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[それは狂いそうなほど衝撃な事実であった。ホズミは涙し二人を顔に手をあてがい声にならない叫びをあげる]
ひっく..なんでこんなことに....うう
[不憫に思い二人を抱えようとするがホズミにそんな力はなくただノギの血で自身が赤く染まる]
私一人じゃむり.......
みんなに知らせなきゃ.......うう....
[鉈を持ち血染めの姿となりながら管理棟に向かう]
逃げられたw
「狂い咲き」って短歌に使われてたりしないのかなと調べてみたら、「桜の花は狂い咲き」という歌がひっかかった。
「異人さん」とか、何これ俺?(違います
[赤黒い服と、手には鉈。
男は、ホズミの姿に目を丸くする]
[丘に駆けつけ見つけたのは、転がる死体二つ。
その腕に刻まれた文字列を見て、ため息を零す]
まだ足りないんですか?
[ホズミの元に戻ると、手にしている鉈を離させる。
衣服についた血の色を見て]
今の血ではありませんね。
やあ、どうしま……
[見かけたヌイとホズミの様子に言葉を失った。丘に向かうと、眠る遺体を一体ずつそっと抱え上げて管理棟へ向かうだろう*]
[通常つくはずもないような場所の切り傷にホズミはある答えに辿り着きヌイに対する表情が変わる....]
あなたが.....?なぜ....どうして.......?
エビコさんと、乃木さんが――。
[冬樹にそう答え、丘の上を示す。
現場保存は、乃木亡き今は意味がないように思えたので、抱えあげようとする冬樹を止めることはしなかった]
別な布団に寝ていたはずなのに、いつの間にかナオの布団に進入しているらしいロッカ。
セクハラじゃーセクハラじゃー。
もぞもぞ。
何か誤解をしていませんか?
[ホズミの表情を見て、困り顔で笑う]
[破いたスケッチブックの一枚で鉈を包み、腰の部分に差し込む。
どうにかホズミを抱えあげ、管理棟へ向かい始める。
ゆるやかに風が吹き花びらが散る中、男は歌を口ずさんでいた]
しろい光が おいかける
あまえた音に そらがつき
闇よやめよと 華をこう
『ねぇ、もっと人々を陥れてよ』
[歌声以外を、初めて聞いた]
どこかに閉じ込めて置いた方がよかったのでしょうか。
[管理棟の入口で思い立ったが、乾いた笑いを零してその考えを否定する]
ナオさんかロッカさん起きてませんか?
[二人の姿が見えなければ、囲炉裏端にホズミを寝かせ、彼女の腕についている血を濡れタオルで拭くのだろう]
[例えばこの場で鉈を振り回せば、人々は慌てふためくだろう。
けれど、あの人が望むのはそのような恐怖ではないことを男は知っている]
騒ぐのなら、その時は。
[言い聞かせるように、ホズミの額に一瞬触れた]
[男は外へ出ると、井戸に鉈を放り込む。
水に沈み込む音を確認して、借家へと*姿を消した*]
[居間に戻ると、奥の部屋に続く廊下に視線を送る。]
アンさん…。
[もう戻らないのだということは分かっていた。壁にもたれて膝を抱き寄せると、泣くことも出来ずにぼんやりと窓の外を眺めた。]
[奥の部屋から戻ってきた大人たちの会話が耳に入る。]
ひとつめのたましい。
[なぜ夢で聴いたその言葉をみんなが繰り返すのか。どこでそれを知ったのだろう。あの本だろうか。]
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