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[セイジには予想外の行動だったはずなのに
弾丸は正確にコハルの急所に命中していた。
その体は床に伏す。
ゆっくりと聞こえる、弱々しい呼吸の音]
だい、じょう……ぶ?
[かすかな声はクルミに向けられたもの]
[その時、銃声が響きとっさに見た。]
コハルさん……
[そして、フユキの身体を静かに下ろす。
彼にはまだ、息がある。]
わかりました。
[そして、撃たれたコハルに振り向いた。
彼女のとどめをさすつもりで。]
それはちょっと無理ありなの。
[憮然とした表情に取り合わず、それは椅子の上でお澄ましめしている]
何も知らない人間が、行き成り神になれる訳がないの。
覚悟も理解も無い、よしんば神になれても、そのままじゃ神の力は重すぎるなの。
ましてや、幾つかの世界を切り離して負担を失くさないと、意味が無いなの。
万能の存在ではないなの、神も。
人間と比べたら恐ろしく長生きなの。
でも、不老不死の存在ではないなの。
それにね。
今こうして、サバイバルゲームの勝者は神になる。
これは、これが初めての試みではないなの。
元々一部、神は人間なの。
[起源はそうそう変わるわけでは無いのだ。
神の考えが理解できないのならば。
それは果たして、時空を統べる神の座は、精神の根幹もまた人間の括りからは離れるのだろうか。
死闘の決着を見届けながら、それは黙って冷茶を啜っていた**]
[それが、カノウくんの意志が招いた未来なのか、コハルちゃんの決意が招いた未来なのかは、分からない。
ただ一つ言えるのは、どれも私が引き寄せたものではない、ということだけ。
私は渦中にいて、一番の傍観者、だった。
>>364 再度放たれた銃弾は、>>365 掛けられた声に屈む刹那、私の右肩を撃ち抜いた。
その衝撃に、眉を寄せたのは一瞬。
血が滲みだしても、撃ち抜かれた箇所が痛みを訴えても、私はコハルちゃんに笑いかけた。]
……大丈夫。……大丈夫、だよ。
[銃弾が急所を撃ち抜いたのは、見て取れた。
だからこそ、笑う。悲しい顔を、させないためだけに。]
セイジさん!
[ヨシアキがセイジにつかみかかる。
それには、また、身体はそちらへ傾ぐ。]
ヨシアキさんも……。
[その拳銃にはまだ弾がある。
そして、ヨシアキもまた、黒い鉛を所持していたはず。]
[ルリの言葉は難しい。
眉を顰めたままに聞きながら、
腕を組んで、唸った。
口元を軽く、片手で、抑える]
…つまり。
すげー昔にもこう言う事があって…
それを継承しているって訳か。
[重なり合う幾重もの運命は
その紡ぐ糸の先は見えぬ程遠すぎて]
[もう視界も霞んでいる。
クルミが傷ついているのすら分からない。
なんとか捉えたクルミの声だけが
コハルを安心させてくれた]
……った、…や…く、げ……。
[呟く言葉は意味をなさない。
それより、聞こえるかどうかさえ分からない]
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