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[音楽が聞こえたような気がして、そちらのほうへ走っていく。誰もいない廊下に明かりのついたままになっている懐中電灯が落ちている。拾い上げると顔を下から照らして]
落し物…?警備員さんに届けてあげよ。
[懐中電灯のスイッチを切ったり入れたりしながら楽しげに*歩いていく*]
[ソソラソドシ――場にそぐわない明るい調子の音律に立ち止まり髭を捻る。口元がもぞと動いたが声にはならない。
絵画セクションに足を向けかけたが人の気配を察して*踵を返した*]
[うたた寝からの目覚め。
夜気は依然として凛としている。
鼻をひくつかせにおいを嗅ぐが、異変に気付くこともなく、またちょこまかと館内をうろつき始めた]
むにゃむにゃ……。
あれ??また寝てたんだ。
って。ミイラのそばでねちゃったよぅ。ぶるぶる。
でも。何だか変に眠くなるんだよね。ここ。
[傍らの熊に目をやる]
やっぱりぬいぐるみかな?これ。
結構あったかい。……便利。お役立ち。
持って行こうかな。うん。
[熊を抱えて歩き始めた]
あ。くま。踏んでた。
ごごごめんね??
って。ぬいぐるみだったっけ……。
[と。声に気付く]
はい!??だ、誰ですか??
こ、声だけするよぅー。こわいよー。
ゲボハー!
[踏まれた瞬間、一瞬だけ劇画調のタッチになって苦しむ]
…痛い。
[踏まれた場所を悲しそうにさすりながら]
未だかつてないくらい絶望する目覚め。おはよう。
しかもぼくどう考えても誘拐されています。
[ぱたり]
[駆けていた足を止める]
……。
[そっ]
[絵画ブース内の物陰から見知らぬ少女を覗き見た]
[少女はこちらの音に気付いたのか]
[後ろを振り向いていて]
[しかししばらくすると少女は絵に集中する]
………。
[ぱちん]
[相手に聞こえるか聞こえないかの音で指を鳴らす]
[音はその少女の背中に吸い込まれ]
[それを確認するとそっとその場から立ち去った]
[少女に向けて指を鳴らしたことは]
[自分では*覚えていない*]
今のは・・・・・・?
[館内に耳を澄ませると、声がした。
そちらの方へゆっくりと足を進める。
エジプトの展示ブースまで来ると、話し声が聞こえて来た。]
[大混乱の現状に自らの役目を悟り、金髪の少女に言う]
お、お、お、お、落ち着くんだー。
恐らく全ては単に薬物の過剰摂取による幻覚です。
冷静に考えて鼠が喋るはずない!何も恐れることはありません。ただシャブはほどほどにするんだ!
あの、・・・・・・。・・・・・・。
[少女に近づいて話しかけようとしたが、目の前で会話をしているのは少女と鼠とクマのぬいぐるみ]
え。ちょっと。何これマジで。
[ユキ、と呼ばれて嬉しげにマキに手を振った]
やあ、マキ。また会ったね。
どこまで続く縁かは判らないけど、どうやら縁があるらしい。
次に出会えたらプレゼントを用意しておこう。
喋ってる・・・・・・。
これおもちゃ?おもちゃ?ここってそんな、科学系のミュージアムだっけ?
[学生 メイは、白熊 スノウと鼠マキを片手ずつひょいと持ち上げる。]
ああ、また会うこともあろう。
広い美術館だが、私の行動範囲などたかが知れている。
ん、なんだ?綿ならいらぬぞ?
[スノウに返答していると、身体がふわりと浮き上がった。
首の後ろが伸びる感覚に、四肢から力が抜ける。]
くるしい……。
いたっ。乱暴だぞ。マキー。
[しっぽではたかれたところを押さえながら言い、
更に増えた緑髪の少女をちらりと見遣ってフォローする]
気のせいだよ。
風の音が空洞を通り抜けるときの音が偶然、喋りながら動く鼠と熊の形になってるんだ。もうなんにも不思議じゃないよね。
それか、深く考えずありのまま受け入れるんだ。
って無礼者ー。こらー。
[喋ってる最中に持ち上げられてじたばた]
[何がなにやらわからないので]
[とにかく現状を正確に把握することは放棄してみる]
うん。うん。そうだ。夢なんだ。まだ。
ネズミが喋ってもぬいぐるみがシャブシャブについて語っても、何もおかしくない!うん。
[ミッキーの声に]
そうだよね。夢なんだからミッキーが全裸でも何もおかしくないよね。うん。
[無理矢理言い聞かせているようだ]
[と。ようやく、少女に気付いて]
あれ??人だーー。人がいるぅー。
良かったよぅ。
いやぁああ〜〜〜。
すっごいリアル!
[マキの言葉に、薄く微笑んで]
夏の夜の夢・・・・・・ね。そうかも・・・・・・。
[苦しいという言葉にはあまり耳を貸さず、ウェンディの方を向いて微笑む。]
ねぇ、君もこの美術館で居眠りしちゃったのかな?あはは。
あたしはメイっていうんだ。よろしく。
全裸ではない!無礼者!
王様の耳はロバの耳と言うではないか。
それから、ミッキーではなく「マキ」だ。
覚えておくといい。
メイ、もっと優しく扱ってくれ!
[ふるる、と首を振った]
[宙に吊り下げられたままマキを見て]
また会えるかな?どうだろう。
ぼくは自分がずっとあり続けられる存在ではないような気がしているんだ。三度目も会えたらきっと奇跡だよ。たぶんね。
いやだ。断固として綿を渡す。
あ。あ。えっと。
[と、ちょっと取り繕った声で]
私はウェンディっていいます。
よ、よろしくぅ……。
[挨拶するそばから、とにかく人間にあった安堵感がこみあげてきているようだ]
私も、私も。かくれんぼしてたらうっかり寝ちゃってて。
出口を探そうと思ったけど、ここは広いし迷子にーー。(涙
ふっふふ、ごめんごめん。今降ろすからさ。
[マキとスノウを、とても丁寧に床に降ろした。]
君ら名前とかあるのかな?あたしはメイ。
あ、それと、言い忘れてたけど、こんばんは。
[周りの一人と二匹に向かって挨拶した]
二度あることは三度あるという格言があるというではないか。
春はまだ来ぬぞ?
警備員のバイトが首にでもなるのか?
[解せぬ、という顔でスノウを見やる。
宙吊りのまま。]
どうして急に綿に固執し出したんだ。
くれるというなら貰うが。
[無礼者!の言葉に]
わわ。気高いネズミなんだなぁ。
でも王様は、結局、はだk……。(咳払い
マキっていうんだね。よろしく。
あと、ぬいぐるみも。こんばんは。
あったかかったよ。ありがと。
[現状を理解しないままにも受け入れ態勢]
[床に下ろされると、両手で後頭部を撫でつけた。
ひとしきり整えると、後ろ足のみで立ち上がって少女たちを観察する]
メイにウェンディ、こんばんは。
私はマキだ。毎晩遊び歩いている。
人間の警備員にだけは気をつけるといい。
[泣きそうな顔のウェンディに少し慌てて]
あ、あ、もう大丈夫だよ。ねっ。
そっか、出口ね。でももう閉まってるんじゃないかなぁ・・・・・・?
朝になったらさ、係りの人に謝って一緒に出ようよ。ね。
お互い、ちょっと間抜けだね。ふふ。
[ウェンディの頭をぽんぽんと撫でた]
ぬー。そう言われるとそんな気がしてきました。
でもあと二、三回踏まれたり轢かれたりすると、物言わぬ存在になれそうな気はしています。切実に。
[床に下ろされてほっとしたような顔でウェンディの方へとてとて歩きながらマキに言った]
綿は今度あげます。
どういたしまして。子供を保護するのも警備員の務めです。
ところで唐突ですが、僕はもうおねむの時間です。
できればだっこしてください。
[よいしょ、とウェンディの体をよじ登ろうとする]
[身をかがめて]
スノウとマキか。よろしくねー。
警備員って・・・卵の殻って・・・。
卵の殻なんて、何に使うの?
美術館を毎晩遊び歩くなんてのも、ちょっといいねぇ。
さっき聞こえた足音は貴方達の誰かだったのかな。
ともかく、ちょっと安心しちゃった。久しぶりに、人と話した気がするよ。
あと二、三回踏まれて綿が散乱していたら、骨は拾ってやる。
安心してはじけるがいい。
ああ、楽しみにしている。
[今度と言われたことにはそう返して]
……他に、誰か会ったか?
[スノウと、ウェンディと、メイの顔を順繰り見つめた。]
こんなに人が多い夜は初めてだ。
青い髪の少女にも会った。名をニーナと言った。
そしてウェンディとメイ。
他にも誰かいるのだろうか、と思っただけのこと。
[メイに顔を向け、ゆらりとしっぽを振った。]
[身を屈めたメイをくりっとした目でじっと見やって]
頭にかぶった卵の殻は警備員の証だよ!
印籠の家紋みたいな意味がある!
……ぼくもマキも足音は出せない気がする。
でもそういえば他にも女の子がいるの見たよ。青い髪をしていた。その子かもしれないね。
[言って、ウェンディに抱っこされて満足そうに*目を瞑る*]
マキもスノウもこれだけ喋れば人のうち入ってるって。あはは。
・・・・・・ふーん。青い髪の女の子か。ニーナね。
そんな絵が、どっかにあったな。
なんだか、あたしも疲れちゃった。ちょっと眠ろうかな。
・・・・・・傍でミイラも寝てるのね。
[自分の眠っていた中庭を思い出したが、せっかく会えた人の傍で眠ることにする。
壁に背を預けた。]
メイは、そんなに長いことこの美術館にいたのか?
長らく人と話さぬほどに。
[眠ろうとするメイに近づき、細い小さな手を指先に乗せ]
この建物は冷えるぞ。
[心配そうに声をかけた。]
[ぺちぺち、とメイの指先を叩いていたが、寝息が聞こえたので諦めた。]
風邪をひいても知らぬからな。
[四歩進んでから後ろを振り返り、ウェンディーにしっぽを振った。]
また会うことがあれば、そのときまで。
[男はルネッサンスの間にするりと身をすべりこませた。手にしたバイオリンケースを天蓋つきのベッドの上に乗せると袖を肘まで捲り上げ、ゆっくりとケースを開く。
ケースの蓋に手をかけたまま周囲を伺う。人影がないことを確かめると、かびくさい羽毛布団をまくった。そして、マットレスとの間に手を差し入れるとその何もない空間を掴み引きずり出した。
男は手を握ったまま引き寄せると無表情にバイオリンケースに押し込んだ。
乱暴にケースの蓋を閉じるとパチリと留め金をかける。
これらの一連の動作の間、男は一切表情を崩さず息ひとつしなかった。
全てが済むと、男は淡々とベッドを元の通りに整えると、服についた埃を軽く払い、バイオリンケースを提げて*部屋を出て行った*]
[ふわり]
[先程とは違い足音を立てず]
[浮き上がった状態でエジプト展示ブースへと現れる]
………。
[くすくす]
[虚ろな目で眠る少女達を見つめて]
[その中の一つに狙いを定める]
…………。
[ぱちん]
[指を鳴らす]
[鳴らした音は白い熊へと吸い込まれていく]
[くすくすくす]
[漏れるは楽しげな笑い]
[その目は虚ろなままだったが]
…折角見つけたんだもの、ね。
[くすくすくす]
[笑いながら眠る3人の傍をふわふわり]
人生楽しまなきゃって言ったのは、君。
だから、楽しんでね?
[ふわり]
[浮き上がったままエジプト展示ブースから出て行く]
[ぱたり]
[床へすっと飛び降りる]
[絵画ブースに着く前に]
…?
[こてり]
[その間の記憶は全く無く]
[不思議そうに首を傾げた]
………。
[きょとり]
[辺りを見回す]
[そこは絵画ブース]
[自分が慣れ親しんだ場所]
[ぱたり]
[一枚の絵画へと近寄る]
[それは風景だけ描かれて]
[真ん中だけぽっかりと抜け出ている絵]
………。
[ぺたり]
[右手を伸ばし]
[絵に触れた]
[懐かしさと一抹の寂しさを*感じながら*]
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