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[心臓に直撃とはいかなくても、致命的なダメージを受けているのはわかる。
回る刃>>1に傷をえぐられ、痛みに呻き]
っ、ぎ、ぁ……っ!
[鋼が抜け出ると同時にあふれる血のせいで、どこか寒い。
ぐらりと揺れる体を支えることもできずに、前向きに倒れこんだ]
あーぁ、……うわさ、なんか
確かめに、くるんじゃ、なかったな、ぁ……
[己の間抜けさに対する恨み言を口にしながら、
ゲームで与えられた鬼の力なんて、なんの役にも立たないもので。
無駄な衝動だけだったな、と内心文句をつける。
アルマウェルや、ましてやイェンニにむける恨み言など一言もないままに、
そのままこと切れた**]
[賛辞>>2に反応できるほどの余裕はない。
今はただ、対峙していた相手に意識は集中していた]
……は。
[倒れ込んだカウコが紡ぐ言葉>>3に、一つ、息を吐く]
ほんと。
理不尽、だよ、なぁ……こんなの。
[こと切れたカウコを見やりつつ。
零れ落ちたのは、ぼやくような、呟きひとつ。**]
――緋色の華に彩られ。
――始められた緋の宴は。
――『鬼』の死を持って幕を下ろす。
――いつしか降り止む紅い雨。
──『勝者』の前には、扉が開かれ。
──幾多の死を飲み込んだ屋敷は、生ある者を吐き出して。
──霞の中へと沈んでゆく。
[命を落とした男の魂はふわふわと。
屋敷の中を漂い、そして、大広間での終わりを見届けた]
「……ああ」
「ひとの、かち、か」
「……また、繰り返されるんだね」
[呟く声は、沈痛な響きを帯びて。
伏した目には、遣る瀬無さが覗く]
「……鬼に殺される前に、きみを殺して」
「……解放して、あげたかったのに」
「結局……できなかった」
「…………ごめんね」
[ぽつり、ぽつりと呟く声は、同じ魂にしか届かぬもの。
けれど、最も届けたいもの――魂を『宴』に囚われた娘にだけは、届かない。**]
[十字を切って瞑目するイェンニ>>5に倣うように僅かに目を伏して。
それから、はあ、と大きく息を吐く]
……さて、これで終わり……外に出られるはずだと思うんだけど。
[言いつつ、ふと振り返ればいつやって来たのかそこにはメイドがひとり]
「『ゲーム』の終了を確認いたしました。
扉を開きますので、御支度が整いましたらご出立ください。
……雨は止んでおります。どうぞ、道中ご安全に」
……いや、ご安全に、ってねぇ……。
[淡々と綴られる言葉には、どう反応したものやら。
なんて思いつつ、イェンニの方を見て]
……て、事だけど。
きみは、これからどーしますの?
[投げかけたのは、こんな問いかけ。*]
[内心では盛大なため息を吐きつつ。
アルマウェルと視線を合わせる]
さて。
仲間は恐らく無事ではないと思われますし。
土地勘もありませんので、一人あの場所に戻っても……なのです。
[ここへ来る直前の状況を暈して伝えつつ、悩ましげに視線を泳がせる。
寧ろこのまま、あの襲撃で死亡したことにして逃げてしまいたいとも思うのだ。同行者達の弔いもできないのは少々申し訳ないが、そこは皆覚悟していただろう所で]
アルマウェル殿はどうされるのですか。
[視線を戻し、小首を傾げて問い返した*]
[メイドの態度に対する思いは、どうやら変わらないらしい、と。
素っ気ない返し>>8に思ったのはそんな事。
ここに来る直前の状況。
暈されてはいるが、色々と厄介だったと察する事のできる答えに僅かに目を細めた]
そりゃまた、難儀な事で……。
[ぽそ、と呟いた所に向けられる視線と問い返し。>>9
それに、一つ、瞬いた]
俺? 俺はまあ、『仕事』の途中だったからね。
森を抜けられるならさっさと抜けて、そっちを終わらせるのを優先するさ。
[それ以外にない答えを返した後、軽く肩を竦める]
……まー、とりあえず、なんだ。
土地勘もないってんなら、とりあえず近場の町までご案内しましょーか?
どーするかは、それから決めても遅くないと思うし。
[深く関わるのもどうか、というのはあるものの。
土地勘もないというのに、じゃあ元気でね、と別れるのも気が引けるから。
軽い口調で向けたのは、こんな提案だった。*]
[>>10呟きに向けるのは苦笑一つ。
明瞭な答えに、そうでしたか、と頷きかけ]
宜しいのですか。
いえ、私としてはとても有りがたいお話ですが。
[軽い口調の提案に一瞬躊躇しかけ、けれどこの先を考えれば利用しない手などある筈もなく]
……宜しくお願い致します。
今は何も持たぬ身ですが、私に出来る事があればやらせていただきますので。
[確かに、その先は無事に町へと着いてから決めれば良い。町でなら稼ぐ手段も幾らかあろうし、それから礼をするのもありか。
ただより怖いものはないとは今回の事でも思ったが。人の好意を全て断って生きられるほど人生も優しくはないのだから*]
[情報屋の死は誰にも知らされることはなく。
屋敷の中で人知れず処理される。
後日、どこかの町で情報屋を利用していた客が彼を探したとしてもただの行方知れずとしか扱われず。
ただ、情報屋が最後に確かめにいった噂があると、どこかでほそぼそと交わされるだけ。
森の中の、不思議な屋敷の話が――**]
あー、いーのいーの。
こんなとこで知り合って、一緒に生き延びたのもなんかのご縁、ってね。
[軽い口調は崩さず、さらり、返す]
そんなに畏まらんでもいーさ。
まあ、俺も表通り堂々と歩けるよーな手合いじゃないけど……働き口探す伝手くらいならあるしねー。
[下町や裏通りなら素性をとやかく言わずに働かせてくれる場所も少なからずある。
どうするかは当人次第だが、路を繋ぐくらいならできるだろう、なんて思いつつ]
……んじゃ、ま。
せめて、安置くらいはやってから、お暇しますか。
[自ら手にかけた男を、このまま転がしていくのはさすがに後味が悪いから。
投げかけたのは、軽い口調の提案、ひとつ。*]
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