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[ちらつく雪の中、
昨日の場所の対角にまた植木を植えさせている。]
頭蓋骨に、歯はなかった。
でも……どうなのかな。
[手帳に今まで聞いた事、想像、解決案などをメモする。
しているうちに、丑寅に柊が植わっている――]
[確認し終わると、造園屋の若い衆を呼んだ。
彼の手に、とても小さな紙片を、幾つか渡す]
有刺鉄線に適当に結んでおいて貰えるかな。
[紙片の正体を問われて首を傾げ]
四手……の小さいやつかな。まあ、ジンクスだよ。
本当に大事なことは、こんなんじゃ終わらないんだ。
[面倒そうに言って、雑貨屋の方へ行った]
―― 駐在所 ――
[カツ丼が届いた。]
はあ。
容疑者、女の子なんですか。
[ノギ巡査部長、丼を聴取室の警部へ手渡す。
容疑者と聞かされたのはリストにある名前。
加え、新たに姿を消した男子児童の名前も。]
では容疑者、は 言い過ぎですね。
…参考人。
[聞かされたことのみを判断材料にして思案。
が、浮かんだ仮説を披露する愚は犯さない。]
カツ丼、明日は3人前で。はいはい。
お気遣い頂いてすみませんね、本官のぶんまで。
[参考人が増えるんだ、と警部殿の怒鳴り声。]
ですよねー
[ノギ巡査部長、生真面目且つ乾いた声で応じると
壁にかかる日めくりカレンダーを捲る。…27日。]
[駐在所前の通りは、まだ霜柱も溶けきらず。
ノギ巡査部長、自転車に乗らず押して出る。
件の空き地には、土を新しく掘り混ぜた跡。
新たに木を植えたのだと――走り去っていく
造園業のトラックを見てから漸く気づいた。]
現場保全は… まあいいか。
[連日人骨が見つかると言うのに、空き地には
警察のKeepOutテープのひとつも張られていない。
単なる張り忘れか有刺鉄線があるからなのかは
定かでなく、また定かならぬ侭でもよかった。]
[呟きは、みじかい。]
――… 民事不介入。
[巡査部長がそろりと漕ぎ出す自転車の軌道は、
大きく1回、小さく4回程蛇行して漸く安定。
そんなだから先ゆく会社員に追いつくかは*謎*]
[きげんが悪くても、ぐあいが悪くても。
家族とおはようのあいさつを交わすのは、忘れない。]
新聞? いらない。
[客との会話の種にと、毎日めくる新聞すら、
疲れきったこころには、受け付けない。]
…え? 新しいの?
[宥められるように手渡された、印刷紙は二束。
いままでの。そしてこれからの。]
おためしよう?
今の新聞社ってそんな事までするのね。
[気が乗らない指で、これから頼む新聞社の方を、
一枚めくる。]
『フローレンス優姫の誕生月占い』
二月生まれの方。運気下降中。うっかり失言して、
周りの信用を落とすかも。落し物に注意。
ラッキーアイテムは…
って、これ、昨日の占いね。
[ぱさりと音を立てて、新聞をたたんだ。]
ねぇ、おとうさん。
購買申し込みの手続きに来たひとって、
どんな方だった?
[昨日の記者の様子だと、家に来てはいないだろう。
案の定、父親の語る人物像は、
見知った者とは違っていて。]
まぁまぁ、クロスチョップハンバーグ弁当を死ぬほど?
新聞社も下手に動くと嫌がらせを受けて大変ね。
[雑貨屋。時間を気にしながら、買い物をする]
……熊を殺せそうな金槌ください。
いや、僕がもてるやつで。
あと、このアイラブミーって書いてあるタオルと
ねるねるねるねを。
[無言で勘定のお釣りを待つ一方で、
警官が向かってきている――。]
[他愛のない話に、かさついたこころが、
少しずつ解れていく。]
――…すこし、空き地の件のこと、
整理してみようかしら?
[そういって、紙とペンを持ち出し、
記憶を書きなぞった。]
えっと、二十三日に空き地でアンちゃんと――…
[時系列ごとに、知る限りのことを並べる。
見つかった骨の部位。そしていなくなった子たち。]
――え? 女の子が参考人として?
おとうさん、それどうしてもっと早く――…
[知らない情報は、接客を終えた母親からも
聞くこととなる。]
こども警官さんが? ほんとうに?
うれしい…!
[こちらは遅れて耳にしたが、いい情報で。]
[ちいさくても喜ばしい言付けに、
ぱっと表情は明るくなり。]
あ、そう言えばおかあさん、
昨日、頼みたい事が有るって言ってなかった?
[数日振りに、仕事らしい仕事を。]
こんにちはぁ。槻花写真館です〜。
[母親から請けた仕事は、引き伸ばし写真の配達。
コンビニエンス的なものが持て囃されつつある世の中、
ひと手間かけることで、得意先とのつながりを保つ、
昔ながらのサービス。]
…居ないのかしら?
[店の中を覗き込んだり、裏手に回ってみたり。
ようやく見かけた人影は、陽だまりの中でうとうと。]
あれは…タケおじいさん?
[まあるく形つくられた、きれいな頭部が反射していた。]
…おこすのも…忍びないわよね。
お礼を言うのを忘れない。忘れない。
[繰り返しながら歩く。ぶつぶつぶつ。
左手に抱く羊のぬいぐるみ、昨日までのシロツメクサの花冠よりも大きな、白い花ばかりの花輪を首にかけている]
骨の人、捜してあげて。
空き地にもう置かないでって言わないと。
[羊の首で、お守り袋が揺れている]
あら。あなた確か…ハナシロだったわよね?
お留守番かしら? えらいわねぇ。
[会話に昇る名前を思い出し、あごの下を指でなぞる。
猫は気持ち良さそうに目を細めてひとつ鳴き、
手にしていた茶封筒を見て、もうひとつ鳴いた。]
? ご主人様に渡してくれるの?
[長靴がこがこ言わせて向かう先、黒い写真の写った場所]
こんにちはー
[軒下にかかる看板は夢美堂。店主には一度も名前を教えてもらわなかった。だからいつでもここは骨董屋さんで、店主も骨董屋さんだ]
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