人狼物語 執事国


113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】

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情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了

視点:


雑貨屋 イェンニ に 2人が投票した。
養蜂家 ダグ に 3人が投票した。

養蜂家 ダグ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
養蜂家 ダグ記す

[痩せてきた荷馬が、飼葉をほしがっている。]
現在の生存者は、学者 ニルス、雑貨屋 イェンニ、盲目 マティアス、写真家 ユノラフ の 4 名。

学者 ニルス

―現在・自室―

[昨夜は何も考えず、部屋に戻るなりすぐに寝床についた。そして止まぬ雷雨の音で目を覚まし朝とも夜とも分からないまま体を起こす。

―――はて、昨日は何があった?

少し間を置けばサイドテーブルに置かれた頭巾とポーチがぼやけた視界に入る。それらを暫く見つめれば、下りた長い前髪を掻き上げて眼鏡を掛けた。

そして身支度を済ませば、大広間へと向かうべく部屋を出た]

(0) 2013/06/19(水) 09:44:28[自室]

学者 ニルス

―大広間―

[着いて中へ入った部屋は荒れたままだった。ダグの亡骸は其処にあっただろうか。無くとも、ニルスはそこに立ち尽くして辺りを見渡す]

…君の場合は、蝶というより蜂に、なるのかな。

[それは今朝も見れなかった極彩色の話。きっと彼は蜂へと魂を預けたのだろうと。その蜂の姿は、昨夜で水の底へと沈んでしまったのをニルスが知る由も*ない*]

(1) 2013/06/19(水) 10:04:44[大広間]

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 10:09:18

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/19 13:47)

写真家 ユノラフ

─昨夜・浴室─

[湯で顔を洗うと、あちこちが滲みる。腫れも酷い。あの時のダグの形相がちらつき、背が冷えた]

後で、冷やしておかないとな…

[未だ手の中に残る、サーバーフォークで貫いた感触を誤魔化すかのように呟いた]

(2) 2013/06/19(水) 14:28:28[コテージ・廊下]

写真家 ユノラフ

─昨夜・廊下─

[湯を浴び、着替えると言っても、纏えそうなものはバスローブくらいしかない。
今まで身につけていたものを浴室で洗い、バスローブを羽織って2階に戻ると、マティアスとイェンニが待っていてくれた。

男がいない間、2人の間にどんな会話がなされたのかは、その表情から伺い知ることは出来ず。
イェンニと別れ、マティアスの手を引いて部屋へと戻る]

(3) 2013/06/19(水) 14:28:53[コテージ・廊下]

写真家 ユノラフ

[マティアスを送り、床に落ちていた白杖を手の届く所に立てかけて、男は厨房へと向かった。
傷を冷やすためにタオルを水に浸し、ビャクダへの土産に卵をふたつ失敬した帰り――

…馬小屋から、嘶きが聞こえた。

すまない。
すまない。

胸の内で謝りながら、足早に部屋へと戻った]

(4) 2013/06/19(水) 14:29:14[コテージ・廊下]

写真家 ユノラフ

─昨夜・自室─

[二つの卵を、嬉しそうに丸呑みするビャクダを眺めながら、玄関先で蜂を沈めていたイェンニの姿を思い出す]

…なんでだよ。

[何であんな、寂しそうに。
独りで。

…濡れたタオルを顔に押し当てる。ひんやりとした布が、腫れた患部を心地よく冷やし。
しかし目の回りだけは、じわりと温かく――]

(5) 2013/06/19(水) 14:59:10[コテージ・廊下]

写真家 ユノラフ

―翌朝―

[ふと、男は目を覚ます。
ここ数日ろくに眠れていなかったせいだろうか、いつの間にか眠っていたらしい。傍らでは、とぐろを巻いたビャクダが、寄り添うようにして眠っていた]

…大丈夫だって、俺は。

[ああ、ほんとうに、賢い蛇だ。
ひんやりと冷たい皮膚を、ひと撫でして。男は身支度を整える。昨夜洗った服はまだ湿気ているが、着ていればそのうち乾くだろう]

(6) 2013/06/19(水) 16:51:10[コテージ・個室]

写真家 ユノラフ

[イェンニがナッキである事は、もう間違いない。
しかし、いざ本当に『そう』となると、覚悟>>4:92が鈍る。どうするべきなのかが、考えるほど、分からなくなってくる]

…あの時のクレストの気持ちは
分かるようで、やっぱり、俺には分からないな。

[あの日、ナッキと――ミハイルと共に命を絶ったであろう白い司書を思い出して、ぽつりと呟く。
誰にも殺させない、という気持ちは理解できでも、彼のように共に死を選ぶ事は、男には出来そうにないから。

『マティアスさんを取るわよ』というイェンニの言葉>>3:154の意味が、漸く分かった。

意味は分かった、だけど――…]

(7) 2013/06/19(水) 16:51:49[コテージ・個室]

写真家 ユノラフ

[ぐしゃぐしゃと頭を掻き毟り、部屋を出る。
マティアスを裏切る事は有り得ない。だからと言って、イェンニをみすみす死なせる事など出来るはずもない。

――いっそ、村を捨てて3人で逃げるか?

無理だ。
この暴風雨の中、動けるわけがない。仮に村を出られたとしても、どこかで、増水や落盤に巻き込まれるだけだ]


くそ…。

[男は思考の迷路に、迷い込んでいた]

(8) 2013/06/19(水) 16:53:46[コテージ・個室]

写真家 ユノラフ

―大部屋―

…いたのか。ニルス。

[荒れ果てたままの大部屋を覗くと、そこに立ち尽くす男>>1を見つけ、声をかける]


丁度いい。
昨日、どうしてダグを止めたんだ?

[男がサーバーフォークに貫かれる寸前、後ろからダグの手を掴んで止めた事を尋ねる。
口調の刺々しさは、隠しようもない。もう、身に染み付いてしまっている習慣のようなものだ]

…いや、違うな。
そうじゃない。

その、ありがとう。
あの時止めなかったら、ここに転がっていたのは俺だった。

[目を逸らし、不器用な礼を述べた]

(9) 2013/06/19(水) 16:56:43[コテージ・大部屋]

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 17:01:47

学者 ニルス

[ふと、大部屋に誰かが入ってきた。
声のする方をゆるりと見ればそこにはユノラフの姿。
なんだ、君か。と淡白に反応を見せれば彼はどうして昨日ダグを止めたのか、と聞いてきた…が、どういう風の吹きまわしか礼を言われた]

…奇妙な事があるものだ。
まさか君に礼を言われるなんてね。

先に言っておくが僕は君やイェンニを助けようとして止めた訳じゃない。

…“彼女”を殺すにはまだ早いと思ったからだ。

[態とらしく彼女、と強調させる。
そう言えば彼は気付くだろうか。
それともまるで殺す予定があったかのような言動にまた棘を覗かせるだろうか。
ユノラフの不器用な礼は虚しく散る]

(10) 2013/06/19(水) 17:37:26[大広間]

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 17:40:18

学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/19 17:40)

写真家 ユノラフ

…それでも、お前のお陰で死なずに済んだのは違いねぇだろ。

[ニルスの言葉に、ち、と舌を打ち、苦々しく、ぶっきらぼうに呟き…
真っ直ぐに、彼の目を見据える。ぴりぴりとした、棘を纏わせて]

…イェンニを殺す気か。

[それは答えの分かり切った、問いかけ]

(11) 2013/06/19(水) 18:01:36[コテージ・大部屋]

学者 ニルス

[これはこれで面白いものが見れた、とニルスは舌打ちをしながらも礼を否定しないユノラフを流し見る。

それでも言葉の意味には気付いたようで。こちらを見据える瞳を跳ね除けるように冷たく彼を見返し言う]

ああ、勿論。
君も既に知っているんじゃないか?
…彼女がナッキだと。

[ニルスがそれを考えたのは、この雷雨が始まり出した頃。昨日で言おうとしていたことを、今呟いた]

(12) 2013/06/19(水) 18:45:53[大広間]

写真家 ユノラフ

知っている。
だが…イェンニは殺させない。

[彼女がナッキだと分かった今でも、その思いだけは揺らぐことはなく]

もし、イェンニに何かしたら、俺がお前を殺す。

[抑揚もなく、静かに告げて。
どうするべきなのか、答えは出ないまま――否、すべき事を認めることが出来ないまま、男は大部屋を後にした]

(13) 2013/06/19(水) 18:57:04[コテージ・大部屋]

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 18:59:31

学者 ニルス

[これは驚いた。ナッキと知っていながら殺さないとは、この男は何を考えている?
ニルスはふと口元を緩ませ、馬鹿にするように態とらしく振る舞う]

おお恐い、恐い。
ナッキを放っておいて人間を殺すとは、滑稽なものだな。

[本当に、人間とは馬鹿な生き物だ。
自身を殺すと宣言したユノラフが部屋を出て行こうとする間際、少しばかりの言葉をかける]

(14) 2013/06/19(水) 20:08:55[大広間]

学者 ニルス

イェンニはどう思うかな?
彼女が死にたがっているようなら、僕は喜んで彼女の心臓を止めてやろう。

…さて、マティアスとイェンニ。
君がその天秤をどちらに傾けるか、楽しませて貰おうか。

[そして雷雨に混じり、馬の少しばかり弱った嘶きが聞こえれば]

それと君が殺したダグへの罪償いをしたいと思うなら、あの馬に餌でもやったらどうだ?

[まるで自分は面倒だからとでも言いたげなように、付け足して後ろ姿が小さくなっていくダグの背中に*言った*]

(15) 2013/06/19(水) 20:12:51[大広間]

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 20:22:38

学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/19 20:23)

雑貨屋 イェンニ

─昨夜─

[そっと離れる体温を見送り、ユノラフの言付けを
伝えるためにマティアスの元へと向かう。
2階ではマティアスが一人、友が戻るのを待っていただろうか。]

 ユノラフさん、シャワーを浴びに行かれましたよ。

[彼は頷いてそこで待つと言っただろうか。
…も、用が終わったので下に戻っても良かったが、
ふと、気になった事を口にする]

 あの……失礼でしたらごめんなさい。
 何も見えないというのは、どんな感じでしょう?

[盲目の世界とはどんなところだろう。
昏い、水底のような、そんな世界かしら。*]

(16) 2013/06/19(水) 21:00:25[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

[マティアスと話をしていたら>>3ユノラフは
戻ってきただろうか。
…は、別れを告げて今度こそ下りようとしたときに

──カタン、

近くの部屋から物音がする。
音がしたその部屋は、確かクレストが使っていた部屋。
窓が開いているのだろうか、…はその部屋に入った。]

(17) 2013/06/19(水) 21:01:05[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

─クレストが使っていた部屋─

[誰もいないがらんどう。
鍵がかけられていなかったのだろうか、
窓がキィキィと風に揺られて音を立てている。
降る雨がベッドを濡らしているから、
この部屋ではもう寝られないだろう。

部屋の隅に、ひとつ、置き去りの上着>>3:240
ポケットから覗く紙を手に取ればそれは写真だった。]

 ミハイルさんの、

[>>3:71今と寸分たがわぬミハイルの顔。
古い、旧い、とても昔の写真。
違うのは着ているものと、今よりも少し柔らかい表情だろうか。
もう一人映っている少年は、彼と共に逝った
青年にどこか似ているような。]

(18) 2013/06/19(水) 21:02:18[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

[必要が無いから置いていったのだろう写真を、
…は上着に戻す。
そして、もう一枚、写真とは違う紙が無造作に
押し込められていた。

その紙を取り出して何が書かれているのかを、見た]



  Rusalkaがしあわせになれますように Vodyanoi.
                                』

[瞬間。
目の前が、真っ赤に染まる。]

(19) 2013/06/19(水) 21:04:13[コテージ]

雑貨屋 イェンニ



 ──っ、こんなわたしが

 しあわせになんか、なれるわけないじゃない!

 

(20) 2013/06/19(水) 21:04:51[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

[なんて言葉、なんて残酷、そして絶望、慟哭。]

 私には、あなたのようにはなれない、
  愛してくれる人も、愛した人もいないのに!!

[クレストと二人、幸せそうだった2人を思い出す。
ミハイルは仲間である…よりも、ただの人間を取った。

妬ましい、羨ましい。

自分には訪れることの無いだろう幸福。
それを二人に預けて、諦観したのに。]

(21) 2013/06/19(水) 21:06:10[コテージ]

雑貨屋 イェンニ


 いまさらこんな、ひどい、ひどいひどいひどい!!

[ぐしゃりと紙片を握って、その場にしゃがみこめば、
呼応するように雨音と風が一層強まり、空は悲鳴を上げる。

…の声は、ざぁ、と降る雨がそれを掻き消しただろうか]

 おいていかないで ひとりにしないで

[苦しい、哀しい、怖い、寒い、切ない、辛い。
寂しい、寂しい、寂しい、さみしい──

ぐちゃぐちゃになった感情を曝け出す…は、
それこそ化け物の様に醜かっただろう。]**

(22) 2013/06/19(水) 21:08:35[コテージ]

雑貨屋 イェンニが接続メモを更新しました。(06/19 21:08)

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 21:10:06

写真家 ユノラフ

[背後から、ニルスの声>>14>>15が聞こえる。
一度だけ立ち止まり、男は肩越しに一瞥した]

…お前には、一生掛かっても分からないだろうよ。

[呆れたように、憐れみを含んだ声色で告げて、それきり振り返る事はなく*]

(23) 2013/06/19(水) 21:17:02[コテージ・大部屋]

盲目 マティアス

―回想・昨日―

……一体何だってんだ……

[音だけでは、何が起きていたのかを理解する事は出来なかった。
ただ、香ってくる鉄の臭いと、虫の羽音と―――それらから、ダグが死んだのでは、という事だけは類推できた。

ユノラフに連れられ二階の廊下で待っているマティアスはもどかしそうに歯ぎしりをする。]

……あ、あァ……

[一拍遅れて、ユノラフの階下へ降りる>>4:143との言葉に相槌をうった。]

(24) 2013/06/19(水) 21:38:21[大部屋]

盲目 マティアス

[ややあって、イェンニがやってきただろうか。ユノラフがシャワーを浴びに行くと言っていた事を告げられ>>16、小さく礼を述べる。]

ン?あァ……そうさなァ。
何も……何もねェんだよ。何も。

[盲目であるのはどのような感じかを尋ねられると、少し首を傾げながら、言葉を選んで答える。]

(25) 2013/06/19(水) 21:38:30[大部屋]

盲目 マティアス

音と、触覚と、匂いと。あとは味覚か。俺の世界にゃァ、それしかねェんだ。
触れたり、聞いたり、匂いを感知するなりして、初めて何かがあるってわかる。

なんて言やァいいのかな……とにかく、何もねェんだよ。俺の世界にゃァ、な。
確かなモンが、何ひとつねェんだ。

[苦笑しながら、どうにか言葉を紡ぐ。
やがてユノラフが戻って来る>>3と、彼は自分の手を引いて誘導してくれただろう。
しかし、イェンニと別れる際に、マティアスはふと思い出したように口を開いた。]

(26) 2013/06/19(水) 21:38:37[大部屋]

盲目 マティアス

……そうだ。お前さん、なんであの時泣いてたんだ?
いや、言いたくなかったら言わなくてもいいんだがよ。

……ミハイルがな。なんか、お前を気にかけてたように聞こえたモンでな。

[答えを期待して訊ねた訳ではなく。
ただ、どう慰めたらいいのかがわからなくて、それだけ告げて階下へ降りていった。

ユノラフに部屋まで誘導して貰い、白杖を手渡されれば、一言短く礼を述べてそのまま別れた。]*

(27) 2013/06/19(水) 21:38:43[大部屋]

盲目 マティアスが接続メモを更新しました。(06/19 21:38)

写真家 ユノラフ

…少し、いいか?

[たどり着く先は、マティアスの部屋。言葉を投げ、中へと入る。
いつもと変わらぬ友の顔に、気持ちが楽になっていくのを感じた]

…単刀直入に言う。イェンニが、ナッキだ。
昨日の夜、蜂を水の中に沈めているのを見た。

[ぽつん、と事実だけを告げる]

(28) 2013/06/19(水) 21:45:59[コテージ・大部屋]

写真家 ユノラフ

…なあ、
もし俺が、イェンニといきたいって言ったら、どうする?

[『生きたい』『逝きたい』そのどちらとも取れる残酷な質問に、マティアスはどう返したか。
何れにせよ、男はすぐに苦い笑みを零して取り消す]

…すまん、冗談だ。
そうだよな、俺には、お前を見捨てて独りにするなんて事、出来るはずがない。

だけど、イェンニも独りにしておけなくて、幸せにしてやりたいと、願ってしまうんだ。
寂しさから、孤独から、救ってやりたいと
傍にいたいと…

――彼女を、愛してしまったんだ…。

[感情を押し殺して呻く]

(29) 2013/06/19(水) 21:47:31[コテージ・大部屋]

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 21:58:56

盲目 マティアス

―朝―

……んァ?

[寝ぼけぎみな声で、訪問者>>28に応対する。
しかしイェンニがナッキだと言う言葉を聞いて、マティアスの脳は一気に覚醒した。]

(30) 2013/06/19(水) 21:59:16[大部屋]

盲目 マティアス

[しばらく黙って話>>29を聞いていたが、やがて口を開く。]

……そうだな…………
……イェンニと二人で、この村出ろ。あいつの事を愛してるってんなら。

[毅然とした口調で告げた結論は、それだった。]

(31) 2013/06/19(水) 21:59:57[大部屋]

盲目 マティアス

俺の事なんか気にするんじゃねェ。
大体よォ、俺みてェな奴が独りで寂しがると思うか?

元々、ずっとひとりきりだったじゃねェか、俺は。

[いくら誰かが傍に居てくれようと、結局目が見えない自分とは違う。
亡者の声が聞こえる自分とは違う。

その意味で、マティアスはずっと一人だった。

勿論寂しくない訳はない、だが、それ以上に、友に幸せを掴んで欲しくて。
今までずっと世話になった、大事な友人に。
自分が突き放すような言い方をして傷つけたとしても、それはきっとイェンニが癒してくれるのだろうから。]

(32) 2013/06/19(水) 22:00:56[大部屋]

盲目 マティアス

……最終的にゃァ、お前が決める事だがよ……
……俺ァ、お前の幸せを願ってるんだ。
好きな奴がいんなら、そいつと添い遂げろや。

[最後に、ふっと表情を緩めて、そう締めくくった。]

(33) 2013/06/19(水) 22:01:36[大部屋]

盲目 マティアス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 22:02:59

雑貨屋 イェンニ

─昨日の事、マティアスと─

 何もないのは、寂しいわね。

[>>25光のない世界。
五感が研ぎ澄まされていても、何も見えないのは心細い。
隣に誰かがいてもその存在が確かめられなくて
ひとりきりだと泣いてしまう]

 ねえ……光がほしいなら、

[わたしが、そこに連れていってあげましょうか。]

(34) 2013/06/19(水) 22:40:15[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

[続けようとして、口を紡いだのはユノラフが
現れたから>>3だけではなく。]

 あなたの光は、すぐ側にあるわ。
 とても力強くて、優しくて、綺麗な光。

[マティアスには、ユノラフと言う“確かなもの”が
あるのだからそんな場所は必要がない。
ユノラフに聞こえないくらいの小さな声で、
内緒話のようにそう告げた]

(35) 2013/06/19(水) 22:40:54[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

[>>27別れ際の、マティアスからの問いかけには首をかしげ]

 あの時………?
 それは、どの時かしら?

[平穏に過ごしてきた日々で、泣く事などなかったのに。
ここにきて随分と泣き過ぎたように思う。
皮肉のような答えになってしまったが
心当たりの多い…は正確な答えを導き出せなかった*]

(36) 2013/06/19(水) 22:41:48[コテージ]

雑貨屋 イェンニが接続メモを更新しました。(06/19 22:45)

盲目 マティアス

―回想・昨日―

寂しい……のかねェ。気が付いた時からこうだったからな、わかんねェんだ。

[イェンニ>>34には、苦笑する他になかった。最初からなかったから、それが当然だと思っていた。]

(37) 2013/06/19(水) 23:05:06[大部屋]

盲目 マティアス

……え、

[光が欲しいなら、と言われて何の事かと思ったが、ユノラフが戻ってきたためか続きが紡がれる事はなく。

代わりに告げられた言葉にやや首を傾げた。]

(38) 2013/06/19(水) 23:05:10[大部屋]

盲目 マティアス

……さっきだよ。羽音がしてた時だ。
ミハイルが、女が泣いてるっつってたんでな。……泣いてたんだろ?
まァ、その、なンだ―――女は楽しそうにしてるのが一番だぞ。

[訊ね返された>>36事にはそう告げて、イェンニと別れただろう。]*

(39) 2013/06/19(水) 23:05:14[大部屋]

写真家 ユノラフ

[村を出ろ。
毅然とした口調で告げられる友の言葉>>31に、後に続く言葉>>32に、耳を傾ける。紡がれる言葉のひとつも聞き漏らすまいと。

突き放すような言い方が強がりであるという事は、長い付き合いだから何となく分かる。
だからと言って、それを指摘したりはしない。念を押すこともしない]

(40) 2013/06/19(水) 23:20:40[マティアスの部屋]

雑貨屋 イェンニ

[しゃがみこむ。視界に映る2本の足。
人の形をした白い足。
今、それは黒い皮膚に次第に変わり、
硬い鱗に覆われていく]

 いや、いやよ、どうして、
 
  わたしは──……!!

[人間だとでも思っているの?
違う、わたしは、ナッキで、でも、人と一緒に、
生きていて。]

(41) 2013/06/19(水) 23:24:58[コテージ]

雑貨屋 イェンニ

[ナッキが人を湖に誘うのは、
人の生気を自身の力として蓄えるため。

…は人として生きた時間が長すぎた。
人になるための力は、昨夜の誘いで使い果たしたようで。

…は、もう人としての形を保てなくなっている。]

 あ、あ、 ゃ、ア……

[ミハイルと違い、元が人ではない…は、
人に化けていただけだ。
力が失われればあとはもう──

硬い皮膚と鱗に覆われた化け物になるまで、
時間の問題だろう。]

(42) 2013/06/19(水) 23:26:35[コテージ]

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 23:27:24

雑貨屋 イェンニ

[朝が来ても、…は広間に顔を出すことはない。
誰にも見せられない、こんな醜い姿。
息を潜めて、部屋に篭った*]

(43) 2013/06/19(水) 23:30:02[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 23:30:39

写真家 ユノラフ

…俺な、

[幸せを願うと、そう締めくくったマティアスの表情がふっと緩む>>33と、今まで言わずにいたことをゆっくりと語り始めた]

いつかお前の目が治ったら、その時には俺が今まで見てきたものをお前にも見てもらいたくて、写真を撮り続けて来たんだ。
そしてこれからも、撮り続ける事は変わらない。

[もし、イェンニと村を出ることになったとしても、マティアスの為に撮り続けると告げて]

…ありがとう。

[静かに、マティアスの部屋を出た]

(44) 2013/06/19(水) 23:32:18[マティアスの部屋]

写真家 ユノラフ

[村を出る覚悟は、まだ出来ていない。それでも今は、とにかくイェンニに会いたくて――]

…イェンニ。いるか?

[彼女の部屋の扉をノックし、声をかけるが返事はなく]

(45) 2013/06/19(水) 23:42:40[廊下]

盲目 マティアス

……そうだったのか。そいつァ……ありがとなァ。

[ユノラフが写真を撮っている理由を>>44、初めて聞いた。
マティアスは嬉しいような申し訳ないような、何とも言えない気持ちになりつつ苦笑しながらも礼を述べ、部屋を出て行くユノラフにひらひらと手を振った。

雨音の他には、虫の羽音だけが聞こえていた。]**

(46) 2013/06/19(水) 23:43:52[大部屋]

盲目 マティアスが接続メモを更新しました。(06/19 23:45)

写真家 ユノラフ

   [カタカタカタ]
 
                  [キィキィ]

           [カタン]

…ん?

[どこの部屋だろうか。物音が聞こえる。窓でも開いているのだろうか。
しかし、こんな天気で窓を?]


[首を傾げながら廊下を歩いていき、その部屋の前で足を止める]


だれか、いるのか?

[ノックをする、その部屋は。
――クレストが使っていた部屋]

(47) 2013/06/19(水) 23:52:55[廊下]

雑貨屋 イェンニ

 ………ぁ、

[>>47突然響くノックの音に、びくりと体が揺れた。

誰かきた。誰が、誰?
この声は、ユノラフの声。
なんでここに。なんできたの。

軋む窓が煩い。
いやだ、閉め忘れていたのね。なんてこと。

ねえ、この部屋には誰もいないわ。

だから来ないで、来ないで来ないで。
お願いはやくこの部屋の前から立ち去って。

祈るだけで、…は何も答えない。]

(48) 2013/06/19(水) 23:58:49[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/19(水) 23:59:15

写真家 ユノラフ

[部屋の中から、返事は無い。
しかし何故か、酷い胸騒ぎがして]

…イェンニ?
いるのか?

[ここにいるような気がして、呼びかける]

(49) 2013/06/20(木) 00:00:55[廊下]

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 00:07)

雑貨屋 イェンニ

[>>49呼ばれる名前、それは確かに自分のもので。
よく聞きなれた、私の名前]

 ………あ、 ──、

[思わず答えようとして、小さく声を出してしまった。
ユノラフの耳に届いても、それは聞いたことのないような、しわがれた声。

ああ、もうおしまいだ。]

 う、ぅ………、こ ない で

[諦めて、拒絶の姿勢。]

(50) 2013/06/20(木) 00:07:44[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 00:11:46

写真家 ユノラフ

[部屋の中から聞こえる、しわがれた拒絶の声>>50]

イェンニ?
どうした、何かあったのか?

[ただ事ではない。
ドンドンと強く扉を叩き、ノブを回すが、錠がかかっているのかガチャガチャと鳴るばかり]

(51) 2013/06/20(木) 00:59:21[廊下]

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 01:03)

写真家 ユノラフ

[あのしわがれた声は、イェンニのものとは似ても似つかないのに、ここにイェンニがいると感じるのは何故なのか。

鍵の掛かった扉に何度か体当たりをすれば、敢えなく開いて、

雨風の吹き荒ぶ部屋の中に転がり込んだ]

(52) 2013/06/20(木) 01:08:14[廊下]

雑貨屋 イェンニ

 なんでも ない から

[こないで。
あけないで。

>>51鍵の掛かるドアが軋んで音を立てる。
ドンドンと、それは断罪の時を告げるようで。
ガチャガチャと、それはリミットを告げる時計のようで。

部屋の隅で、がたがたと震えながらドアが
開かない様にとそればかりを考える]

 どこかへ、行って、お願い……

[あのドアが開いた時。
ユノラフはこの姿を見て、どんな反応を示すだろう。
考えなくても分かるそれが、ただただ怖かった]

(53) 2013/06/20(木) 01:09:43[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[>>52祈りむなしく開くドア。
転がりこむ躯体。]

 あぁ、あ あ
 やだ、いや いや……!

[ベッドから雨に濡れたシーツを引っ張って体を隠そうとしても、全てが隠しきれるわけでもない。]

 みないで、出て行って、こんな──っ

[じりじりと、後退してももう後ろは壁で。
こちらを見るであろうユノラフの反応を、
何も見ないように、何も聞かないように。
小さく体を丸め、目を閉じて、耳を塞いだ。]

(54) 2013/06/20(木) 01:16:29[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

イェン、ニ…?

[部屋の隅で震えるそれ>>53を見て、男は一瞬目を見開き、すぐに眉尻を下げる。

――黒い鱗に覆われた、ひとのものではない、そのからだ。

シーツを引っ張り、体を隠して後ろに下がろうとする“彼女”>>54のところに。

少しづつ少しづつ。
怯えさせないように、近づいていき]

…どうした?

[いつもと変わらぬ口調で、その頭をぽふりと撫でる]

(55) 2013/06/20(木) 01:25:13[廊下]

雑貨屋 イェンニ

[>>55名前を呼ばれた。見られた。見られてしまった。
きっと絶望と拒絶、恐怖の感情を抱いただろうか。
無理も無い、村の誰もが知るイェンニは
今ここにはいない。
居るのはただの化け物、悪魔。

そっと近づく気配。

やめて、こないで、わたしを殺すのでしょう、嫌よ、嫌、お願い殺さないで、殺さないで、殺さないで、殺さ──]

 ひっ、……… 

(56) 2013/06/20(木) 01:34:53[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

    ……── ?

[降って来た声は罵倒や怒号ではなく、優しい声。
凶器を持たないその手は、首を絞めるでもなく、
殴りつけるでもなく。

優しく、頭に触れて。]

 どうして 、

[あなたは、わたしをころさないの?

ユノラフの問いに、問い返す形になっただろうか。
シーツに隠した顔は、赤い目をぎょろりと瞠り、
ただ驚きに固まった]

(57) 2013/06/20(木) 01:36:31[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

[どうしてこれがイェンニだと思ったのか、男にも分からない。
イェンニとは似ても似つかない鱗の化け物にしか見えないのに、何故だか酷く愛おしい存在に思えて。

――同時に、イェンニだと確信していた]


[どうして?
そう問いかける、彼女の赤い目が自分を見つめる>>57]

…そりゃあ
イェンニが怯えて震えていたら、心配にもなるさ。

[大丈夫。怯えないで。
驚きで固まっているその体を、抱きしめる]

(58) 2013/06/20(木) 01:53:25[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ

ごめんな。
もっと早くに気づいていれば、こんな思いをさせずに済んだのに。

…独りで、辛かったよなあ。

[イェンニの背に回る腕に、自然と力が籠もった**]

(59) 2013/06/20(木) 02:10:07[クレストの部屋]

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 02:11)

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 02:14:30

雑貨屋 イェンニ

[どうしてこの人は、今のわたしを見て、
そんな風に居られるの]

  わたし、は ナッキ、なのよ

[みんなが殺したがってるはずなのに。
それとも、これから殺すのかしら。
逃げなきゃ、早く、ここから。]

 ……はなして、 はな……し……
 
 ふ、ぅ う……

[でも、この醜い体を優しく包む腕を
引き剥がす事ができず、咽び泣く]

(60) 2013/06/20(木) 02:17:52[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[>>59

もっと早くに気づかれていたら

こんな姿になる前に

殺してくれたのかしら]**

(61) 2013/06/20(木) 02:20:52[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 02:27:55

学者 ニルス

―大部屋―

[ユノラフが出て行くと、荒れた部屋でニルスは何かを探し出す。
時折、割れた壺の破片を靴で踏んでは不快な音が鳴り響いた。

そして目当ての物を見つければ、それを拾い上げジャケットの胸ポケットにしまい込む]

誰かを信じ、愛し、馴れ合うだけのゲームはもうお終いだ…。

[積み上げられた積み木は崩すためにある。これが最後の、玩具遊び。最後にユノラフが呟き残した言葉>>23を思い返しながら、床に落ちた破片を踏みゆっくりとドアへと向かう]

…分からないんじゃない。
僕は“それ”を捨てたんだよ、ユノラフ。

[もう部屋には居ない、彼にそう返してニルスは部屋を出た]

(62) 2013/06/20(木) 09:05:44[大広間]

写真家 ユノラフ

─クレストの部屋─

それでも。

[自分はナッキだと告げる>>60悲痛な声。離してともがく体。
彼女の耳元で、諭すように語りかける]

…それでも、
どれだけ姿が変わっても、
正体が何であっても、
イェンニは、イェンニだ。

君の寂しさを埋めるには、俺じゃ足りないかもしれないが

    俺は――
      君の傍にいたい。

(63) 2013/06/20(木) 09:12:57[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ

[抱きしめる腕の力を緩め、イェンニの頬を流れる涙を拭う。
変わり果てた姿に、もう永くはないのかもしれないと思いながらも、それでも彼女の命が在る限りは共にいたいと――

そしてもし。
彼女が死を望むのであれば、その命を受け止め、背負いたいと――

鱗に覆われた額に、唇を落とす]



[扉の向こうに人影が見えたのは、その頃だっただろうか]

(64) 2013/06/20(木) 09:13:19[クレストの部屋]

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 09:15:54

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 09:18:07

学者 ニルス

―回想・過去の記憶―

[それはまだニルスが一桁ほどの年の頃。彼は小さな手を母にひかれながら夏至祭へと来ていた。

彼の母はこの国の出身ではない異国の民だったが、この夏至祭がとても大好きでよくニルスを連れては共に祭りを楽しんでいた。

彼もそんな母が大好きで、まるで同い年の子供のように花冠を被りはしゃぐ母の姿を笑ったり、大きなコッコを二人で眺めるこの瞬間がとても幸せだった。

その幸せな時も束の間。
祭りから帰る時、母の顔はどこか暗かった。

その理由はニルスも今なら理解出来るが、母は父――彼女の夫――から度重なる暴力を受けていたのだ]

(65) 2013/06/20(木) 09:27:17[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルス

[ニルスの父はこの国の出身で、母は彼と異国で出会い此処へ嫁いできた。それもそう、母には身寄りがなかったのだ。

そんな母は無差別に自身へ行われる暴力を誰にも相談する事が出来ず、それをニルスは閉じられたと思われていた両親の寝室のドアの隙間から、母の泣き腫らした顔を覗き知ってしまった。

助けたいと幼いながらに思ったが、その母の隣で未だ暴行を加える父の横顔は彼が普段知っている優しい顔とは全くの別人のようで、それが恐ろしくて。
自分も母のようにされるのではと怖くなり、助けることもせずその場から逃げ出した]

(66) 2013/06/20(木) 09:29:34[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルス

[母はニルスに父から暴行されている事は一切口に出さなかった。
それは母として我が子に弱音を吐かない、巻き込ませない…そんな心の現れだったのだろうか。

そんな母はやがて精神体力諸共に衰弱していき、ついには病に罹り帰らぬ人となってしまった。
それはニルスが暴行の事実を知って翌年、夏至祭が始まる頃。

まだ幼い彼には、母の死はすぐに理解出来なかった。
ただ分かるのは母は父の暴力が嫌で逃げたのだろうか、という子供の知恵を振り絞って出た結論。

そして母の葬儀が行われた日。
ニルスは死に化粧を施された母の屍体と初めて対面し、その姿を、今まで見たなかで一番綺麗なものだと感じた。

それが彼が初めて見た“命の終わりの輝き”だった]

(67) 2013/06/20(木) 09:41:22[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルス

[葬儀の最中、森から迷い込んできた一頭の揚羽蝶が宙を舞い、母の心臓がある左胸へと留まる。
そこで美しい翅をひらりと動かす様子は、まるで母の心臓の鼓動が目に見えているようで、ニルスはその光景に釘付けになった。
やがて蝶はひらりとまた宙に舞い、まるで母の魂のように森へと帰っていった。

数日後、彼の父親は妻への暴行がばれるのを恐れるかのように何処かへ逃げた。

ニルスが蝶に興味を持ち、まるで喪った母の魂を捕らえるように標本にするようになったのも。
自身の父親がこの世で一番醜く、母を助ける事が出来なかった自分もまた、醜い人間なのだと思い始めたのはその頃からだろうか。

そしてニルスが酒に一切手を出さないのは、彼の父親が母に暴行する際は決まって大量の酒に手を出していたからだった]

(68) 2013/06/20(木) 09:44:23[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルス

[母を喪い、父が蒸発した後のニルスは父方の祖父母に育てられた。
彼等はもともと身寄りのない母の事を良く思っておらず、またその母と同じ髪色と容姿を持つニルスの事も良く思っていなかった。

祖父母は渋々と幼いニルスを引き取ったが、それからの生活は幸せなどではなく。
彼はそんな環境のなかでゆっくりと歪み続け、やがて学びの才能を開花させた。

然すれば祖父母は掌を返すが如く、我が孫は誇りだと言わんばかりに彼を褒めちぎり、周囲に自慢をし始める。
そんな二人の様子を見て、幼子から少年へと育った彼は人間の醜さを再確認し、そして失望した]

(69) 2013/06/20(木) 09:49:44[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルス

[それから成人した後。
ニルスは今まで心血を注いで研究してきた蝶の知識者となり、昆虫学者の職へと就いた。

彼がこの小さな村に来たのはその数年後だっただろうか。
祖父母が次々と老衰で倒れていく際、彼は顔も二度と見たくないと病室で言い放ち、看取ることもせずに生まれ育った町を出た。

―――父の醜さと己の弱さ、そして祖父母や周りの人間の裏切りを知って成長した男は、まるで自身を傷つけまいと身を守る蛹のよう。

哀しいことに母の優しい愛で育てられたはずの彼は、人を信じ、愛する心を捨ててしまって*いた*]

(70) 2013/06/20(木) 09:54:50[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/20 09:59)

学者 ニルス

―クレストの部屋へ向かう道行き―

[他人の不幸は蜜の味。
上手く言えたものだ、とニルスは緩やかな足取りで階段を上る。

昨夜死んだ、飢えた蜂のように。
心の死んだ蝶は花蜜を求め、ひらりひらりと不規則に舞う。

こつ、こつ、こつ。
全部の部屋の前を周り、僅かに聴こえた二つの男女の声をもとに歩けば、かつて司書として存在していた男の部屋に辿り着く。

昔覗き見てしまった両親の寝室のドアの向こう。
その時と同じように、ドアは誘うように僅かな隙間があって。

ゆったりとした動作でノブを握って開けば、きぃ、とドアの軋む音がする。
そしてその向こうにはまるで寄り添い合うようにその身体を抱きしめるユノラフと、黒い鱗に覆われたイェンニと思しき

――――――――化け物が居た]

(71) 2013/06/20(木) 14:39:24[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルス

―クレストの部屋―

Hyvää päivää.

[ドアが開けば唄うように紡がれたこの国の言葉。貴族が使うような気品溢れる丁寧な挨拶も、今の二人には狂気に思えるか。
黒い鱗に覆われた女を冷めた目で一瞥し、ユノラフに問う]

こんな化け物でも、まだ庇うのか?

[呆れたように聞けば、彼からは予想通りの返答がくるだろうか。ジャケットの胸ポケットから少し覗いていた、折り畳み式の細身のナイフを取り出せばパチンと開いてみせる。銀色の刃が稲光と共に光った]

…その化け物を、殺す。

[痛いほどの鋭い視線は黒い鱗を持つ者に。女が声をあげたとしても、ユノラフが止めにかかったとしても。ニルスの殺意は変わらない。

―――こつり、こつり。

硬い靴音が二人に近付く]

(72) 2013/06/20(木) 14:40:46[大広間→クレストの部屋]

学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/20 14:41)

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 14:48:45

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 15:43)

写真家 ユノラフ

[キイィ…
軋んだ音を立てて扉が開く。

びくりと肩を跳ねさせて振り返れば、そこにはニルスの姿があった>>71
歌うような、場違いなくらいに丁寧な挨拶>>72が、彼の口から紡がれる]

…化け物じゃない。

[イェンニの体を背後に隠し、ニルスを睨む。…彼にとっては、予想された言動だっただろう。躊躇いもなくジャケットのポケットから細身のナイフを取り出し、刃を開いた。
――稲光に、体が竦むのを感じた]

(73) 2013/06/20(木) 15:48:02[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ

[汗が噴き出す。
こちらは丸腰で、向こうの手にはナイフ。
それでも――やるしか]

イェンニ、目を閉じてろ。

[一言。そう告げて。
タオルケットを剥がし、殺意を隠そうともしないニルスに投げる。
雨水を吸ったタオルケットが、ニルスの頭上に広がった]

(74) 2013/06/20(木) 15:53:57[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 15:59:37

写真家 ユノラフ

[果たして、ニルスはどう反応したか。

はね退けるにしろ、被るにしろ、足元に生まれた隙を見逃さず、男はニルスの足に飛びつく。

もつれ合うようにして2人は床を転がる。やがて、体格で勝る男がニルスに馬乗りになり、顔を一発、殴りつけた]

イェンニ、逃げろ!

[部屋の隅で震えているだろう彼女に向けて声をあげる。
――その一瞬、ニルスの手の中で光るナイフから、意識が逸れた]

(75) 2013/06/20(木) 19:16:18[クレストの部屋]

学者 ニルス

[案の定、返ってきたのは滑稽な言葉>>73。化け物は化け物で変わりないというのに、何が違うというのだろうか。
女を後ろに隠すユノラフを笑って見ていれば、何かを投げつけられる]

なん…ッ!?

[咄嗟に上げた腕でそれを被ることは防げたが、気を逸らされた次の瞬間には足に衝撃が走り床に転がっていた。

馬乗りになった彼が顔に一発の拳をぶつけ、じわり、頬に痛みが広がる。
少しの耳鳴りの中、逃げろと叫ぶユノラフの声で我にかえれば。

彼は女に声をかけ気が逸れている。今だ。
片手に構えたナイフの柄を強く握り、それを大きく振り翳して馬乗りになっているユノラフの肩へと力強く刺した]

(76) 2013/06/20(木) 20:24:36[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニが接続メモを更新しました。(06/20 20:54)

雑貨屋 イェンニ

─クレストの部屋にて─

[この手はいつかわたしを裏切る手。
そうに違いない、嫌だ、と身を捩っていれば
耳元に掛かる優しい声>>63

そうよ、私よ、この醜い姿も、人間の姿も、
悪魔と呼ばれても、全部、私なの。

否定しないで拒絶しないで全部
                    受け入
                         れ
                              て、]

(77) 2013/06/20(木) 20:55:49[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

 ……あなた、 あたま おかしいわ

[こんな私の傍に居たいだなんて。
欲しいと望んだ言葉だけど、選ばれるはずがないと
信じて疑わない…は、思わずそう返す。

村一番のお人よしで、誰よりも優しい男。
きっと誰にでも同じ事を言うんじゃないかしら。

冷たい皮膚に、温かい唇が触れて、
そこにだけ熱が篭ったように。

もし、これが。
わたしのためにしてくれるのなら──]

(78) 2013/06/20(木) 20:56:14[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[その時、キィ、とドアが開いた>>71
品のいい挨拶が、死刑宣告のようで、瞬く間に体は緊張する。]

 ……に、るす  さ ──っ、

[>>72『化け物』と呼ばれ、…は思い出す。
いくらユノラフが聞こえの良い言葉を並べ立てても、
いくら人間と同じように過ごしても、
私は人間が忌むべき化け物なのだと。

コツコツ。
男の靴音が部屋に響き、嫌な音となって耳に届いた。]

(79) 2013/06/20(木) 20:57:50[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

 嫌、嫌、いや、こないで

[雷に光る銀は、ダグが持っていたそれよりも更に
殺すための機能を備えている。
あれを、目に、首に、胸に、腹に、全身に
突き立てられるのだろう。]

 い や、こわい、いや、いやよ いやぁ……!!

[>>74ユノラフから目を閉じろと言われる前に、
…は硬く目を閉じ、全身を震わせながら、刃を拒む。

ニルスがどんな顔をしていたのかわからない。
嗤っていただろうか。呆れていただろうか。]

(80) 2013/06/20(木) 20:59:31[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[>>75その内、大きな物音が絶えず聞こえ出して
…はそろりと目を開ける。
見れば、ユノラフがニルスに馬乗りになっている。

この人は一体何をしているの?
………わたしをまもろうとしてくれているの?]

 やだ、やめて おねがい、やめて

[また、あなたが怪我をしてしまう。
負う筈の無かった傷が、また増えてしまう。

>>75逃げろと言われても、どこへ逃げれば良いの?]

(81) 2013/06/20(木) 21:11:24[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[何もせず、ただ泣いて見ているだけの…は、
まるで何も出来ない子供のよう。]

 ユノラフさ──!

[>>76振り上げられるナイフの切っ先が、
ユノラフの肩に刺さるのを、見た。]

 あぁ あ いや、 やめて !!!

[真っ赤な血が肩からどろりと流れ出す。
ニルスはどうしただろうか、もう一振り、
二振りするようなら…は蹲るのを止めて
2人の所へ駆け寄っただろう]

(82) 2013/06/20(木) 21:14:11[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

[ほんの一瞬。
ニルスから意識がそれた瞬間、左肩に走る衝撃>>76]

  う、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……ッ!!

[熱い。アツイ。
床に倒れ込み、肩を押さえる。べたべたしたものが、とめどなく溢れ――
ニルスの手の中にある血塗れのナイフを見て、刺されたのだと悟る]

イェンニ、

[イェンニはどこにいる?
逃げたのか、立ちすくんでいるのか、まだ部屋の隅で震えているのか。視線を巡らせてその姿を探す]

(83) 2013/06/20(木) 21:18:59[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニ

[>>83ユノラフが上げる声は痛ましい。
…そちらに駆け寄り、その身を寄せる]

 ユノ、ラフさ……
 や いや、 血が、

[傷口を手で塞いでもどくどくと流れ出す。
何か布をあてるべきだろうが、そこまで頭が回っていない。
名前を呼ばれても、…は顔をユノラフには見せられなかった。]

 わたし、ここにいるわ、

[それでも、傍にいるとユノラフに告げる。
そのとき、背中はニルスに向けたまま]

(84) 2013/06/20(木) 21:45:50[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

[イェンニの辛そうな声>>84が聞こえる。
ああ、まただ。また悲しませてしまった。泣かせてしまった]

…、は、…っ

[肩の傷に触れる、イェンニの手。
ここにいると、告げる声。

駄目だ。ここにいたらニルスに殺されてしまう。逃がさなければ。抱えて逃げなければ。
しかし、起きあがろうにも、刺された左肩が重く、頭の芯が痺れて思うように体が動かない]

(85) 2013/06/20(木) 21:58:24[クレストの部屋]

学者 ニルス

[一思いに刺したユノラフの肩からどろり、まるで蜂蜜のように血が垂れ流れるのを見つめる。泣き喚くばかりの女の声>>82が煩わしい。早く、黙らさねば。

ユノラフが床に倒れ込んだ隙に立ち上がる。女が駆け寄ってきたが気にせずに、一度はナイフを引き抜いた傷口とは別に、ぐり、切っ先を僅かに沈め抉って抜いた。

倒れているユノラフを静かに見下ろし、歪んだ笑みを見せれば視線は女へ]

…君は僕と同じだと思った。
独りで、何かの為に生きる事も出来ず、妬み、憎み、恨み…寂しい人間。

[ゆっくりと女のもとへと近付く。手には、ユノラフの血で塗れた銀のナイフ]

(86) 2013/06/20(木) 22:06:29[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニ

[>>85苦しそうな息、傷口は熱く、どうしても血が止まらない。
起き上がろうとユノラフが動くが、この状態では起き上がることは難しいだろう。
それはつまり、逃げる事も難しいということで。

>>86ニルスの狙いはナッキである…なのだから、
ならばと…は、ここを動こうとはしない]

 ……わたし、は 独りよ、ずっと……。

[この人をなくせば、これからも。

>>86ニルスの言葉に、…は小さく返し、
一層近づく気配に身を硬くする。
怖い、でも、ここを退いたらそのナイフは、
ユノラフの肉を抉るだろうから]

(87) 2013/06/20(木) 22:38:31[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

イェンニ、にげ…

[動こうとしないイェンニ>>87の背後に、血にまみれたナイフを携えたニルスが近づいてくるのが見える]

[ああ、どうしてこんな時に体が動かないんだ]

イェンニ。

[傷口を押さえる彼女の手に自分の右手を重ねる。
ひんやりとした、鱗に覆われた手を取り、引き寄せた]

独りじゃない。
イェンニは独りじゃない。

[倒れ込むイェンニの体を抱きしめる。急所を守るように、腕の位置を変えながら]

(88) 2013/06/20(木) 23:06:52[クレストの部屋]

学者 ニルス

[逃げようとはしない女と健気なユノラフの姿に、ほう、と感心する素振りを見せる。そして私はずっと独りだ、と言うその鱗に覆われた顔にずいっと顔を近付けると、ニルスの乱れた前髪が女の鼻先に触れるほどの距離になる]

…そうだ。君はずっと独りだ。
今までも、今も、これから先も。

[女を洗脳するかのような言葉。
それはまるで自身にも向けられているようで。

ニルスは腰を屈めたまま、女をユノラフの隣に突き飛ばし馬乗りになった。
そしてナイフを持っていない左の手で、女の細い手首を片方だけ床に押さえつける]

(89) 2013/06/20(木) 23:17:02[クレストの部屋]

盲目 マティアス

……?

[ユノラフが去ってどれほど経ってからだろうか、部屋の前を歩く足音が聞こえた。
ユノラフ……ではない、だろう。イェンニとも考えにくい。
だとすると、今残っている可能性があるとすれば、ニルスのものか。

しかし、別に奇妙な事でもないと思って、その時は特に気には留めなかった。]

(90) 2013/06/20(木) 23:18:43[自室]

盲目 マティアス

……ユノラフ!?

[それからどの程度後の事だろう、時間の感覚がないマティアスには正確な事は解らない。が、友の叫び声>>83が、雨音を裂くように響いたのを、確かに聞いた。

慌てて杖を持ち、部屋を飛び出す。自分に出来得る限りの速さで声のした方向へ急ぐ。]

おい、ユノラフ!何があった、聞こえたら返事しろォ!

[友と、友が愛したと言う彼女の無事を願いつつ呼びかけながら、音のする方へ。]

(91) 2013/06/20(木) 23:18:48[自室]

盲目 マティアスが接続メモを更新しました。(06/20 23:18)

学者 ニルス

君は、僕と同じだ…だからこそ腹が立つ…見たくもない自分の醜態を、曝されているようで…っ!!

[ぎしりと軋む骨の音。
その時のニルスの顔はどれほど険しかっただろうか。
それはどこか憂いを帯びているようにも見えただろうか。

彼は自分自身こそがこの世で一番醜い人間だと知っていた。
そして似たようなイェンニが、自分が手に入れられなかった愛や信じる心を享受しようとする姿が、羨ましくも憎かった。

やがて右手に構えていたナイフが振り翳され、押さえつけられていた女の手のひらにどすりと、まるで蝶の標本にされるかのように突き刺された。
致命傷ではない、その痛みと様子に女は、ユノラフはどんな声をあげるだろうか]

(92) 2013/06/20(木) 23:22:16[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニ

[>>88動けないのに人の事ばかり気にするユノラフに、
…は嫌だと首を振る。]

 ひとりはもういや、

[ぽたぽた落ちる涙は、黒い皮膚を濡らす。
そこに、ユノラフの大きな手が重なり、引き寄せられる。]

 …っや、

[急に支えを失った体はそのままユノラフの
体に倒れこんだ。
慌てて起き上がろうとしても、
ユノラフの腕がそれを許さない。]

(93) 2013/06/20(木) 23:24:00[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[ニルスのナイフは、次はどこを刺すのだろうか。
探ろうとすれば、ニルスの冷たい声が>>89耳元に響く。

わたしは独り。
ずっと、これからも。

洗脳染みた言葉にぞくり、背筋に悪寒。]

 …… ぁ ちが、 わた し、は

[独りじゃない、今は、でも。
それは束の間の事。
突き飛ばされ、気が付けば…の視界からユノラフが消えて変わりに暗い天井。
そして、腹に重みが加わる。
一瞬の出来事に何が起きたのか分からずにいれば
取られた片腕が床に磔にされる]

 いや…… やめて、

[ニルスの顔と、ナイフが見えた。]

(94) 2013/06/20(木) 23:27:42[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

[イェンニに告げる、ニルスの残酷な言葉>>89]

ちがう、独りじゃない
独りにさせない、俺が

[その言葉こそが、ニルスの不興を買っている>>92とは知る由も無く。
自分の隣に倒され、押さえつけられるイェンニに手を伸ばす。
しかし、その手が届くよりも先に、押さえつけられていた彼女の掌に、ナイフが>>92]

   やめ ろ、

        やめろ、やめろ

     やめてくれ…!

[イェンニは叫び声を挙げただろうか。
頭の中がぐちゃぐちゃに、なる。それでもなお動かない己の体が憎い] 

(95) 2013/06/20(木) 23:28:55[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニ

[>>92浴びせられるのはニルスの感情。
そんなの知らない、私はあなたとは違う。
恐怖に支配された…は声に出せずに首を振るだけ]

 ぃ、あ……

[化け物と言っても、少し力を加えられれば軋む程度の女の細腕。
ぎりぎりと掴まれた手首から痛みが伝わる。
ニルスが何を思ってそんな事を言っているのだろうか。
…には到底分かることではなく、]

 ──っぁああああああああああ!!

[右手に衝撃、何が起きたのか把握する前に鋭い痛覚。
悲鳴を上げて、身を捩れば刺さった刃が傷口を広げる。]

 いや、痛い、やめて いや いやぁあああ……!!

[もがこうとしてももがけず、泣き喚く]

(96) 2013/06/20(木) 23:36:41[クレストの部屋で篭城]

写真家 ユノラフ

[イェンニの悲痛な叫び>>96
やめろ、やめろ、やめろ]

[頭の芯が冷える。
目の前が赤くなる]


イェンニ、イェンニ…!

[彼女を助け出そうと、もがけばもがくほど肩から血が噴出す。
しかしそれを気にする事もなく、男は残る力を振り絞り、もう一方の手を取ろうと腕を伸ばした]

(97) 2013/06/20(木) 23:47:28[クレストの部屋]

盲目 マティアス

お……おい!? イェンニか!?
何だってんだよ……

[なるべく急いで向かうが、あとどの程度なのかの正確な距離も解らずマティアスはやきもきしていた。
そんな時、すぐ近くから叫び声>>96が聞こえる。]

おい、誰か!誰でも良い、何があったか説明しろ!!

[説明を受けたとて、それが正しいかどうかなどマティアスには解らないのだが。
修羅場を迎えている部屋へ飛び込み、そう叫んだだろう。]

(98) 2013/06/20(木) 23:50:24[自室]

学者 ニルス

[部屋の外から騒々しい足音>>91が聞こえ始めたのはこれぐらいの頃だろうか。
きっと悲鳴に気付いたマティアスが来たのだろう。
それでも気にせず、ニルスは冷静で狂気じみた殺意を女に向ける。

刺した手のひらからはナイフに付着していたユノラフの血と混ざり、はて、化け物からはどんな色の血が溢れるか。

懇願するような声>>94を聴き、虚しくも届かなかった男の手>>95を一瞥したらニルスはナイフを刺したまま、まだ薄っすらと人の色をした肌が覗く女の首に両の手をかけて、蝶を殺すように圧迫させた]

………るさい………うるさい、うるさい、煩いッ!!!!!!!!

[やめろ。
僕の前でそんな綺麗なものを見せるな。

ニルスは音も目の前の光景も全て掻き消すように、全ての力を込めて女の首を圧迫する。ぎりぎりと締められていく首、女の口からは苦しげな呼吸音が漏れる。


―――女が息絶えたのは、それからどれ程後のことだろうか]

(99) 2013/06/20(木) 23:50:47[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/20(木) 23:52:45

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 23:58)

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 00:01:12

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 00:06:55

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 00:07:09

雑貨屋 イェンニ

[手の平の痛みにユノラフの声もマティアスの声も>>97>>98…には届かない。
…の手の平から流れるのは、人間と同じ赤い色。
ただ、温度は人のソレとは大分低いだろうか。
冷たいものは温かいものの温度を奪う。
…の血は、ユノラフの温かい血を静かに冷えさせた]

 っ、ぐ ぁ は、

[>>99突然首に掛かる圧迫。
苦しい、苦しい、痛い、苦しい、息が出来ない。
湖の中でも、地上でも一度も感じたことの無い苦しみ。]

(100) 2013/06/21(金) 00:08:58[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[苦しい、苦しい、痛い、苦しい、息が出来ない。]

 ……ぁ、 っ  、

[酸素を求めるように、喘ぐ。
自由の左手は、ニルスの手の甲を引っかいて傷を作っただろう。
右手は標本の様に磔にされているが、
もがき過ぎて皮膚はずたずたに抉れてる。
感覚もどこかへ行ってしまった。

涙で滲む視界では、ニルスのどこか苦しそうな顔。
なんとなく、泣いているようにも見えた。

あなたも、くるしいの?
あなたも、ひとりはさみしいの?]

 あ、  、  

(101) 2013/06/21(金) 00:10:23[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[死の誘いは、もう出来ない。
首の骨を折るほどの力に抗うことが出来ず、
最後にニルスに伸ばした手は、ことりと落ちる。

落ちた手は、ユノラフの手に触れた>>97
ただそれだけが、今ある幸福の全てに感じて。

…は生きるのを諦めて、酸素が尽きるのを待ち、
心臓の鼓動が止まるのを待った。]

(102) 2013/06/21(金) 00:12:52[クレストの部屋で篭城]

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 00:22:24

雑貨屋 イェンニ

[想い人を瞼の裏に描きながら、涙で濡れた瞳は閉じられた。
伸ばした左手はただ触れるだけ。

醜い化け物はもう動かない。

嵐が止んで太陽が顔を覗かせるのもそう遠くはないだろう。]

(103) 2013/06/21(金) 00:26:29[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ

[嵐が終わったら、村人が待ち望む祭の再開。
ユハンヌスは終わらない。
櫓はまだ湖にあるのだから。

さあ、火をつけましょう。

コッコの炎は高らかに天を指し、
水の悪魔は二度と現れることは無い*]

(104) 2013/06/21(金) 00:28:25[クレストの部屋で篭城]

雑貨屋 イェンニ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 00:29:39

盲目 マティアス

はァ!?

[マティアスの問いに答えたのは、ミハイルだった。
ニルスがイェンニを殺そうとしている事、そしてユノラフが怪我をしている事を端的に告げられる。]

(105) 2013/06/21(金) 00:31:38[自室]

盲目 マティアス

[イェンニを助けなければ、と、思った。
ユノラフは、きっと、怪我をしていてそれが叶わないのであろうから、と。

けれど、自分には目がない。
もし止めようとして誰かを殴ったとして、それがニルスである確証を持つ事が出来ない。
下手に動いて、逆にイェンニを、あるいはユノラフを殺してしまったら?
どうすればいい。どうすれば、どうすれば、どうすれば―――

マティアスにはどうする事も出来ず、立ち尽くす他になかった。
小さく、謝罪の言葉を呟きながら。]

(106) 2013/06/21(金) 00:31:44[自室]

盲目 マティアス

……あァ―――

[どれほど経っただろう。イェンニの声が聞こえなくなった頃だったろうか。
ミハイルの声が聞こえる。
自分に頼み事をする声が。]

…………ユノラフ。
イェンニはな――――――醜い姿になっても、お前を愛してたってよ。

[結局、死者の声を聞くくらいしか、自分には出来ない。何と無力な事だろう。
マティアスは唇を噛みながら、静かな声で、それだけを友人に告げた。]**

(107) 2013/06/21(金) 00:31:50[自室]

盲目 マティアス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 00:32:47

盲目 マティアスが接続メモを更新しました。(06/21 00:32)

学者 ニルス

[首を締めている途中、苦しげに動く彼女の左手がニルスの手の甲に傷を作る。それは彼女が生きた証を残すかのように。

やがて呼吸音も絶え絶えになってきた頃、不意に伸ばされたイェンニの手にびくりと肩を揺らす。
その時の顔が、まるであの優しかった母のようで。

ニルスはそれを拒絶するかのように、最後の力で首を一際強く締めた。
そして伸ばされた手はするりと落ち、皮肉にもあの時に届かなかったユノラフの手へと触れていた]

(108) 2013/06/21(金) 00:56:42[クレストの部屋]

学者 ニルス

はぁっ…はぁ、っ…。

[いつの間にか乱れていたニルスの呼吸も次第に落ち着き、ゆっくりと両の手がイェンニの首から離れていく。

その薄っすらと人肌の残る場所には、赤い、蝶のような締め痕。

周囲の音は何も聴こえない。
ノイズのような音だけが頭に響き、視界の端にある窓の外から極彩色がひらり、ひらりと舞ってきた。
それがニルスだけに見えるものかどうかは知らない。

その極彩色の翅を持つ者は、たった今死んで逝った彼女の心臓へと留まり、鼓動するように翅を動かせばやがてまた外へと飛んでいった]

(109) 2013/06/21(金) 00:58:03[クレストの部屋]

写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/21 00:58)

学者 ニルス

…僕は……また…

[飛んでいった極彩色を見送り、ぽつりと零れた言葉は最後まで言われず。
彼の脳裏に浮かぶは死んだ母の顔。

静かに頬を伝って流れた涙の粒は、黒い鱗に覆われたイェンニの頬へとそのまま落ちていった]

[窓の外ではやがて雷雨がおさまり始め、待ち望んでいた太陽が顔を覗かせ始める。

暫く呆然としていたニルスは、イェンニの上から退いて部屋を出て行った。
きっと近くに居たマティアスの肩にぶつかっても、何も言わずに行っただろう]

(110) 2013/06/21(金) 00:59:32[クレストの部屋]

雑貨屋 イェンニが接続メモを更新しました。(06/21 01:01)

学者 ニルス、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 01:02:46

写真家 ユノラフ

─少し前─

あ、ああ、あ…!

[イェンニの手を取ろうと伸ばした手は届かず、ただ、目の前で絞め殺されていく様を見るしかなかった]

   イェンニ、
      イェンニ!

   ――…死ぬな、死なないでくれ

[声を限りに、彼女の名を叫ぶが、届くことはなく]

――…あ、

[伸ばした手の中に、力を失ったイェンニの左手が、
……落ちた]

(111) 2013/06/21(金) 01:15:34[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ



    [いくら握りしめても、反応はない]


 

(112) 2013/06/21(金) 01:16:12[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ

[ニルスが立ち去った後、ずるずると床を這い、彼女の亡骸にすがる。
そこにはもう、何の熱も音もない。

嫌だ、嫌だ。
まだ大切なことを、話せていないのに。
信じられない。信じたくない。

ふるふると首を振っていると、友の声が降ってくる>>107]

[彼から聞かされた言葉に、男は目を丸くして、悲しそうに微笑んだ]


     …ありがとう、マティアス。

             ――…ありがとう、

(113) 2013/06/21(金) 01:30:36[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ

[ぼろぼろと、溢れ出す大粒の涙を気にもせず、彼女の言葉を告げてくれた友に礼を述べ]

ああ、イェンニ…
     ――俺も 愛している。 

[もう、何も語らない唇に、自分のそれを重ねる。

いつしか雨は止んで、晴れ間が広がり始めていた**]

(114) 2013/06/21(金) 01:31:59[クレストの部屋]

写真家 ユノラフ、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/06/21(金) 01:33:49

学者 ニルス

―自室―

[クレストの部屋から出た後、ふらふらとした足取りで自室へと戻った。

部屋から見える外の景色は明るく、まるで時間を夏至祭の日へと巻き戻したかのような快晴となっている]

…………。

[ベッドへと腰を下ろせば、ぎしりと音を立て沈む。

―――何もかもが終わった。

生きるか、死ぬかの、ゲームが。
たったそれだけの事なのに、この失望感は何だ。もうこの世界には失望しきっていたんじゃないのか]

(115) 2013/06/21(金) 02:25:27[自室]

学者 ニルス

[ニルスは最後まで気付けなかった。
自身がまだこの世界を、人間を、誰かが手を差し伸ばしてくれることを信じ、望んでいたことを。
そして、それを自らの手で振り払っていたことを]



[彼の頬に残る乾いた涙の痕が濡れることは、もう*無かった*]

(116) 2013/06/21(金) 02:25:59[自室]

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了

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生存者 (3)

学者 ニルス
20回 残8202pt
盲目 マティアス
19回 残8423pt
写真家 ユノラフ
89回 残6415pt

犠牲者 (3)

供儀 ドロテア(2d)
0回 残9000pt
村娘 イルマ(3d)
9回 残8696pt
司書 クレスト(4d)
63回 残7318pt

処刑者 (4)

蛇遣い トゥーリッキ(3d)
19回 残8374pt
雪の精 ミハイル(4d)
42回 残7843pt
養蜂家 ダグ(5d)
0回 残9000pt
水の精 イェンニ(6d)
65回 残7073pt

突然死者 (0)

参観者 (0)

発言種別

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