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――神社・鳥居前――
[昨年の祭りの占いの儀式にて出た結果は、安泰を示すものではなかった。
それを物語るように儀式の後―――虫の声が止み、風が吹き抜けたと思った時には――まるで杏奈の時のように、いつの間にか二人が居なくなっていた。
行われた捜索、それでも見つからぬ二人。
それもまた「かみかくし」と呼ばれて
――そこからまた、一年。秋祭りの季節が今年も訪れた。
去年よりもまた少し痩せた餅肌は、一年の間にいくつか神事を執り行い――霊力にてやっと掴んだ小さな手がかりは]
…『春名家にて誘う虫の声の響きありけり。』
[餅肌の霊力ではそれがどのような意や質を持つかまでは掴めず。宥めて招くべき神であるか、それとも厄災の類であるか、判断ができぬままこの祭りの日を迎え]
何かしらの念が働いている――のか。
[春名家の事情を調べれば、両親に会えず寂しい思いをする少女が居るというではないか。
杏奈が居なくなり寂しい思いをしてきた身。寂しき思いをする者同士ならば]
寂しさを聞き、話してみるのがよいのかもしれぬな……
[響く虫の声。それを聞きながらに空を見上げた]
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占い師は残101pt……
大丈夫霊能者も残ってるんだな!霊話のターンに期待なんだな……!
でもニキニキのアクション来た時101ptで果たしてもつかどうか、餅肌の明日はどっちなんだな……!?
(いいかげんpt計算と簡略化を覚えよう……)
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真面目な文章に『餅肌』って名前入れる時にみんなが『シリアス文章に会わNEEEEE!!』とぷるぷる震えて悶えること、『「餅肌」ってwww』となること――――それだけが肩書き変更をミスった僕の願いです(きりっとした表情で)
/*
今日最終日にさせても大丈夫かな。
実は両親はあの電話の後、やっぱり双季に会いたいと思って仕事を急いで片付けて村に向かっていた。その途中、事故にあってなくなった。
双季も勿論聞いてる。だけどその時にはもう何かに憑かれていたので、気にしなくなってしまった。異様に寂しいという感情だけで動いている。
みたいな。そんなの。
だから落ちる前には思い出して、正気になるロル落としたいな。でも長く憑かれた身体はもたない、みたいな。
…毎度あり。
[そう言って、神社の跡取り息子を見送る。
彼の執り行う占いの儀式の場には店番を理由に行かなかった。
今晩は虫の音が煩くて眠れなさそうだ、なんて事を考えながら出店の裏でラムネの瓶を傾けて。
しんと、辺りが静まり返っていた事に気付いて――]
[――気付けば、此処にいた。
良く知っている神社のようでそうでない、不思議な場所に。
祭りの喧騒は何処か遠く、現実感はない。]
…はは、
モラトリアムの終わりが来るどころか、呼ばれてしまったのか。
[乾いた笑い声が口の端から洩れた。
店を継ぐか否か。
選択するどころか、異界に渡ってしまったのかと。*]
[彼方側は時が過ぎるに従って変化してゆくが、此方側にはあまり変化が生じない。
それ故に時の流れの感覚はひどく希薄で、彼方側の景色の変化でそれと知る。
彼方側の神社の境内で始まっているのは秋祭りの準備。
青年がいなくなって一年が経とうとしていた。
同じ夜に神隠しに遭ってしまった少年とは会う事はあっただろうか。
一昨年に話した時のようにぼんやりとした事しか話せなかったかもしれないけれど。]
…こんな心算じゃ、なかったんだけどな。
[――青年は何処に行くでもなく、何をするでもなく此処にいる。
家族の事は気にかかったが、触れる事も話す事も出来ないのだから仕方ない。
境内で拾った近野物語はやはり開かぬまま。**]
おい。何やってたんだよお前。
餅肌のアニキ、心配してたぞ。
[静まり返った空間の先に、杏奈の姿を見つけて問いかける。
少女が口を開いた瞬間に、虫たちの声が邪魔をした]
[知っている。
そう確信できる場所と人とを見つけた]
これ、古くね?
今週号くれよ。
[別段急ぐでもなく近づき、フユキの目前へと掲げたのは、いつぞやに買った1976年の週刊漫画誌]
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