[自警団員が扉をノックするけたたましい音に起こされた。
寝巻きに上着を羽織り、髪を下ろしたままの姿で玄関へ急ぐ]
いいえ、昨日はここには……
[知らされたアンの行方。
ここから程近い場所で遺体が発見されたが、靴が片方見つからないままだという]
宿屋の若女将 江夏 ゲッカは、ここまで読んだ。[栞]
[廊下に膝をついた状態で、検分に向かう医者を見送る]
一人差し出せだなんて……
[ゆらりと右手を口元に寄せ俯くと、髪が顔を覆った]
[指輪に歯を立てた途端、ツキハナの姿が脳裏を過ぎった。
赤色が、白い肌に映える、そんな姿]
きっと綺麗よ。
[痺れるような感覚に、少し震えるように口元が弧を描く]
投票……
[着替えてから食堂へ出向き、チカノ>>0の言葉を繰り返して噛み締める]
あの剣幕では、自警団は本当に処刑をするつもりなのでしょう。
[人前では珍しく椅子に腰掛け、ため息を*零した*]
宿屋の若女将 江夏 ゲッカは、ここまで読んだ。[栞]
宿屋の若女将 江夏 ゲッカは、ここまで読んだ。[栞]
[壁時計が十一時を告げるのとほぼ同時に、畏敬弾が催促にやってきた。
ごくりと生唾を飲む。
玄関で応対する若女将は、眉根を寄せて低い声で自警団員へ問いかけた]
話し合いの結果ではなく、自分で挙手するのは可能ですか?
/*
畏敬弾 って何w
(気づくのが遅いゲッカさん)
自警団と打っていたはずかんだけどもw
↑そしてまた噛んでいる…
お茶、飲みたいわね。
[一日ろくに物を口にしていない。
何でもいいから早く、そんなことしか言わない団員にため息をついて見せる。
振り返ると、そこにいたのはバクで]
夜遊びしてると怒られるわよ。
[冗談めかして微笑んだ]
ええ、お願い。
[バクを台所へと向かわせてから、ツキハナの手を両手で包む]
困ったわねぇ……
でも、このままだときっと、誰かれ構わず連れて行かれるわよ。