人狼物語 執事国


71 喫茶店『イヴの時間』〜春メニュー〜

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「イヴの時間」マスター ポルテ

・・・・・・ 変えられないのかな。


[写真縦を見つめる。

動かなくなった、男性。
かけがえのない家族。

ううん、本当は家族だなんて言いたくない。
でも、それは良いとはされない事だったから。

お嬢様の手助けのつもりで引き受けた「イヴの時間」の経営。
でも、やっぱり限界なのかもしれない]

(15) 2011/ 4/23(土) 21時20分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[事務所から、既に閉めてしまった入り口に。

”1138”

電光掲示板に時折流れてくるその文字。

本来は緊急退避用のコードとして使われているこの4桁の数字だが、アンドロイドにとっては全く違う意味を表していた。

これがこの店のキーなのだが、アンドロイドにとってはこれでいいけど人間にとってはちょっと判りづらかったかな、とため息が漏れる。

そう、それもわざとなのだ]

(16) 2011/ 4/23(土) 21時20分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[そうふと思ってから、店内の掃除を再開しようとする。

と、その時扉をノックする音が]

・・・・・・どなた?

[ポルテの手には、セイジの書類が。
後ろ手に隠して、扉を開ける]

(17) 2011/ 4/23(土) 21時20分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

[>>17開かれた扉の向こうに見えるポルテの姿。
何故だかほっとして、笑みがこぼれた]

あの、あたし、忘れ物してませんでしたか?
小さい筒みたいなのがついた、ペンダントなんですけど。

[隠された書類に気づくこともなく、用件を率直に尋ねた]

(18) 2011/ 4/23(土) 21時30分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

モミジ、さん?
良かった、無事だったのね。

[微笑みを返し]

ちょっと待ってね、預かっているわ。

・・・・・・あと、良かったら少し休んでいかない?
EVLEND、サービスするわ。

[そう告げ、事務所の中に戻っていく。

ほどなくして、モミジのペンダントとEVLENDが、モミジの前に置かれる]

・・・・・・心配してたのよ。大丈夫だった?

(19) 2011/ 4/23(土) 21時30分位[イヴの時間カウンター内]

跡取 レンが接続メモを更新しました。(04/23 21時30分位)

信者 オトハ、|・)

2011/ 4/23(土) 21時30分位

翻訳家 モミジ

ありがとうございます。

[>>19ペンダントを首につけてから、あたたかいEVLENDを口に含む]

えっと、倫理委員会にお呼ばれしてきました。
……ギンスイ君が、いました。

(20) 2011/ 4/23(土) 21時40分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[普段はあまりしないのだが、自分用にもEVLENDを淹れ、口に含む]

そう、ギンスイ君が。

・・・・・・この店にいる間ギンスイ君はどんな気持ちだったのかしら。

[手元のEVLENDに視線を落として少し沈黙し、モミジへ視線を戻す]

ごめんなさい、聞いていいのか判らないけど・・・・・・貴方のペンダント、中を見てしまったの。

貴方にとって、それはどんな意味があるのかしら。

もし貴方が許してくれるなら、私は貴方のお話が聞きたいの。駄目?

(21) 2011/ 4/23(土) 21時50分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

[>>21ギンスイも『お呼ばれ』したとは思っていなさそうなポルテの口ぶりに、瞬く]

意味、ですか。

[ペンダントの先を指先でひねると、中から機械部品が出てくる。
手のひらに出したそれをつまんで、室内灯にかざした]

かつて、アンドロイドを好いたことを後悔した、そんな自分のことを忘れないように、かな。
『区別』ですね。

(22) 2011/ 4/23(土) 21時50分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

区別・・・・・・そうね。区別は必要かもしれないわね。
人間とアンドロイドは、どんなに強い絆で結ばれていても真の意味で結ばれることは出来ないから。私はそう思う。

でも、後悔をする必要があるとは、私は思わないかな。

[胸の辺りを、ぎゅっと握りしめる]

人とアンドロイドが思い合う。それ自体はとても素敵な事だと思う。悲しい事も沢山あるかもしれないけど、それは人同士でも一緒でしょ。

(23) 2011/ 4/23(土) 22時00分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

ひとりだけ悲しいことが、悲しかったの。

[>>23ポルテの手元をぼんやりと見つめ、それから、ネックレスを元に戻した]

でも、ここに呼ばれたような気がして来たのは何でだったんでしょうね。
『人間とロボットの区別をしません』
なんて、書いてあるこのお店に。

[珈琲を飲み干して、カップを置く]

もう、来ないと思うけど。
居心地がよかった。

(24) 2011/ 4/23(土) 22時10分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

・・・・・・ ありがと。

[呼ばれた理由。なんとなく判る気がする。でもそれは科学では証明出来ないことなのだろうと]

変なこと聞いちゃったから。私も。
貴方にひとつだけ、言わないといけない事がある。

[カウンターの中で、小さなディスプレイを操作する。

電光掲示板の表示が消える]

(25) 2011/ 4/23(土) 22時10分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[頭の上に、天使の輪が表示される]

モミジさん。EVLENDのおかわりはいかがですか?

[先ほどの口調とはうって変わって、少し堅苦しい喋り方になった]

(26) 2011/ 4/23(土) 22時20分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

あ……

[>>26ポルテの頭上に現れた、リングに、口を薄ら開く。
ゆっくりと首を横に振ったのは、それから何秒後だったのか]

今日は、これで、平気。

[たどたどしく言って立ち上がる。
頭の中に心臓があるかのように感じるほど、ばくばくいっていた]

言わないから。
誰にも、ここのこと、言わないから。
だから、ごめんなさい……

(27) 2011/ 4/23(土) 22時20分位[イヴの時間]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[手元にある画面を再度クリックする。電光掲示板が元に戻り、ポルテの頭の上のリングも消える]

きっと、貴方が愛したそのアンドロイドは幸せだったわ。どんな結末だったとしても。私が保証する。

私も、一緒に逝きたかった。でもそれは出来ないのよ。

[3原則には、自身の破壊行為を禁止するに等しいルールがある。

動かなくなった、自分を作り出した博士。
時坂事件の中核となった時坂博士と同じ研究を行っていた人物が、CODEEVEの実験体として作り出した2体目のアンドロイド。それがポルテだった]

(28) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

このEVLENDだって、あの人が好きだったコーヒーのブレンドをそのまま再現しているだけ。
私にコーヒーの味なんて判るのかしら。ずっとそう思っていたの。

でも、私はね。あの人が好きなコーヒーがおいしくないなんて信じてないの。
だから今でも、このコーヒーを淹れ続ける。

あの人の代わりに、誰かに飲んで欲しい。

(29) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

[モミジに微笑んで]

その子も、CODEEVEがあったわ。
きっと貴方も、愛されていた。

結ばれないかもしれないけど。
それでいいんじゃないかしら。

(30) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

「イヴの時間」マスター ポルテ

私はもう、充分。あの人の思い出と一緒に、機能が停止する日を待つだけよ。

でも、同じ思いをしている人もアンドロイドもこの世界には沢山いるの。
結ばれなくても、せめて一緒にいる時間を肯定してあげたい。

それを実現するためのテストケースなの。この「イヴの時間」は。
御免なさいね、こんなことにつき合わせちゃって。でもだから、貴方はここに来た。

(31) 2011/ 4/23(土) 22時30分位[イヴの時間カウンター内]

翻訳家 モミジ

[>>28『幸せ』という言葉に、視界がぼやける。
涙があふれそうになるのを堪えて、笑おうとした]

ありがとう。
……きっと、待ってると思う。

[一緒に逝きたかった誰かが、どこかで待っていると思いたかった]

(32) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[イヴの時間]

翻訳家 モミジ

[ポルテの慈しむ珈琲の味を思い、深くお辞儀をした]

うん、美味しかった。
大丈夫。とても、美味しかった。
テストケースに関われて、よかったと思う。

[そう言って、涙を隠すように店を出て行く。
その日の『イヴの時間』は、そこまで]

(33) 2011/ 4/23(土) 22時40分位[イヴの時間]

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