講師 グンジは、廊下に出て、話し声がする部屋に近づく。

薬屋 ライデンは、部屋の前で呆然と立っている*

家政婦 エビコは、箱入り娘 プレーチェの言葉に静かに*首を振る*。

講師 グンジは、薄暗い物置で柱の傷を見ている。

家政婦 エビコは、箱入り娘 プレーチェにもう一度微笑むと炊事場へ。

家政婦 エビコは、髪結い ホズミの手を取って、そうだよねーと頷く。

髪結い ホズミは、家政婦 エビコにうんうん！ まるで高校の頃に戻ったように。

講師 グンジは、若いなぁと肩をすくめた。

家政婦 エビコは、学生 セイジに微笑んだ。「うんうん。友達よ」

髪結い ホズミは、学生 セイジを気遣うように見ている

家政婦 エビコは、薬屋 ライデンに、驚いた顔で目を瞬く。

家政婦 エビコは、薬屋 ライデンをまじまじと見た。「私……お名前を間違えていました？」

家政婦 エビコは、学生 セイジの様子に不安げな顔になる。

髪結い ホズミは、「暗い銅像」に笑いを堪えているがやや限界。

家政婦 エビコは、箱入り娘 プレーチェに笑顔で手を振った。おはよう。

講師 グンジは、箱入り娘 プレーチェに「おはよう」と一声。

髪結い ホズミは、箱入り娘 プレーチェにおはよう、豚汁あるわよ？食べる？と。

薬屋 ライデンは、箱入り娘 プレーチェの声を聞いたが、何も言わない。

薬屋 ライデンは、学生 セイジに思いっきり脱力して「くらぞうは……50過ぎたらかな…」

講師 グンジは、「クラゾウ君、茶飲むか？」とコップを差し出す。

家政婦 エビコは、箱入り娘 プレーチェの感謝の意味は判らないけれど、少女が元気そうだから微笑む。

髪結い ホズミは、箱入り娘 プレーチェにいいのよ、食べたくなければ無理しなくても。と

家政婦 エビコは、髪結い ホズミ俯く帆澄に首を傾けて小さく笑む。「私は覚えてるから」。

家政婦 エビコは、講師 グンジの話に目を伏せる。

家政婦 エビコは、「先生は、その人が見えますか……？」

家政婦 エビコは、学生 セイジの言葉に空を見上げた。

薬屋 ライデンは、学生 セイジの言葉に、はっとして外を見る。