人狼物語 執事国


83 レトロ横丁の思い出屋

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【墓】 芸人 レン

[病院のベッドに横たわる相棒。
枕元にはよくドラマで見る心電図が
ピーッ、ピーッと長い間を取って
音を鳴らしている。

レンがそこに駆け込んでくると、
それまで閉じていた病人の目が薄く開いた。
そこで、レンに向かって囁くような声で]

……大丈夫、だったか?

(+11) 2012/02/04(土) 20:41:58[夢の中]

【墓】 芸人 レン

ああ、もうバッチリだったよ!
そんなことより、まずお前が病気直さないと
何にもならないだろうが!

[自分の命よりも番組オーディションの方が
大事だと言わんばかりの態度でいる相棒に
怒鳴りつける。
落ち付いてください、という
医者の注意で我に返って]

(+12) 2012/02/04(土) 20:42:22[夢の中]

【墓】 芸人 レン

[怒鳴りつけられても
相棒は意に介することなく。
いや――既に喋る気力すらない状態だった。
会話ができるのも奇跡的と言えるような]

……よかった。
もう少しだけ待ってくれたら俺も……
いくから。

(+13) 2012/02/04(土) 20:49:10[夢の中]

【墓】 芸人 レン

せっかく、だから……
やろうぜ、新ネタ。
……あのかえるのTシャツ、
捨ててないよな?

[力なく微笑んだ次の瞬間。
心電図の音が変化する。
かける言葉が見つからないレンに
相棒は続けて話す]

……ありがとう。
お前のような相方がいて、俺は、
幸せ『だった』よ。

(+14) 2012/02/04(土) 20:52:20[夢の中]

【墓】 芸人 レン

[それだけ言って目を伏せる。
最後だった。
心電図は一定の音を立てたまま。
体のどこもピクリとも動かず。
そのうち温もりも消えてしまうだろう]

……なんなんだよ。
そっちから誘っておいて。
ネタもろくに書けない癖に。
ひとりじゃ何もできない癖に。

ひとりで勝手に行くんじゃねえよ!!

[罵ろうと怒鳴ろうと、行った彼は戻らない]

(+15) 2012/02/04(土) 20:59:35[夢の中]

【墓】 芸人 レン

[そこで目が覚めた。
何年前のことだったろうかは思い出せないが
確かにそれは――]

これが……?
俺の探してた「思い出」?

[それを受け入れてる自分が不思議だった。
対価の有無を確認するより先に
まずマネージャーに電話をかけた]

(+16) 2012/02/04(土) 21:06:37[自宅]

【墓】 芸人 レン

[電話に出た女性マネージャーは
コンビ時代からの付き合いだ。
聞けば教えてくれるはずで。
電話に出たマネージャーはいつもの調子で]

「おはよう。
って今日は確か完全オフでしょ?何?」

[一呼吸置いて、昔の相棒の話を切り出す]

……生きてないんだよね?

(+17) 2012/02/04(土) 21:12:35[自宅]

【墓】 芸人 レン

[マネージャーはその言葉を聞いて
ふ、と息をつく]

「……ようやく受け入れてくれるんだ。
 そう、病気でね。
 アンタがずっと『あいつはお笑いやめて
 実家に帰ったんだ』って真面目な顔して
 言ってるのが痛々しくてさ……
 あたしは何も言えなかった」

「あたしだって信じたくなかったけど……
 現実は変えようがないしね。
 せめて墓参りぐらいはしてやんなよ。
 寂しがってるよ、きっと。
 好物のチロルチョコぐらい持ってさ」

(+18) 2012/02/04(土) 21:21:17[自宅]

【墓】 芸人 レン

[マネージャーの語る話を
レンは時折相槌を入れながら聞いていた]

……分かった。ありがとう。

「明日からはちゃんとしてよ。
 間違っても泣きはらした顔で来ないように!
 それじゃね」

[マネージャーはきっちり釘をさして
電話を切った。
そして彼は、まず横丁へと向かう]

(+19) 2012/02/04(土) 21:26:24[自宅]

芸人 レンが接続メモを更新しました。(02/04 21:27)

【墓】 秘書 テンマ

―― 廃屋の映画館 ――

[――破れた銀幕に映る心電図が、
水平のラインを引き続けている。

背後でカラカラと回る映写機の音。

老婆を載せた車椅子のハンドルに
手を添えて、背広姿が佇んでいる。


無声にて流される映像は、病室の一幕。]

(+20) 2012/02/04(土) 21:32:55

【墓】 芸人 レン

[駄菓子屋にあるチロルチョコは
コンビニと比べれば種類も少なくて
ふーむと唸る]

あいつがよく食べてたのなんだっけ……。
違うパッケージのしかないな。

(+21) 2012/02/04(土) 21:33:29[横丁の駄菓子屋]

【墓】 秘書 テンマ

[逝った片割れの台詞は、無音に聴く。

 "幸せ『だった』よ。"

残される相手の背を前に押す、
想いが生んだそれは優しい呪言。]


 意を汲む――
 なかなか、為せることではありません。

(+22) 2012/02/04(土) 21:34:11

【墓】 秘書 テンマ


 真に思い出そうとしても
 忘れられなかったのなら、

 …きっと、
 相棒と呼べる存在だったのでしょうね…

[やがてフィルムが途切れれば、
廃屋の映画館には暗闇が*訪れる*。]

(+23) 2012/02/04(土) 21:34:37

【墓】 芸人 レン

ああ、そうだあれだよ!ミルク!

[しかしどれだけ探しても
小さい牛柄は見つからない。
しかし片隅に何かを見つけて、悪い笑みが浮かぶ]

あれ、50個ほど買ってもいいですか?

[その片隅を指さして、大人買いの準備をした]

(+24) 2012/02/04(土) 21:46:17[横丁の駄菓子屋]

私立探偵 ゾウサクが接続メモを更新しました。(02/04 21:49)
芸人 レンが接続メモを更新しました。(02/04 21:52)

【墓】 私立探偵 ゾウサク

─ 横丁の一画 ─

むー、和菓子の作り方だけ載ってる本ってのは、ありそうでないもんだな。

[ぶつぶつ言いながら、本屋で求めたばかりのA4サイズくらいの薄い本を、路上でパラパラとめくる。]

……全部自力で思い出したかったがなあ。

(+25) 2012/02/04(土) 21:56:41[後日・横丁]

【墓】 芸人 レン

[断る理由もない店主の老爺は、
代金を受け取ると小さなポリ袋に
それをきっちり50個入れてレンに渡す]

ありがとうございました。

[どちらかと言えば店主が言うべき台詞を
行って、外へと出る]

(+26) 2012/02/04(土) 21:56:54[横丁の駄菓子屋]

【墓】 秘書 テンマ

[大人買いして駄菓子屋を後にするレンの背後、
老婆を載せた車椅子を押す背広姿が通りかかる。

毛糸の襟巻きに顎を埋めた老婆は
目を閉じたまま微笑んでいるよう。]

 会長。

 水飴でもお召し上がりになりませんか。
 …お好きでしょう?

[声をかけると、老婆はこっくりと頷いた。]

(+27) 2012/02/04(土) 21:59:32[横丁の駄菓子屋]

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