151 藤色酔夢
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[なれないなら、せめて。
多くを黙らせるくらいの力を得たかった。
――――…ごめんね。
どうして私は私なのだろう。
私をやめられたらどんなに楽か。
そう出来たら、誰も傷つかず自分だって。
けれどどうしても、生きていれば誰かと関ってしまうものなのかもしれない。
彼女もそう。]
(41) 2014/05/03(土) 15:58:13[藤林:泉]
…そっち。
右のほうが縫製がいい。
[街の古着屋。
ふたつの着物の間、悩む華子に掛けた声は決して、
愛想の良いものではなかっただろう。
微妙に余所を向いて。
彼女とはそこで知り合った。]
別にいいよ、お礼なんて。
[誘いも最初は断った。
別にお金を出したわけでもなく。
たまたま、知っていることを教えただけだったから。
けれど、彼女はそれでは気が済まない、と。
それ以来、関係は続いていた。]
(42) 2014/05/03(土) 15:58:41[藤林:泉]
…
[友人の新郎が泉の水を飲む。>>39
具合については、大丈夫と言っていたが、新郎についての否定が入らなかったのは華子が既にそれをしていたからかもしれない。]
行くってどこに?
[聞けば、奥の方。
泣いている気がすると言う。
何が?
と、思ったが。]
(43) 2014/05/03(土) 17:10:05[藤林:泉]
そう。
[行こうとしているものを引き止めることはしない。
積極的に関わろうとも。
華子はどうだっただろうか。
と、視界の端。
別の青年が映った。>>17]
(44) 2014/05/03(土) 17:10:40[藤林:泉]
(……う。)
[戀とは違い変装していない彼が、よく利用する弁当屋-特に唐揚は美味しくて、週2で食べているくらい-の青年だと気付くのにそう時間は掛からない。
何気に顔を逸らす。
帽子を目深に被り直そうとして、束ねて隠していた髪がパサリと背に広がった。*]
(45) 2014/05/03(土) 17:11:30[藤林:泉]
咲く事を ……?
[零れる涙と言葉>>19と。六花と顔を見合わせる>>19。
この年頃の子の相談に乗るのは職業柄良くある事だったが、今回はどう考えても隣の彼女の方が適任だった。
故に一歩引いた場所から、二人の遣り取りを眺め]
どーいうコトなんかなぁ。
[一人、言葉の意味に首を捻る。
泣いている当人に尋ねる事は流石に憚られた]
さっきウサ公が言ってた“治るのを嫌がる”ってのと、何か関係あんのか……?
……ん。
[落ち着いたらしい掬子が顔を上げて>>36、思考は一時中断される]
(46) 2014/05/03(土) 17:18:50[藤林]
……そっちの方に、何かあんの?
[彼女は何かを知っているのか。
掬子が視線を向けた>>36奥の方に目を遣り。
少し考えた後、それだけを尋ねた**]
(47) 2014/05/03(土) 17:20:00[藤林]
跡取 レンは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2014/05/03(土) 17:24:25
養護教諭 ユウキは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2014/05/03(土) 17:26:05
[複雑そうなお年頃の青年は、撫でられると更に複雑な顔をしていたけれど、にっこり笑って手を引いていく>>37]
[消えてしまった彼の事を尋ねようと、怪しい妹さん(仮)に声をかけようとしたら、向こうからこぼれ落ちた名前>>33]
(48) 2014/05/03(土) 18:03:16[藤林]
[華と そう呼ぶひとは 多くない]
え?
[一瞬 目も口も まあるく開いた]
もしかして...レンさん?
[怪しい 怪しすぎる 言動込みで]
いやねえ、こんな年増の新郎とか、シンちゃんが可哀相よ。
[でも 先に そっちを突っ込んでおいた]
(49) 2014/05/03(土) 18:09:26[藤林]
[もともと、友人は少し変わっている。でも、自分だって親や親戚からは変わった子だって言われてた]
[だから、故郷を離れた場所で出逢った、ちょっと変わった、ひとつ年上の彼女は、一緒に居ると落ち着く相手だった]
[今の怪しい格好や、思い切り不審な言動も、日常の延長に思えるくらい]
(50) 2014/05/03(土) 18:15:22[藤林]
[水を飲んで シンちゃんは 落ち着いたみたい>>39]
そう、行くのね。気をつけて。
[彼の呼ばれる場所は 知っていたから ただ見送った]
(51) 2014/05/03(土) 18:18:12[藤林]
[揺れる 藤の花房 泣いているように]
私も、後で...
[きっと 行くから 待っていて]
(52) 2014/05/03(土) 18:20:27[藤林]
ねえ、ところで、それって、何の仮装?
[青年を 見送ってから 友人に問いかける]
暑そうだけど、大丈夫?
[ぱたぱた 仰いだ扇子も *藤花模様*]
(53) 2014/05/03(土) 18:23:47[藤林]
女優の卵 ツキハナが接続メモを更新しました。(05/03 18:24)
女優の卵 ツキハナは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2014/05/03(土) 18:26:04
[掬子さんの想いや悩みは、掬子さんご自身でしか解決できませんから。
わたしは、ただ。
傍にいる事だけを伝えるだけに徹して。
はらはらと舞い落ちる藤の花びら。
ことばの意味を考えあぐねる真昼さんへ(>>46)、向ける笑みは曖昧に。
きっと答えはいづれ――。
ただ、そんな気がしたから。]
(54) 2014/05/03(土) 20:08:40[藤林]
…どういたしまして。
[繰り返される、「ありがとう」(>>34)。
ただ、感謝を述べられる言葉に。
受け入れる旨のことばを差し上げてひととき。
なにかを決断したような、つよい口調に(>>36)。
なにかをさとった、真昼さんの問い掛け(>>47)に。
わたしは交互にゆるく視線を這わせて。
掬子さんからは、どんな答えが返ってきたのでしょう。
でも、いづれにしても。]
……わたしたちも、連れて行って欲しいのです。
[つむぐ願いは。ただ、ひとつ。]
(55) 2014/05/03(土) 20:16:05[藤林]
美大生 ロッカが接続メモを更新しました。(05/03 20:16)
学生 シンヤが接続メモを更新しました。(05/03 20:17)
[新郎関係の突っ込みを入れなかったのは、余裕がなかったから、なのは余談としておいて]
んじゃ、行ってきます。
[行く先を問うて、それ以上の言葉のないひと>>44と、気を付けてね、というひと>>51と。
それぞれにこう言って、薄紫の中へと踏み込んだ]
(56) 2014/05/03(土) 20:30:40[藤林・泉]
……にしても、やーっぱ、似てるよなあ。
[泉を離れて、奥へ向けて歩きながら、零すのはこんな呟き。
揺れる藤の花房は、容易に実家の裏山を思い出させる]
……帰って来い、って言われてるわけじゃあ。
ないよ、な。
[そしてその光景に思うのは、こんな事。
実家からは、高校卒業したら戻って来い、と言われている。
……多分、その方がいいんだろう、とはちょっとだけ思っている]
(57) 2014/05/03(土) 20:31:04[藤林]
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