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[こんぺいとうが降りました]
[後ろで声が聞こえます]
……運がなかったな。
[振り返らずに、境内へと続く階段を上って行きます]
[足りない・・・そう聞こえた]
金田…どうした?
[そして 少女の姿を探す、パラパラと足元にこんぺいとうが跳ねる]
どこ? 金田安子 ふざけてないで出て来いって!
[はじめて人が消える場面にであって声が震える]
[石木の声に、階段の途中で足を止めました]
さあてな。
どうなるかは、神とやらに聞いてみたらどうだ?
計画は立ち消えにはさせない。
[振り返ることはなく、その表情は下からは窺えません]
>>5 先生も、遠藤さんも あいつがやったって・・・。
そう思ってるの?
なんか確信があるのか?
結構やばい話なんだし勘とかいい加減な事できめつけるのはやばいと思うんだけど
この町が大きくなると…蛍はどうなるのかな?
[動物とか虫は嫌いだから蛍が綺麗なところでないと住めないことは知らなかった。]
――――――…。
こんぺいとう…?
[また誰か消えたのかと思うと溜息をついた。
こんぺいとうが川を流れてそして消えた。]
神様ってニュータウンとか進化したら消えるもん?
それなら>>7 あのにいちゃんは どうみても 神様の弱体化狙ってるようだけど・・・
[あーわからん!と頭を掻く]
安子ちゃん……
[ぼんやりと呼ぶ。]
呼んでも、
帰ってこないんだろうけど。
[あまりにも唐突な消失だった。
息を吐く。]
[空彦を疑っているかのような石木の様子には、少し目を見張る。
そして、それに応じた空彦にも。]
>>11 ん?忘れられるのがつらいっていってたからよ
[ちらりとプレーチェをみて]
人が忘れたり、拝んだりする人がいないと神様は弱対するのかと思って・・・
ニュータウン化して自然が消えていくと神様の力って減っていきそうじゃん
だから 神様は開発って嫌がりそうだなって・・・単なる俺のイメージだけどね
…便利になるのはいいけど
俺達より前からここにいんのが神様なら、勝手に庭を荒らしてるのは俺達だから
それでも 神だから 静かにしてろっていうのは・・・俺達のおごりのような気がするなって思ったんだけどよ
俺は・・・弱っていく神様の気持ちなら
なんとなく 理解できる気がする
[そういって 古びた小さな神社を眺めた]
神様は消えたりしないよ。
[ぼそり]
どんどん木造の家が壊されて、アパートになって、ビルが建っても、小さな社に花が絶えることは無かった。
白銀君の言うとおりだとしたら。
神様はなんで神隠しをするんだろう。どこから力が来るんだろうね。
[>>17ヨシアキの言葉に首をかしげる]
神様が奪うって・・・
それって普通は運命とかっていうんじゃないの?
いつかは人間は死ぬからね・・・
[そしてじっと考えて聞いた。]
あんたは誰かが奪われないように神様と戦ってるの?
神は死なねばならん。
人に神が必要だったのは、遠き昔のこと。
時代は移ろい、人は自らの手で強くなった。
今や、神はいつまでも過去の栄華にすがるだけの存在。神という名の権力に執着する、ただの亡霊。
[面の下の表情は見えず。ただ静かに言葉を紡ぎます]
>>18 神様は・・・消えちゃうよ
だれも信じなくなったら それは神じゃないじゃん
[くすりと笑う]
きっと神様は信じてる人を連れていったのかも?
そっと優しい世界に
ここに残ってるのは罪深いから・・・
かもしれない。
[ぽつりと呟き 消えた者達 アン、イマリ グリタ・・・他の者達の事を考えた]
運命か。
ミドリ、そんな言葉で死を片付けられる程、お前の心は強いか。
語れる程に、死を知っているのか。
俺は誰かの為に戦うつもりなどない。
全ては自分の為。生き物とはそういうものだろう?
>>24
さあ、生憎 俺は語れるほどに生きてもないしね・・・。
[笑って答える]
大事なのは家族だけど…
じいちゃんは往生したしな。
俺は語れるほどの死を知らないから言えるのかも知れない。
ただそこに在る、か。
[面の下でおかしそうに笑います]
存在するだけで、悪。そんな存在があったならば。
それは排斥されるべきとは思わぬか?
例えば、黒くてテカテカした大きな虫が多数、部屋の中を蠢いていたら。
そこに在るだけ、と許容できるか?
存在するだけで、悪?
神様が…?どうして。
[意味が取れない。]
[そして、
黒くてテカテカした大きな虫が多数、
部屋の中を蠢いてる様を想像して立ち眩みをおこしそうになった。]
お母さん…元気かな…消えてたりしてないよね…。
[たまに手紙が届くけれど。
こちらから手紙を送る手段はなく、いつも連絡を待つだけ。]
―――――…。
神様、か…、幸せってなんだろ…。
[石の上に腰掛けて空を見上げた。]
なんのための神隠しなんだろ…。
分かんないなぁ…。
なんのためか分かれば見つけられるかなぁ…。
[空を見上げて考える。]
もし…本当に化け物…とか神がいるとしたら…。
説得するしか…わたしには方法がないような…。
うーん、うん…?説得って何を…?
[そんなことを考え始めるとグルグルしはじめた。]
結局のところ、なんで神隠ししてるのか、が分からないと説得しようもないし。
そもそも…わたし…説得とか苦手だし…。
[膝に頬杖をついてぼやいた。]
さてな。
人に混じり、細々と生き延びていると聞くが。
聞きかじった伝承に過ぎぬ。
色々と理由はあったのだろう。土地への愛着、仇敵への復讐に
……呪い。
[目の前へと歩み来る石木を、面の下の瞳は静かに見つめています]
そんな面を被っていては、顔が見えない。
[払いのけられれば悲しそうに笑う]
怖いの?
仰々しく、神を語るのに、たかが女の手が怖い?
上っ面の言葉なんて要らないわ。
神を消す、滅ぼすというのなら、それで皆が戻るなら手伝いましょう。具体的になにをしたいの?
それとも、いざという時だと?
>>29夢想家といわれて
いや俺は詩人だ ロッカーだ!
[すこしむっしてみせる]
で あんたは 自分を鬼というの?
---知ってる?
鬼って 追放されたカミの一種って説。
そしてぽつり>>24本当に自分の為だけ?
犬だって動物だって仲間のために命張ることだってあるんだよ
[そういって 困ったように溜息をつく]
くく。自らを女と呼ぶのは意外だ。
……見え透いた挑発には乗らぬ。
手伝いだと。ほう。
何か勘違いをしているようだが。
神を殺したとて、皆が戻るなどと言った覚えはない。
むしろ神を殺すことで、その手段さえなくなるやもしれぬ。
[そうしてミドリへと視線を向けます]
神がいるなら、俺は鬼だ。摩訶不思議な神隠しの話、どう説明をつけるというのか。
神がいなければ、俺は人だ。20世紀も半ばを過ぎて、そんな非科学的な話があるはずがない。
さて、結論は?
博識だな。だがカミの一種ならば、どうした。そんなことは何の意味も持たぬ。
……は。仲間など、いない。
[一言の元に切り捨て]
消えれば悲しい。
でも…いつかは消える。
[見上げていた顔を地面へ伏せる。]
悲しいなら最初からなきゃいいのに。
大切だ、なんて気持ち知らなければ、消えることに怖がらなくていいのに。
神ってのはそれを知ってんのかな…。
知ってるから隠すんだね。
それが本当なら…性格悪い。
[ぶすっと膨れた。]
消えるのがわたしだったら…。
神ってのも…神隠しの意味なんてないって知れたのに…ね…。
それも…分かってたんだね…きっと。
[息を吐いた。]
ほたるってなんで光るのかなー。
ここにいるよ、って気付いてほしいから…?
だったら…わたしと同じなんだね…。
[空を見上げたまま*呟いた。*]
少しは人の話も聞いているようだな。
さてな。確かめたことはないし。
[確かめようとも思わん、と吐き捨てるように]
……神の力は俺には通じんよ。
通じるのなら、わざわざ信者を使ったりせんだろう。
話す必要もないことだが、どうせあんたに嘘は通じないだろうからな。
[仕掛けを警戒しながらも、見た目はぞんざいに布の包みへと手を伸ばします]
仕掛けも何も無い、小さな鈴でしょう。
昔、この村の人が空の上に、神に届くように作ったんじゃないかしら。
[ふ、と息を吐く]
もし、あなたが消えなかったら。
そのときは、御宅にお邪魔します。
[最後はささやきに近いほど小さな声]
[激しいやり取りを、黙ってきいていた]
[こたえはどこにあるのだろう]
[そもそもこたえは存在するのか]
……鈴?
[ちりりと聞こえた音に目を瞬いた]
何だ、これは。
……鈴?
[掌の上で転がす度に、ちりり。ちりり。
その様子を鬼の面が見つめていました]
[最後に言われた言葉は聞き取れずに、一瞬顔を上げます。
そうして意識は再び、鈴へと]
[躊躇いはあれど口を挟めはしない。
この手段を決めた石木の覚悟に、胸詰まる心地がするだけだ。
続くやりとりの中、
どこかなつかしいような音色を聞いた。]
[ザクロが語った鬼子母神の伝承を思い出す]
それが、狐神さんの、大事なもの?
[ちりり、ちりりと鳴る鈴は、]
まるで誰かを呼んでいるみたい。
ここにいるよ、って。
[まるで蛍が光るように]
[呼んでいる。エビコの声が聞こえた]
呼ぶのはどうして。寂しいから。
ここにいると、気づいて欲しい。
誰かの心と触れ合いたい。
倦まれても嫌われても。
必要とされていないとしても。
心は渇いて、求めずにはいられない。
[鈴に触れようと、手を伸ばした]
[鈴の音に、心が乱れます]
……呼び声なんて聞こえない。
そんなものはただの音だ。空気の振動だ。
神と同じ!夢と同じ!
何もない現象に、人が勝手に意味を付与して、幻を形にするのだ。
想いが、幻を形にする。
どうして。心がそれを必要とするから。
[そっと、鈴に触れる]
[彼の手の上で、ちりりと音を立てる鈴]
わたしはここにいる。
あなたもここにいる。
チがウ!そんな物は無意味だ。ただノふるイスズにスギナい。
騙されるナ。イマ必要なのは変革。道路ニ鉄道、てれビに電気。発展シタ豊かで文化的な生活。
[鈴と会話をする少女に、無表情な鬼の面が向きます]
ニュータウンカケイカクサエジツゲンスレバ、スベテガウマクイクノダ。
[ノイズのように、彼の声に混ざる異質な響き]
[鬼の面を、まっすぐに見つめ返す]
ねぇ、どうしてそんなに、
苦しそうな顔をしているの……?
[それは無表情な鬼の面に覆い隠されたその奥へ]
[鈴ごと包むように。彼の手に両手で触れる]
……あなたはここにいる。
フレルナ!
[鈴ごと包む手に、口をついて出たのはいつかと同じ台詞]
[声は異常な程の低音で、波長も安定していません。面の口元から唾液が流れます]
スズもカミカクシ、も、こんぺい、トウもテ、ガみモ、なにもか、もガ幻。
ヒトがヒトハヒトがカワラねばならナイカミがカミハカミヲコわさねバならナイ
ココニいるのハ、げんじツの生き物。チガウ違ウチガウカミはイテハいけないいてはイけナイ
……ここにいる、オレは――ダレ?
[プレーチェに鈴を投げつけると、石木に向かって赤の木刀を大きく*振りかぶります*]
[鋭い制止の声に、手が微かに跳ねて]
[壊れたレコーダーが吐き出すような声]
[乱れた声が紡ぐ言葉は自らを追い込むかのような]
……っ!
[最後の言葉に、ハッと息を呑んだとほぼ同時]
[投げつけられた鈴を、胸の辺りで受け止めて]
[ぐっと握りしめたまま、彼の姿を見つめた**]
だから…暴力は最終手段だと…。
[流しきれず、左腕には痛みと共に重い痺れが残る]
詭弁には詭弁を、暴力には暴力。
あなたが何者と自覚していようがいまいが、
「吉野空彦」だろうが「葦野の吾鬼」だろうが。
どんな事情があろうが…暴力は暴力。
[一歩下がり間合いを取る。
悲しそうに、それでも不敵に笑う。
黒い鞄にメタルフレームの眼鏡をしまい。
鞄から出てきた手には、白鞘に収まった短刀を取り出した]
それとも、こちらの方がいいのかしら。
もう片方は「むこう」にあるわ。
私には、真珠の囁きも聞こえないけれど。
[鈴の声も聞こえては*居なかった*]
[投げつけられた鈴から彼へと視線を移した時には、木刀は既に振り下ろされた後]
ダメッ!!
[悲鳴に近い叫び]
[鞄を盾にしてザクロが身を守ったのを見、一瞬安堵するも、
取り出された短刀を見て小さく息を呑んだ**]
ここじゃないのかな……。
[暫く居座ってはみたが、ただ静かなだけで何も変わらない。]
神社の方なのかな……。
―――――――…。
[いつものように空を見上げる。]
とりあえず…行ってみよ…。
[白衣を持ってまた*走り出した。*]
あなたに死んで欲しくない。
けど、神隠しで消えた人に帰ってきて欲しい…だから…あなたが、神隠しに
私は、これ以上のことを思いつかなかった。
ひひっ
[木刀への手応えに、不敵な笑い。
遠き昔、狐と鬼が争っていた頃。
鬼に組する老人が、樹齢数百年の御神木から作り上げたという名刀。
毒を持って毒を制すと、宿りしは化け物への力]
オマエ、ナニモノだ?
いや、ナニモノでも構うまい。
[僅かに重心を落とし、短刀の煌きに、鬼の面の下の瞳が輝きを増します]
神隠し。昔は何って言ってたか、知ってるか。
[悲鳴を聞いて、プレーチェへと顔を向けます。
鬼の面にぴしりとヒビが入りました]
悪い子はいねが。
悪い子は鬼がやってきて、喰われちまうど。
そうして、人は神を敬い、鬼を恐れるようになった。
なぜそれが神隠しと呼ばれるようになったか。
それは、神が。
鬼の存在が人々の口に上らぬよう、自らの仕業と為したからだ。
忘れ去られることこそ、本当の消失。
村を救った稀代の英傑も、身投げした恋人たちも、神と戦った鬼たちも。
語られなければいずれは忘却の彼方。
例え語られたとしても、それはただの御伽噺。
……もっとも。
当人たちにとっては、それはどうでもいい話かもしれんがな。
[平坦な声で話を終えると、石木の短刀を構えを見て]
御託はここまで。あとは……
未来を見られるのは、力ある者だけだ。
[罅割れた鬼の面がこちらを向く]
[伝わる声は、濁りない彼の声]
だからあなたは、戦っているの?
忘れられたくない。消えたくないと。
自分を忘却の波に追いやろうとする神様に、
抗おうとしているの?
[川がコンクリートで固められ、数十年の時が過ぎれば、
蛍を見たこともない子供たちが清潔な町並みを歩くのだろう。
眩しい町明かりに目の慣れた大人たちは、ひと夏限りの淡い光を忘れ去っていくのだろう]
自分の目で、未来を見るために。
忘れられる弱き者と、未来に残る強き者。
残る側に、なろうと。
[短刀を持つザクロの、力無い手元]
[目には目を、そう言った彼女はきっと、自分からは動かない]
[ヨシアキの木刀、ザクロの短刀]
[どちらにも、その手で誰かを傷つけさせではいけない]
[傷つけることで、きっと己まで傷つく人だから]
[もし動くことがあれば、その時は――**]
[>>60ヨシアキのものでヨシアキのものでない声が告げる]
ココニいるのハ、げんじツの生き物。
チガウ違ウチガウカミはイテハいけないいてはイけナイ
・・・?
人で無いものの力が影響してる?
オマエがオマエの大事な者を護りたければ
その刃をここへ突き立てるがいい。
キエロ、カミの使い!
[短刀を持つ石榴の背後に神の姿を見た鬼の魂は
脇の少女の背後に淡い光を見た、悩める魂は
飛来する真珠の耳飾りを避けようともせず
彼方からの呼び声にも耳を貸さず
ただ復讐心のみを源に、目の前の敵を打ち倒そうと*踊るのでした*]
・・・ひとでないもの達の力で・・・
[そう呟いて]
[ひたすら神と闘う 吉野を見つめ
そして ゆっくりと 鈴を手にするブレーチェに視線を移す。]
[かたり 白い鞘が落ちる音が響く]
センセ!
先生待ってくれよ!
こいつが元凶かも知れない。
こいつが消えれば神隠しは終わるかもしれないけど・・・。
本当にそれで・・・みんな帰ってくるのか?
[翻る赤い木刀]
[地に跳ねる短刀の鞘]
[今の彼を押さえ付けるなど、できようもなくて]
[躊躇いもなく、ヨシアキとザクロの間に身を躍らせた**]
雨が……くるかも…。
なんで走ってんのか……どうでもいいのに……。
[神社の石段の下までたどり着いて見上げれば目眩がした。
蒸し暑さからくる吐き気も気持ちが悪い。]
――――――…はぁ…。
[少し息を整えて石段を登り始める。
人の姿が見えればそこで足を*止めた。*]
[安子が消えた時。
静かな風にのって、
ただ教師の名だけを鈴の声は告げた。
呪いか祝福か、
そこから推し量ることはできなかったが。]
[石段の上の攻防を注視する。]
……うーん。
結局は、喧嘩になっちゃうのねえ。
[そして]
あ――!
なんで、どうして?
そんなことしたって、あなた、
何にもならないのにっ。
[プレーチェへ駆け寄ろうとする。]
――馬鹿。
[その叫びは、
誰へと、何へと、向けたものだったろう。*]
[>>79ともあれ、止めるなら・・・]
・・・先生はそういうけど。
俺は小さい頃から 静かな村で 小さな村で暮らしてきた
たしかにすこしは不自由だけど それでも 遊ぶところは沢山あって
野山を走り回り 神社で休んで 蛍川で水遊びをして
ずっと ずっと 小さい時から・・・
きっと ヒトデナイモノ に見守られて・・・
消えてしまえ・・・
それが 何百年、何千年も ずっと
俺達を見守り続けたものの言葉ならば
消えた先になにがあるかわからないけど
それだけの事を自分達はしてきたのではないか・・・。
[自分たちの消し去ったもの。
青々とした緑が茂る大きな山や野原。
魚がたくさん溢れていた綺麗な小川を想う]
[空彦の話を聞いても、鈴の音に耳を傾けても、
狐も、鬼も、理解はできず。
する必要がある対象とも思えなかった。]
あの先生も吉野さんも、あたしは止められない…。
神様を憎むこと、
吉野さんを人身御供にすることに対して
正しいとか間違ってるとか……言えない。
出来ることは、二人を想って祈るだけ……。
[夢をみよう。
なぜかその一文が鮮明に浮かんだ。]
[石段を駆け上がって着いたところで身体を半分に折って息をする。
普段やらないことをするからなんだが、顔を上げれば人の輪があった。]
――――――……。
[先ほどの赤い木刀が降り下ろされようとしている。
見知った先生の手にも何かがあるように見えた。
白いワンピースの少女が飛び込んでいくようにも見えた。]
――――――…。
もう、理由なんてめんどくさい……。
隠したらダメなんてことは、幼稚園でも習うことじゃん…。
理由があればいいなんておかしいよ…。
[その騒ぎがどうなるか分からないが息を整えてゆっくり*近付いていく。*]
[躊躇いは無かった。
飛び込んできたプレーチェに気づくと小刀から手を離し、体をひねり、彼女の後ろに回ると、背中を突き飛ばした]
怪我をする。あなたに何かがあったら、教授は悲しむ。
それに…私は、プレーチェを消す覚悟なんて出来ていない。
[ヨシアキの木刀は避けきれず、右肩をしたたか打ち付けられる]
ごめんなさい…私は先生じゃない。
私は神の使いでもなんでもない、神様の言うとおりとも思わないし、神が滅びればいいなんて思わない。ただ、空の上から見ていればいい。
細い路地とつぎはぎだらけの町。
木なんて公園か神社にしかない。どんどん壊されて新しい物が作られる場所で育った…神様なんて見えない。聞こえない。
わがままで酷くずるくて身勝手な、どこにでも居る当たり前の人間。
私が今こうしているのも、誰かの為なんかじゃない。
そうしたいと思ったからそうしているだけ。
話し合いで、譲り合える、ことならばそうしていた。
[本人が選ぼうとしてたのはほとんど脅しだったが]
だけど、話し合いで済まないなら……痛みを感じなければ分からないなら、それを使うまで。
っ!
[背中を突き飛ばされて、前のめりに思い切り転んだ]
[膝を軽く擦って、痛みに顔を顰める]
……、老先生。
[教授の笑みが脳裏に過ぎる。
あの人は優しいから、きっと悲しむだろう。でも、]
私のこの体は、いつか消えなきゃいけないから。
……ううん、消えるんじゃない。戻るの。
“あやかし”がただの蛍に戻るだけ。
神隠し、とよばれたモノは
どこまでそれを続けるつもりか・・・
忘れられる事がなくなるだけ?
寂しさが埋まるだけ?
時の流れから・・・
村すべて 包み込んで消すつもりなのか
――――――…。
[近づいて足を止める。]
なんなの…コレ…。
意味分かんない。
なんで先生が攻撃して、攻撃されてんの…?
[少し離れたところで呆然と見る。]
立木?
[ニキの声が聞こえて振り返る。]
こんなところ お前来るなよ・・・どっか 遠くに
[そういって]
なんで こんな事になってるんだか 俺もよく理解できないけど・・
人とそうでない物はどちらも幸せに共存はできないらしい・・・
[ぎゅうと拳を握る]
>>100 先生!
吉野さんを殺して戻ってこなかったら・・・
もし ヒトデナイモノのせいなら・・・
次は 彼女を排除できるのか?
どんどん 人間が生きるためにすべてのものを排除していいのかよ・・・
[短刀を手に、ザクロが再びヨシアキへと向かう]
[動きたいのに、痛む足が咄嗟には動いてくれない]
[せっかく人の体を得たのに]
[結局、なにもできないのか]
……っ。
[ザクロから言葉を投げられて、小さく息を呑んだ]
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