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祭りが無くなれば、花も咲かないのかしら。
花が咲かなければ、手折る人も居なくなるわ。
手折る人が居なくなれば、神隠しも起きやしない。
……でも、祭は戻る場所でもあるのよね。
[神隠しが起きても祭りが取り止められなかった理由。
神隠しを調べて分かったことを口にして、モミジは苦笑を浮かべた]
[境界が揺らぎ、どこかから声が届く]
祭りが続けられていると言うことは、戻ることを願われていると言うこと。
そのために誰かが対価に選ばれるのだとしても……。
戻れるのならば、私は戻りたいわ。
あの子の下へ。
[我が子を想う。
微笑みながらも目端に涙が浮かんだ*]
─ 平成26年 夏祭りの日 ─
なんでこーも暑いのよぅ、歩き疲れちゃったじゃないよー…
…はぁ、もう無理。ちょっと休む。
アンったら本当どこ行っちゃったのよぅ
暑い〜喉渇いた〜アイス食べた〜い!
ってかお祭り一緒に回るって言ったのアンのくせに〜…
人が混んできちゃったら回るのも大変になるじゃないよぅ…
─ 平成26年 夏祭りの日 ─
…もう。
どっか行くなら、私も一緒に連れてってくれてもいいのに。アンのばか。
あとでカキ氷{1}杯おごらせてやるんだから。**
作家 モミジは、さんどいっちー(n・ω・n)[栞]
化粧師 ンガムラは、今夜は早めに*zzz*[栞]
/*
ンガムラさんお休みなさいー。
僕も明日家族が早起きだから早寝するんだ…!
>>モミジさん
うん、サンドイッチしちゃったごめんね。
しかしキャラグラだけ見ると寒色サンドでなんだか涼しげ。
─ 2014年 夏祭り ─
[ぐるり、見回す横を人が通り過ぎて行く。
肩からかけた荷物二つは、かなり邪魔]
……とりあえず。
[走るのは、見つけたかき氷の屋台。
色とりどりシロップの瓶が、光を弾いている]
レモンとイチゴ、一個ずつ!
[二個も食うのかと言われそうだが、選べなかったんだから仕方ない。
カップ二つを手に、近くの木蔭へと緊急退避]
……しかしほんとに、にぎやかだなあ。
[毎年の事だけど、と思いつつ、息を吐き。
見やるは二つのかき氷。
さて、どっちから攻略するか、と。
そんな悩みも、祭りならでは。**]
/*
星の砂は、ふつうの屋台の代物なので、なにか起こったりはしないんじゃないかな?
落としてしまったものなので、拾った人が好きにしていいと思いまする。
─ 平成26年 夏祭りの日 ─
あ〜もう暑い〜…死ぬ〜…
…あ?
あー、ケン君やっほー。
カキ氷二個って〜…あ、ここで待ち合わせ〜?
んじゃ私邪魔だね、すぐ退く〜。
あ、そだ。
ねぇねぇ、アン見なかった?
一緒にお祭り回ろうって約束したのに、どっか行っちゃったんだよ〜**
/*
カキ氷二つ持ってるのを見て、内心ケン君デート?デート?とかうずうず思いつつ問い質さない理性は保った。(
と、僕も今日はこれでおやすみします。
ケン君に投げっぱなしですまない、明日返すので好きにしてくれると嬉しいノシ**
― いま ―
そうか。
[漸く見つけた絆創膏は、コミカルな[刃渡り15センチの軍用ナイフ]柄。それをモミジに手渡しつつ。
いやそうな声音に、だよなあ、と頭を掻いた]
全部シロップだから、甘いだけだろうけどね。
[まだ氷の残るそれを目の高さにあげてふらふらする]
……そうだな。俺、若先生探してくるよ。
[靴擦れ程度に大げさかもしれない。
さりとて残っても、見ていることくらいしかすることがない]
入れ違ったら、酒まんじゅうは残しとけって、伝言よろしく。
[ひら、と手を振ってテントを出る]
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