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[さあっと血の気が引き、かたかたと震え出す]
どど、どういうこと?二人ともどうしちゃったの?
[誰かいないかとラウンジの中をきょろきょろと視線を彷徨わせる。・・・と、目に付いたのは、昨日リボンをかけた下層への扉。何かに引きずられるようにそこに近づき・・・・]
い、いやぁ・・・・。
[頭を抱えるようにしてその場に思わずうずくまる]
[リボンは跡形もなくズタズタに切り裂かれ、扉や手すりにも、鋭利な刃物で引っかいたような痕が無数に付いていた]
誰か・・・誰かぁ・・・・。
[しゃくり上げつつ人の姿を探す。メッセージボードや扉は視界に入れないようにして]
人のいるところ・・・レストラン?
[何とか立ち上がると、ふらふらとした足つきでレストランへと入ってゆく]
深刻に話が進みすぎて追いつけないYO!
メモ=メッセージボードっていうのは、
もっと強調しなくちゃいけないんだろうなーとか。
自分で言い出したのに、ミステリーツアー案外難しいorz
・・・ポニーのおじさん・・・・。
写真が・・・リボンがぁ・・・。
[見知った顔を見つけて安心したのか、ぼろぼろと涙を零してその場にへたり込む]
[背中を擦られると、しばらくすれば涙も止まり。ぽつりぽつりとゆっくりと喋りだす。メッセージボードの自己紹介の用紙のこと、階段のリボンのこと、そして電話のことまで]
[ひとしきり喋るとホットココアを頼み、両手のひらで抱え込むようにしてマグカップを持ち、ゆっくりと*飲み始めた*]
お、話が進んでる。
でも出て行ったら絶対に部屋を確かめにいこうってことになるよなぁ。
しんどいなぁ。あ、変わった様子はないってことにすればいいのか。
どうせ階下に拉致だもんなぁ。多分。
ギルとしては、明け方近くまで物音には注意していたが変わった様子はなかったってことで、顔見知りのものの仕業だろうな…という辺り?
アーヴァインじゃ警戒されるだろうし、もっと気安い間柄だった可能性を示唆すればなおよし?
下を確かめようってことになったらどうしようね。向こうから鍵がかかっていて開かない、ってことでいいか。
[自室で目を覚ます。明け方まで神経を尖らせていたせいか、疲労感が抜けきっていないのを感じる。時計を見るともう正午をとっくにまわっていた]
結局何も起こらなかったな。
俺の気にしすぎか。
メイちゃんやトビーには怖がらせたこと謝らないとな。
[洗面所で熱いお湯をだして顔を洗い、鬚をそると、白いシャツにネクタイをきっちり結ぶとダークグレーのスーツに腕を通して部屋を出た]
[部屋を出て鍵をかけてレストランに向かう。
ホールに差し掛かり、視界の先にカウンターの電話が入り、思わず眉を顰めて視線を逸らした]
――ん? なんだ?
[違和感――電話から目を逸らしたことで視界の端に滑り込んだメッセージボードへの違和感がちり、と頭の中で何かを焦がす。はっとしてこんどはボードを凝視する]
なんだ……なんなんだこれは。
冗談じゃないぞ。
[踵を返して、自室の隣、ラッセルの部屋のドアを乱暴にノックする]
おい、ラッセル、おい!
[しばらく叩き続けたが反応は返ってこない。意を決してノブを回してドアを押す――と、抵抗もなく開いた]
おい、ラッセル、居ないのか?
[踏み込むのは躊躇われ、入り口からラッセルを呼び、耳を澄ませる。しかし、人の気配はまったくしてこなかった]
だれか聞きつけてやってこないかな。
できれば女性だとマリーちゃんの不在を確かめるのに抵抗感が減るんだけどな。
メイちゃん、メモで断りいれてんだね。
律儀だなぁ。
お構い無しに突っ走ってる俺(汗
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