人狼物語 執事国


157 家出少女の電車内

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鍵っ子 ルリ

ルリの、好きな、の。
あげます。


[そう言いつつも、ルリの手はぎゅっと固く固く結ばれています。泣かない代わりに力ばかりを込めているので仕方がありません。仕方がありませんが、飴を渡しにくい、ですね。]

(17) 2014/08/04(月) 22:55:28[扉脇の座席前]

鍵っ子 ルリ

[電車のスピードがだんだんと緩やかになっていきます。きっと、もうすぐルリの駅につきます。お婆ちゃんが待っているわけでも、お父さんお母さんがいるわけでもない駅です。ルリが一人で降りる駅です。
 ルリはお行儀をおいて家を出てきてしまいましたが、その代わり、たくさんのお気に入りと必要を詰め込んだリュックを持ってきました。きっと、その中に、何か素晴らしく良いものが紛れ込んでいたのでしょう。だってルリは一人で動いて、いまだって一人で、怖い人と向き合っているんです。

 男の目の中に見えたルリは、いつもオンナジ、もしかしたらいつも以上に泣き虫だったかもしれませんが、でもやっぱり、本当は。いつものルリとは、違うのです**]

(18) 2014/08/04(月) 22:55:49[扉脇の座席前]

人足 ギンスイ

[無言のまま、男は待った。
無表情にじっと少女を見つめて。
握りつぶした箱も気にする様子もなく、見返していた。

少女の目に映る自分の影が小さく見える。
その中の自分は行く先も分からないようで。

男が小学生にもならないうち、
親に連れて行ってもらった夏祭りで迷子になった。
自分は、泣いていたときもこんな目をしていただろうか。]

(19) 2014/08/05(火) 02:17:51[後方座席]

人足 ギンスイ

[「おすそ分け、です!」

思い切って口を開けた少女は、そう言った。
つられたわけでもないが、今度は男が口をぽかんと開けた。]

(20) 2014/08/05(火) 02:18:04[後方座席]

人足 ギンスイ

[好きな飴をわざわざ手渡しに来たのか。
しかし、なんで俺に。

言いたいことはあったが、強く結ばれた拳を見て飲み込む。

電車の速度は緩やかになっていく。
男の、まだ降りる必要のない駅が近付いてくる。

一瞬だけ窓の外から光が差して、男は瞬いた。
しばらくしてから開けた目には、
日光を浴び小さな自信を備えたように見える、少女の姿。]

(21) 2014/08/05(火) 02:18:27[後方座席]

人足 ギンスイ

ん。

[言葉を聞き終わると、男は少し目を細め
箱を持っていない方の手を軽く差し出した。
指を開かせてやる必要はないだろう。

少女にもそれくらいの自尊心や、都合や、
あるいは強さだってあるはずだから。]

…………あんがと。

[そう言ってしまえば、少女も渡さざるを得まい。
その後押しは、意地悪でもあり、大人としての助け舟でもあった。
飴がてのひらに落ちてくるのを、男は待った。
力仕事をしている、大人の男のてのひらだった。]

(22) 2014/08/05(火) 02:18:39[後方座席]

人足 ギンスイ、ずっとギンスイのターン!**

2014/08/05(火) 02:28:54

学生 ハツネ

[電車が揺れる。
減速する時特有のそれ。

揺れは彼女の身体にも伝わって、
ぴんと伸ばしていた背筋がほんのわずかな間、曲がる。

ゆるり、と車窓へ向けた視界に映るのは、
見慣れた、降りるべき駅の光景。

いつものように改札を通って、
いつものように家の扉を開けて、
ただの“ハツネ”から“お姉ちゃん”へと変わる、境界をまたぎ越す、
その時は、近い。


ため息が自然とこぼれる。
テストの出来栄えを訊かれることが予測される分、重苦しく]

(23) 2014/08/05(火) 02:48:32[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネ

[何気なく見回した車内に、あの少女の姿はなかった]


 ……、降りた、んだね。

[単純にそう思う。
彼女は音楽の世界に入り込んではいたが寝込んではいないし、
あの少女が、お仲間さんを欲しがる彼女が作り出した幻であると考えるほど夢見がちでもない。

それに、ポケットの中の飴玉が、
少女がここにいたという、確かな証明になってくれているから]

(24) 2014/08/05(火) 15:45:52[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネ

[昔と、これからに思いを馳せながら、
前方のドアから電車を降りようとする。
学生鞄は肩にかけ、楽器ケースを片手に提げて。

一番前の座席まで接近するにはやや時間が足りない。>>3:19
開きっぱなしの扉の前で、眼鏡の男子学生に顔だけを向ける]

(25) 2014/08/05(火) 15:47:41[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネ

[発車を報せる音が鳴る。

顔を向けた先へと軽く頭を下げると、
そそくさと電車から降りた**]

(26) 2014/08/05(火) 15:48:40[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネが接続メモを更新しました。(08/05 16:05)

会社員 ズイハラ

渡辺ナオさん、か。

[相手の名前を短く反芻する
そしてやがて電車は減速する。アナウンスが彼女がいつも降りている駅の名前を告げた]

―――ああ。…気をつけて、な。

[ドアへ向かうナオの背中に、そう言葉をかけて]

(27) 2014/08/05(火) 20:10:07[ボックス席の窓際]

会社員 ズイハラ

――――…
荷物が増えた。

[文庫本を鞄に仕舞い、傍らに置いていた八朔を手繰り寄せつつ呟いた
その言葉は幾つかの意味と、比喩をはらんで口から漏れた]

まぁ、悪くない。

[そして、彼女が降りた電車はまた動き出す。
もうすぐ降車駅のアナウンスが聴こえる頃合いだった]

(28) 2014/08/05(火) 20:14:02[ボックス席の窓際]

鍵っ子 ルリ

[ぎゅっと、それこそ、すがるように握っていた手を緩めました。
ルリの小さな手から、男の人の手の中へ、飴が降ります。握りしめすぎてたせいでぐしゃりと包装紙は潰れてしまっていましたが、魚柄が上を向いて下を向いて、くるりと回りました。子供の柔らかな手から、大人の掌へ。まるでスカイダイビングです。]



[ん!
と、ルリは男の人のお礼に、大きく頷きました。本当は、どういたしましてと答えるのがお行儀的に花丸だったのでしょう。でも今日はいいのです。男の人の真似っこでもいいのです。]

(29) 2014/08/05(火) 21:38:23[怖い人の前で]

鍵っ子 ルリ

[ルリは務めを果たした大人の顔で、鹿爪らしく、もう一度、大きく頷きました。飴を渡すことが至上命題だとでもいう様子です。

対する男の人は、小さく、笑っているようでした。笑った顔は少しだけ意地悪そうで、でも、さっきまでの不機嫌そうな雰囲気よりこっちの方がずっといいと、ルリは思うのでした。]

(30) 2014/08/05(火) 21:38:46[怖い人の前で]

鍵っ子 ルリ

[電車が揺れます。


そこはルリの駅です。
ルリが一人で決めた、ルリの下りる駅です。]

(31) 2014/08/05(火) 21:39:09[怖い人の前で]

鍵っ子 ルリ

[おっと、危ない危ない。ルリはもう一度足でしっかり床を踏みました。
 それから、怖い人を見、両手をきちんと前に揃える、お姉さんお辞儀をして。]


 ―― !


[さよなら、と言おうとしたのですが、やっぱりすぐには言えなくって、怖い人をちらりと見て逃げるような勢いになってしまいました。
でも、御挨拶はもうしたし、いいですよね。]

(32) 2014/08/05(火) 21:39:41[怖い人の前で]

鍵っ子 ルリ

[ルリは扉の前に立ちました。
気の抜けた音を立てて扉は開きます。
冷房の利いた車内に、むあっと熱気が入り込みました。
まるでルリを押し戻すみたいです。
ルリは外の空気に負けないように、間抜けな音に油断しないように、
ルリは、特大の一歩を車内から、

                     **]

(33) 2014/08/05(火) 21:41:53[停車駅へと]

会社員 ズイハラ、では、本当におやすみなさい

2014/08/05(火) 22:00:05

人足 ギンスイ

[就労したことのない、子供の柔らかい手。
男の手に比して小さい飴はそこから、
揺らめくようにしててのひらへと落ちてくる。
夏祭りで捕まえた金魚よりもつめたい気がした。
その錯覚は手に触れて、現実の温度を知るまでの短い間。
一瞬の交流の間そのもの。

頷く少女はいたく納得した顔で、
よかったじゃん、と声でもかけてやれば
いっそう破顔したかもしれない。

しかし、小さく小さく、笑うだけにとどめて。
少しだけ顎を引いて頷き返した。]

(34) 2014/08/05(火) 22:03:37[後方座席]

人足 ギンスイ

[電車は揺れる。

男が降りる駅まで、あと数駅。
さらに駅から田舎の病院まで、もう少し。]

(35) 2014/08/05(火) 22:03:47[後方座席]

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生存者 (6)

学生 ケン
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人足 ギンスイ
39回 残7715pt
会社員 ズイハラ
29回 残8119pt
学生 ナオ
23回 残8224pt
学生 ハツネ
31回 残7997pt
学生 ムカイ
19回 残8472pt

犠牲者 (1)

告げ人 アン(2d)
0回 残9000pt

処刑者 (2)

女優 ポルテ(3d)
20回 残8426pt
鍵っ子 ルリ(4d)
21回 残8213pt

突然死者 (0)

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