情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[頭をさすりながら四つんばいで川に近づく]
ずいぶんと、大きいね。
[白んできた空。
赤い水の川を逆流する、大きな何かが浮かび上がる]
お食べ?
[差し出した、ツチノコかもしれないしそうではないかもしれない何かを、そのいきものはアンの腕ごと口に含んだ**]
あたしはおいしくないよ。
あっちのおねえさんの方が、きっとおいしい。
[渡った先に在るのは、
死者の住まう世界なのか。
人ならざる者の住まう世界なのか。
平行世界の類、という説もあるにはある。
いずれにせよ、一度渡ってしまえば戻ってこられないであろうことは、ふたりの間の固い共通認識だった]
……って、あの子何叫んでるのよ。
[焦燥滲む声と共に、進む速度三割り増し]
[やがて女を追ってきたのは、しかしおまわりさんではなかった]
な……
なによ、あれ。
[恐ろしいものに直面した時の真っ当な反応として、女は凍りついた。
だが、近付いてくる大きな何かが、口から金属片らしきものを吐き出すのを見ると、]
――っ!
[危険に直面した時の真っ当な反応として、即座に逃げた]
[走ってもいっこうに距離が離れない。むしろどんどん縮まっていく]
まさか、この村で真に恐れるべきは、あの生き物――?
[諦念浮かぶ視線の先、教誨所が見えた。
最後の力を振り絞って、走る**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了