あー…食堂車にあんな人がいたような気がする…。
でも2人だけ?一両目もあまり人がいなければいいんだけど…)
[向かい合う2人が見えた。
列車の機関音もあり、窓越しでは会話を拾うことはできない。]
まあ、気になるけど後回し!
やっぱ目的を優先……だな。
[うむうむ、と頷いて。車両を見ている振りをしてほー、とかへー、とかわざとらしく言いながら1等車両に向かう]
捜し物、は、ロマネスの秘宝です……と言いたいところですが……ワタシはそういう「立場」の人間ではないので。
[相手は何を聞いただろう。捜し物にこだわるのならば、そう、答えた。ロマネスの秘宝を守る、そういう手合いがいることを、知っていれば、言外に臭わせた「立場」の意味も伝わるだろうか]
あの、黒兎は……秘宝のありかを示すもの、と言ったら、信じますか?
[まるきり戯れの口調で言って。もちろん嘘だが]
[何らかの反応が得られなくても、身を翻して黒い兎をかっさらう。そうしないと嘘がばれるから。同時にポケットから、マトリョーシカ>>44を落とす、わざと。
それから、走る列車の窓から外へ、身を躍らせた]
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