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いやだ、……死、ぬのは、…… 、
[ 嘘だ 死にたくない
どうして 何故 こわい
助けたい たすけて
生きていたい ごめんなさい
ひとの ぬくもりを 感じたい
――生きていたい。
何があっても たとえ自分が死神だとしても]
[震える指先で白衣のポケットを探り、父の形見の、柏木と『誰か』が直してくれた腕時計を握り締める。
血圧が上がっていた。視界が赤に、染まる。
……は、ぁ……、…… っ、
苦しい。気管が狭まる。
薄く開いた唇から零れる言葉は、もう音にはならず。それでも、意思だけは大気へと溶けていく。
人は最期の刻、何を望むのだろう
もしも、願いが 叶うなら――]
『 』
[自分の声の代わりに哀しげな白鳥の鳴き声が、聞こえた気がした。
医師はその場に崩れ落ち、意識を取り戻す事はなかった。
けれどポケットの中の時計はずっと、時を刻み続けていた。
陽光が傾き掛けた頃、人の気配の欠いた階段の踊り場で医師の遺体が見つかる。
急性心筋梗塞だった**]
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