隊商 ロッカは、「マシロちゃん……？」

隊商 ロッカは、突然姿を消したマシロを探して部屋を見渡した。

学生 シンヤは、驚いて辺りを見回した。不思議な香りがただよって。

学生 クルミは、悲鳴を上げた。

移民 ヌイは、甘い…香り？何故、ここでこの匂いが…？

隊商 ロッカは、「くーちゃん？大丈夫……？」と静かに尋ねた。

学生 クルミは、隊商 ロッカの手を振り解き、外へと駆け出した。

隊商 ロッカは、こけた。まるでコントのような勢いで。

隊商 ロッカは、水音を聴いた気がして、がばっと顔を上げる。

学生 クルミは、アンの残した衣服の側、膝に顔を埋めて座りこんだ。

学生 シンヤは、移民 ヌイに大丈夫か？と声をかけた>>14

翻訳家 モミジは、ロッカを見失わずに追いかけ、派手にこけた彼女に追いつくと

翻訳家 モミジは、ロッカに腕を貸して立ち上がらせた

学生 シンヤは、翻訳家 モミジが飛び出して行くのをみて「待って！」と後を追う。

隊商 ロッカは、翻訳家 モミジを虚ろに見つめる。「“死んでいた”」

移民 ヌイは、学生 シンヤ気を使わせてすまない…何とか…な｡

翻訳家 モミジは、駆け出すロッカを慌てて追いかけた

学生 クルミは、隊商 ロッカの言葉に顔を上げた。

翻訳家 モミジは、神殿に入っていったロッカを追って、神殿内へと

学生 シンヤは、息を切らせながら、神殿内へと到着して様子を伺う。

学生 クルミは、「ごめんね」と呟く。

学生 ヨシアキは、移民 ヌイに頷いた。

移民 ヌイは、学生 ヨシアキ>>33､(背中を叩いて)もうこうなったら腹括ろう。

学生 シンヤは、目をつぶり、手を合わせて祈った。

学生 クルミは、隊商 ロッカに問い返した。「あの子……？」

翻訳家 モミジは、アンの時に感じた様なオーラをロッカにも感じ、目を細めた

移民 ヌイは、学生 ヨシアキ･リウと共に神殿に向かって走り出した｡

翻訳家 モミジは、学生 クルミに思わず、「それ、多分半分違いマス。」と言った。

隊商 ロッカは、「死んでたなんて言わないでよ」と息を吐く。

学生 クルミは、漂う甘い香りに、怯えた顔で辺りを見回した。

学生 クルミは、翻訳家 モミジの態度が軟化した理由がわからず、首を傾げた。

学生 クルミは、翻訳家 モミジの答え>>59に、目を閉じた。「死んでたの…」

隊商 ロッカは、「いかないで……」ため息程の大きさで言った。

移民 ヌイは、目の前の会話を頭で*整理するのに必死中*

翻訳家 モミジは、隊商 ロッカ>>61の訴えには、ただ首を横に振るしかなかった。

学生 リウは、隊商 ロッカの>>65神様、の声に、小さく息を*のむ*。

隊商 ロッカは、やがて神殿を出て行くと、御神木を目指した。

学生 クルミは、隊商 ロッカの眼を見返して、*目を閉じた*。

隊商 ロッカは、衣が作る影の中、空中で掌を*握った*

翻訳家 モミジは、重い足取りで、*桟橋へ向かった*

隊商 ロッカは、神殿に戻り、鏡の前に置かれた古文書を開く。

隊商 ロッカは、遠く、鳥が甲高く鳴く声を*聞いた*

学生 クルミは、やがて、ゆっくりと目を開ける。

移民 ヌイは、呆然と立ち尽くしてから､どれ位の時間が経過しただろう…

翻訳家 モミジは、ココは、現実と切り離された別空間なのかも、と思った。

翻訳家 モミジは、そして、アンとクルミは………と、ある可能性に気づく。

学生 クルミは、ふらり立ち上がり、合宿所へ。

学生 シンヤは、翻訳家 モミジの後を追って桟橋へと向かった。

翻訳家 モミジは、しかし思いついた可能性を彼女に問うのは、余りに躊躇われた。

翻訳家 モミジは、桟橋で逡巡している。

学生 クルミは、再び立ち上がり、何かを探すような仕草の後、神殿へ。

隊商 ロッカは、厳重に仕舞われていた横笛を取り出した。

学生 クルミは、笛の音に、声をかけようとした唇を凍らせる。

学生 シンヤは、翻訳家 モミジの声を聞いて、胸騒ぎがしはじめた。

隊商 ロッカは、聞こえぬ声を乞い、祈りを込めた。

学生 シンヤは、翻訳家 モミジの言葉に頷きながら神殿内へ

翻訳家 モミジは、神殿内に駆け込み、叫んだ「止めて下サイ！」

翻訳家 モミジは、「クルミ、もう止めて下さい！」

学生 クルミは、翻訳家 モミジの言葉に首を降る。

翻訳家 モミジは、言った。「モシ、今私があなたの力で生きているのだとしても、

翻訳家 モミジは、「私は、還ることを望みマス…！」

翻訳家 モミジは、ヨミガエリは、生きてイマセン。……とてもよく出来たゾンビー

翻訳家 モミジは、ナゼなら、生を与えられるのは神ダケ。

翻訳家 モミジは、誰か、クルミを止めてクダサイ！！（泣きながら叫ぶ）

翻訳家 モミジは、学生 クルミ、それ以上罪を犯してはイケマセン……！

学生 クルミは、自分の声が笛の音に混じる雑音になったことを悲しく。

学生 クルミは、学生 シンヤの言葉にゆっくりと目を瞬いた。「知って、る？」

翻訳家 モミジは、学生 クルミクルミ、それは死者の尊厳を無視した、生者のエゴデス…。

移民 ヌイは、ロッカの笛の音に顔をあげる…摂理を曲げるつもり…か…

翻訳家 モミジは、クルミ、学校にルールがあるように、世界にもルールアリマス。

翻訳家 モミジは、リウ、ヒトには心アリマス。リウ消えても私の心からは消えナイ。

学生 クルミは、硝子の砕ける音に耳を塞ぐ。

学生 シンヤは、そこまで言って、横笛の砕ける音を聞き目をぎゅっとつむった。

隊商 ロッカは、「かみさま……」と縋る声を出す。

学生 リウは、硝子の砕ける音に、びくり、体を震わせて。

移民 ヌイは、硝子が砕けた音に、俯き気味の顔をあげた。

学生 クルミは、薄れかけた月を、鏡を縋るように見る。

翻訳家 モミジは、学生 クルミ>>126　「それがアナタの心残りだったのデスカ…？」

学生 シンヤは、移民 ヌイの言葉に頷いて>>129そっと声をかけただろう。

学生 シンヤは、移民 ヌイに「大丈夫か？」と声をかけ。

隊商 ロッカは、「邪魔をするの。神様の声が、他を消そうと」

移民 ヌイは、涙を手で拭う。それでも涙はとまらない…

隊商 ロッカは、くーちゃん、逝っちゃヤダ……。

学生 クルミは、漂う甘い匂いに、懐かしそうに目を細める。

隊商 ロッカは、「待って」とクルミに声をかけるが、思うように喋れず。

移民 ヌイは、甘い香りに、顔をしかめる…。またこの匂い…か。

学生 ヨシアキは、思わず「しまった」という顔をした

学生 ヨシアキは、「トイレ！！！！」と空気読まずに神殿を出た

学生 クルミは、何かを掴もうとするように、手を伸ばした。

移民 ヌイは、学生 ヨシアキをハリセンで殴った。