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[突如、何かにはっとした表情をする。
こんぺいとうが、足元に転がり。]
近、い……?
[呟くとやおら、安子の瞳をのぞきこむ。]
ねえ………依真里ちゃんに、
帰ってきてほしいのよね? ほんとうに、ほんとうに?
[珍しく必死な声で、確認するように問う。]
えへ、ミドリちゃんはさ……調べてくれる……気持ち……あるのよね?
[それから翠にも視線を向けた。]
これが妄想なら、私の存在すら妄想だな。
[少女の問いに、白衣を見つめながら答える]
神隠しは起きている。
何のためかは、わからないけど。
[そして呟きが聞こえ、空を仰ぐ]
……ひとが悲しむのは嫌だなぁ。
[誰かに、呼ばれたような気がした。
ぱらぱらと、雨のように、硬さを持つ何かが降るような、軽い音を聞いた。
一瞬、視界が暗転して]
……あれ。
[再び見えた景色は、何故だか真夜中のように暗く見えた。輝く太陽が白い月のように感じられた]
夜? まさか。
今まで明るかったはずだ。
……と。
[床に落ちている白衣に気付き、どうしてかと思いながら、それに手を伸ばす。
しかし指が布を掴む事はなく、何かに触ったという感覚すら、起きなかった]
[金平糖が頭上に、地面に降り注ぐ。
それはもはや、不吉の象徴でしかなかった]
……え?
もしかして――また!?
[ころんと転がる星々は、しばらくするとやはり姿を消した]
忘れた?落とした?
[眉間に皺を寄せていたが記憶は曖昧なので、歩き出した]
萩原さん?
[どこからか聞こえた寂しげな声は、少女のもののようだった。
どこへともなく名を呼ぶ]
>>3
ん?ああ?
調べる・・・
もちろん 俺は知りたい
でも何を?
[それが判らず困っていたので 不思議そうにエビコの顔をみた]
[石木を見送り、こんぺいとうが地に降った頃]
また、あの感覚。
……そうまでして、変わるのを恐れるか。
[首を横に振ると、森の方へと駆けて*行きました*]
―――――…。
[じっと少女を見る。]
妄想じゃないなら何?
神様がいるっての?
こんなことするのが神様なら。
[白衣を拾った。]
わたしは神なんて信じない。
人間が都合いいように解釈してるだけなんだ、って言われても。
神なんかじゃない、化け物だ。
[少女が空を仰いでいる様子をぼんやり見る。]
あれ……。
どうした? 何だ?
何か……
[戸惑ったように呟く様は、白衣がないのも相俟って、外見そのままの弱齢であるかのようだった。周囲を見て]
……何だ。
……「神隠し」?
[ぽつりと、単語を零す]
そんな。
/*
おお、ランダム弾いた。
これはギンスイ・アンに問い詰められなさいというランダム神の計らい?
しかし神隠しランダム候補偏りすぎ…w(現在地的意味で)
[ざわりと風が吹きすぎる。]
知りたい。
そっか、シンプルでいいわね〜。
[真剣な顔をした後、
えへ、と少年に向かって顔を崩した。]
[安子の即答には、
それだけで充分すぎると小さく頷きを返す。]
うん。
安子ちゃんの気持ち……強いな。そう思う。
[少女の強い口調での言葉に、空を見上げたまま耳を傾ける]
……ヤオロズの神々、って考え方があってねぇ。全てのものに『何か』は宿るんだって。
それは神と呼ばれたり化け物と呼ばれたり、あやかしと呼ばれたり。
人の心ひとつで、呼び名なんてどうとでも変わる。
あなたはきっと間違ってないよ。
誰かにとっての神様が、あなたにとっての化け物であることもある。
[翠の袖をきゅっと掴んで引っ張り、安子を手招きして歩みだす。]
[そうして二人を連れて進めばほどなくして、一人の青年の後姿が小さくみえてきた。
…村道から続く森へと、彼は駈けて行こうとしていた。]
神隠し…この事件とあのひと、
……きっと何か、関わりがある。
[遠目の青年を指さし、
躊躇いがちに低めた声でそう告げた。]
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