人狼物語 執事国


24 レプリカ・ファミリー

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花嫁 ツキハナ、渋々、がま口財布に仕舞った。

2008/04/03(木) 01:57:01

研修医 ユウキ、ぴ、と指を立てた。二本。

2008/04/03(木) 01:57:26

会長 ベック

OK。二つね。
[面倒くさそうに]

じゃあ一個はチカにあげてくれ。
爺ちゃんは自力で渡ろう。

[心底、呆れたような顔でそう言った]

(37) 2008/04/03(木) 02:02:08

花嫁 ツキハナ

代償にしないで下さい。

[呟いた声は人へ向ける物ではないかのような小ささだった。
握り締めた拳は、小刻みに震えている]

何の、話ですか。

[男達のやり取りを見やる瞳には涙が滲み、視界が少しぼやけていた]

(38) 2008/04/03(木) 02:04:23

研修医 ユウキ、呟いた。 「年寄りの冷や水……」

2008/04/03(木) 02:06:37

研修医 ユウキ

うん、そうだな。

悪い。

[濡れた頬に触れようと、手を伸ばした]

(39) 2008/04/03(木) 02:07:23

会長 ベック

[チカに向き直り、気を取り直し、赤い顔でこほんと咳払い]

本当はね。ここ爺ちゃんの分もチカに預けようと思ってた。

チカがすっきりするまで一緒にいよう。と思ってた。
今も思ってる。チカがその気になったら、声をかけてくれれば良いかな、とか。ここにいるみんなで一緒に、あっちにいるみんなに会いにいくなら少しは怖くなくなるかな、とか。

[なんとなく間が悪い感じで恥ずかしそうに呟き]

(40) 2008/04/03(木) 02:07:29

学生 チカノ、わたしに・・・?[戸惑いの表情で、ベックを見る]

2008/04/03(木) 02:10:27

花嫁 ツキハナ

[眉を八の字にして口を結び、ユウキの手が届く前に俯いた]

覚める夢なら見たくなかったのに。
何で、こんな。

(41) 2008/04/03(木) 02:12:46

会長 ベック

[つまり、言いたいのは――とあたふたつける]

焦らなくて良い。って爺ちゃんは思うってこと。
爺ちゃんとかしかいないから、不満かもだけど、
チカはすぐにどうこうしなくても良いってこと。

以上、爺ちゃんからチカにはそんだけです。
――ゆっくり歩こう。

[チカからは何かある?と、まだ赤い顔で問う]

(42) 2008/04/03(木) 02:13:04

会長 ベック、に「心停止を彷彿とさせちゃうー!(がーん)」

2008/04/03(木) 02:14:42

研修医 ユウキ

さあ、ね――
次に、進むためかな。

[ほんの少し掠めただけで、手は下りる]

(43) 2008/04/03(木) 02:17:13

学生 チカノ

[ちかは、じっ・・・とベックの目を見てしばし考え込んで]

あのね、お願いがあるの。
こんばん、じいじといっしょに寝てもいいかな?
わたし、一人で寝るのが、ちょっとこわい・・・。

[何かの予感に震えて、ベックに懇願をする]

(44) 2008/04/03(木) 02:17:14

花嫁 ツキハナ、会長 ベックにAEDを……。

2008/04/03(木) 02:17:42

会長 ベック

[震えるチカの手をとって、目を見つめ返しながら首肯する]

良いよ。一緒に寝よう。
今晩だけじゃなくても、不安なら不安じゃなくなるまで。
大丈夫だから、のんびりいこう。

[どうしたのさ。と心配そうに]

(45) 2008/04/03(木) 02:21:54

会長 ベック、AEDはあっても怖いから使わないで欲しい爺ちゃんがいる!

2008/04/03(木) 02:22:38

花嫁 ツキハナ

[俯いた視界に入り込んできたユウキの手に、そろりと指先で触れる]

あなた。

[息苦しくなり、それ以上何も言えなくなった]

(46) 2008/04/03(木) 02:22:59

花嫁 ツキハナ、大丈夫、犬に噛まれたと思って。

2008/04/03(木) 02:24:04

会長 ベック、犬に噛まれたと思ったらもう三倍嫌だよ…!

2008/04/03(木) 02:25:52

花嫁 ツキハナ、じゃあ猫に爪を研がれたと思えばOK!

2008/04/03(木) 02:27:14

学生 チカノ

[ほっとした顔で]

ありがとう、じいじ。

[それ以上は何も言わずに、取られた手をしっかりと握り返す。
やがて小さくあくびをすると、眠たげな目をこしこしと*こすった*]

(47) 2008/04/03(木) 02:28:08

会長 ベック、爪が残っちゃうよ爺ちゃんの柔肌に…!

2008/04/03(木) 02:28:28

会長 ベック

うん。眠いなら、もう今日は寝ようか。

[筋力を二倍にする奇跡の新薬『MYO-029』を飲み、
パーフェクトベックになって、眠そうなチカを抱きあげる]

……。

[ユウキとツキハナのやりとりを見て、ちょっと思案]

(48) 2008/04/03(木) 02:31:58

研修医 ユウキ

まあ。

[視線を彷徨わせた挙句、ツキハナを見る]

たとえ、夢幻に過ぎないのだとしても、
スイの言っていたように、
俺にとっても、皆は“家族”なんだろう、な。

[温もりすら、偽りかもしれない。
けれど、その手に、触れた]

(49) 2008/04/03(木) 02:32:37

会長 ベック

[二人を見ながらちょっぴり心配してる様子]

……じゃあ、じーちゃんは寝る。

[任せて良いよね? と目でユウキに問う。
それから、ゆっくり茶の間を出て行った。*]

(50) 2008/04/03(木) 02:38:39

花嫁 ツキハナ

それなら、お帰りなさいと言わせて下さい。
明日も、明後日も、ずっと……あなたに。

[叶わぬ願いと知りながら、ユウキの瞳を覗き込んで言う。
涙を隠そうと、静かに*抱きついた*]

(51) 2008/04/03(木) 02:39:42

研修医 ユウキ

[お休み、とは口の中だけで。
目線をベックに返して、出て行く二人を見送る]

それから。
きっと、この想いも。
君を好きになれて――
   愛せて、よかったと思う。

[言い辛そうにしながらも、微かに笑んだ]

……ありがとう、ツキハナさん。

[そっと、*背を撫ぜる*]

(52) 2008/04/03(木) 02:45:57

学生 チカノ

― 夢 ―

「ちか、お前さんももう十三。嫁に行く手筈を整えたぞ」
「お嫁に・・・?じゃあ、だんなさまができるの?家族ができるの?ゆうちゃんのねえやが着ていたような、まっしろな着物が着れるの・・・?」
「ああ・・・そうだな。ちかが嫌われないようによく言うことを聞けばな」
「聞く!言うこと聞くから。庄屋さま、おねがい」
「そうか、それは話が早い。今までお前さんを育ててきた甲斐があったというものだよ」

  ***

[白無垢に身を包んだ”ちか”は、籠に乗せられ、しずしずと山道を運ばれていた]

「ねえ、どこに行くの?わたしのだんなさまは、どこにいるの?」
「もうすぐだ、もうすぐ会えるぞ・・・」

(53) 2008/04/03(木) 10:01:32

学生 チカノ

[たどり着き、籠から下ろされたその場所は、山深く木が生い茂る寒々とした場所だった。目の前には、地中深くに穴が掘られ、中には”ちか”がすっぽりと入るくらいの丸い桶が埋まっていた]

「・・・し、庄屋さま、これは・・・これは・・・」

[訳が分からず棒立ちになっている”ちか”に、堰を切ったように滔々と紡がれた言葉は]

「この村では、五十年ごとに地の神にお供えをしてきたのだ。その年に十三になる生娘をひとり、地の神の妻とする。今回は持ち回りでわしの孫娘が、おゆうが、そうなる羽目になって困っておったら、お前が現れたのだよ。ちか、今まで育ててきてやったろう?さあ今こそその恩を返してもらおう」

[呆然としたまま、がくがくと震えながら”ちか”は”ゆう”に視線を向けた。たすけて、と言いたかったが、声は出ず、唇も固まったように動かなかった]

「何よ、その目は!いつもそうよ。いつもそうやって私を見て、私を責めるのよあんたは!わざと私の真似をして名前を呼んだり。はやくいなくなってよ。もう私を見ないでよ!」

(54) 2008/04/03(木) 10:03:15

学生 チカノ

[ぽろりと、”ちか”の目から涙が零れ、地に染みを付けた]

「さあ、ちか。お前さんの相応しい場所へ、行くがいい。
”ちか”。・・・・・”地下”」

[村人たちが、細く軽い”ちか”の身体を羽交い絞めにして、逃げられないようにしてから桶へと運ぶ。しかし”ちか”は、逃げるどころか指一本動かす気力すら、失われていた]

[桶の蓋が閉まる。一瞬にして視界が闇に落ち、正気が戻り、”ちか”はやっとか細い声を上げた]

「いや・・・。こんなの、いや・・・。
まっくらだよ。だんなさまもいないよ・・・。いや・・・」

[しかし、桶に木釘を打つ音、土をかける音に紛れ、どこにも届くことはない]

(55) 2008/04/03(木) 10:03:33

学生 チカノ

「くるしいよ・・・けほっ、けほっ。
いやだ、出して。ここはいや。くるしい・・・」

[酸素を求め、ぜいぜいと喉を鳴らす]

「・・・さむいよぅ・・・・」

[暗闇と、寒さと、孤独の中。
そして”ちか”は、最期の息を*吐き出した*]

― 夢・了 ―

(56) 2008/04/03(木) 10:03:54

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