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さよなら僕のーかわいいシロツメクサとー
手帳の隅でー眠りつづけるストーリー
風にー吹かれた君のー冷たい頬にー
触れてみたー小さな午後ー♪
[自宅へ到着すると、数日前と同じように2階の窓から自室に侵入]
……今日は玄関から帰ろう。
鍵を持っていけばいいだけの話じゃないか。
[室内はダンボールで溢れ、その中の一つは以前と同様缶詰で埋まっていた]
[玄関に置かれたポプリを手に取るが、紫色の花はほとんどなく]
どっちにしろダメそうだ。
[落胆のため息を*漏らした*]
/*
セシリアさん、何だかテンション低くてごめんなさい。
墓下のナサニー、文章は用意したんであとでパンいただきます。
優しいなナサニー…!!
覗かないつもりなのに覗いちゃうよ!
*/
[しゅんしゅん鳴るやかんの音を聞きながらぼんやり]
戻ったらレベッカさんに会いにいかなきゃ。
先生にも、馬鹿みたいに逃げまわってたこと謝らないとね。
タイムリープ、ラベンダーを嗅いで、かぁ。
[ハーヴェイの言葉を思い出して]
ハインラインは…あれは冷凍睡眠だったっけ。
これも全部、夢だったりして。
[石油ストーブの暖気にあてられてうとうとしはじめる]
サクラさんはジンジャーエールを飲みません…。
レベッカさんはなんで雑貨屋畳んじゃったんだろう…。
また…向こうでも会えるよね…。
[*夢の中へ*]
やっぱ、ニーナは優しいな。
[聴こえてきた声にくつくつと笑い]
…んじゃ、聴いてもらおっかな。
長いから多少聞き流してくれて構わねぇよ。
ニーナはさ、俺が小中を街の学校出てたってこと知ってる?
嘘だと思うかもしれねぇけど、俺、其の頃人付き合いが上手くいかなかったんだよな。両親は仕事の関係で忙しかったし、周りとの関係も希薄でさ、…一時期ちょっと辛かった。
そんな頃に授業で朝顔を育てることになってな。それがさ、自分の手で育っていくのを見て嬉しかったんだよ。馬鹿みてぇな話だけど、自分の無しでは存在しない其れに、必要とされた気がして。
……で、それからはずーっと花を育ててた。
親の関係で高校はこっちに移って、皆と馬鹿騒ぎもするようになって。それでも花を育てるのは止められなくて…ってこの辺は俺ずっと花弄ってたから知ってるか。
だからさ…何て云うかな。俺にとって花を育てることって、花が好きだからじゃなくて、必要とされてる実感が欲しかったからなんだよな。
…別に、自分自身そう思ってやってたワケじゃねぇんだけどさ。
それが高校の時、「自己満足だよな」って云われてさ。
ギルが花を育ててるのは自分が満足する為だよな、って。其の時初めて気づいた。
でも本当は其の事は忘れてたんだよ、俺。弱い部分を抉り出されたような気がして、記憶から追い出してたんだよな。
それが此処に来て、あの光景を見て思い出した。
……懐かしいの一言で、終わらせられたら良かったんだろうけど。
けどニーナと話してて、好きなことは好き、嫌いなことは嫌いだって…そういう単純さでいいんじゃねぇかなって思ったんだ。
俺はやっぱり花を育てるのが好きだし、始まりがどうであれ、今はそれでいいんじゃねぇかって。
ま…だから俺が捨てたいって云ってたのは、あの頃の自分のこと。花を育てる事で自分の存在意義を見出してた、甘ったれの馬鹿な自分を捨てたかったんだよ。昔は。
今はもう平気。
馬鹿な俺でも受け止めてくれる人がいるし?…なんてな。
長くなって悪かったな。もうちょっと手短に話せるかと思ったんだけど。つーか…なんか恥ずかしいな、こうやって話すの。
[今更になって恥ずかしくなったようで、ちょっと項垂れた]
(中/
文章にしたら思った以上に痛々しいヤツになったんですけど…!
ところで時をかける少女ってラベンダーで何かするのか?
読んだことねぇんだよなー、あの小説。)
お疲れ?
[おにぎりにかぶりつきながら、寝てしまっているシャーロットとセシリアを横目に、まだ残っている茹で野菜に目を止め]
このまま煮たらシチューいけるよな。
……?
[違和感を覚えておにぎりの断面を見つめる]
あれに見えるはアロエじゃないか?
…よし。
[ちょっと復活した様子]
そうそ、演技しなくっちゃいけねぇんだよな。皆の前で。
俺も正直苦手なんだけど……まぁ、どうにかなるだろ。
[投槍だ]
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