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グリタさんが下に向かいました。
一応ご報告までに。
私との協定は破られたわけでもありませんが、
さて、何を思うかはわかりかねます。
[カノウにつげ]
デンゴくんは、どこにいますか?
今、10thと2Fで二人で会話している。
今は大丈夫だ。
[ゼンジの報告を受け、囁き返す。
グリタ。と、未だ聞かぬ目前の男の名を頭に刻んだ。
声の調子に、先にクルミと言葉交わした時の名残は今はない。]
悪い しくじった
1stは 随分とイケメンだったよ
[走りながら、鞄からタブレットを手に持ち
入力を音声に変えて小声で話していく。]
マシロを 守りたかんだがな
[階段の踊り場につくたびに手帳を開く。
浮かび上がっていた文字にゆるりと瞬き]
……グリタは優しいのか甘いのか。
不思議な日記で繋がっただけなのに、ね。
[小さく呟く。
それでも、その気持ちは嬉しいと思えるもので]
ありがと。
でも、そのために無理する事ないよ。
1stがこっちとかかわる気なら、もう会えてるはずだし。
避けられてる感じがする。
[そんな風に、思った事を書き込んでいた]
[マシロが呟いた言葉は知らずのまま、
音声入力のまま言葉を続ける。]
イケメンだが、タマは小せぇさ
だからマシロがいい女だって
知りたくないから、避けてんだろ
1stと3rdは、今、2階にいる
[そのまま、音声入力を解かないまま手に
タブレットを持ったまま、駆けて]
[なる程、と1stにあえない理由を、グリタから知る。
浮かび上がる文字を見つめて]
抱えられるものを理解している、か。
1stと会話したなら、グリタがいい男だってのも知られたね。
2階……ありがと。
私は今4階にいるよ。
4thと8thの話し声が聞こえたところ。
[そこまで書き込んで、4thの存在に気づいたから、文字はとまる。]
[ちらりと視線を落せば、ずらずらと文字が並んでいる。
今までのこちらに向けたのではない言葉。
音声入力とかは知らないから、独り言をかくようになったのかな、と思い]
6thのフユキと協力関係結んでみた。
どうやら争いごととは無縁だった人みたい。
[そんな言葉を書き付けた]
はーーないちもんめ。
あの子が欲しいっ。この子が欲しいっ。
相談しましょ そうしましょ。
き〜〜まらない!
[自分の世界に伝わる遊びを、
戯れのように口ずさんだ]
[もう一人、グリタのことは伝えない。
協力関係だとあかすには、不思議な日記のことも伝えなければいけないから。
説明が難しいし、それに一つぐらい隠し武器はもっていたほうがいいとも思った]
大丈夫じゃなかったら、どーすんの。
[けらっと笑い声が語尾に乗る。
心配してくれるのは、 たぶん、 …嬉しい。
でも心配してくれる理由は、 たぶん、嬉しくない。]
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