人狼物語 執事国


134 白鳥の歌 2nd

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塗装工 ゾウサク

回想・ロビー

[真心を伝えるのは難しい、
そう消沈する医師へ、眉尻を落とした]

 いやァ… 俺ちはアンタさんみたいな学力はねェし
 真心だってな…

 結局伝え切れなかった、唯の人生の落伍者なんだァよ

[無力さを感じるのは自分の方だと、
ははは、と自嘲の笑みを零し]

(2) 2013/12/21(土) 03:43:06[ロビー]

塗装工 ゾウサク

 んでも、俺ちは今…
 先生の役に立てたのかね

 だったらば、
 ……今日を生きた甲斐があるってもんだよ

[明日を生きる楽しみは?
あるのだろうか。

家族を失い、母を喪おうとする男の目の前に
明るい明日は、あるのだろうか。
今はこの若い医師の未来を思うことで満たそうと、
「んじゃあな、先生」と手を振り、別れを*告げた*]

(3) 2013/12/21(土) 03:43:49[ロビー]

塗装工 ゾウサクが接続メモを更新しました。(12/21 03:45)

塗装工 ゾウサク、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/12/21(土) 03:49:51

塗装工 ゾウサク

朝の夢

[薄く積もった雪をさくり、さくりと踏みながら
男は今日も病院へ、母を見舞う。

今朝の病院は、スーツ姿の男性が多い気がして
「お偉いさんでも亡くなったのだろうか?」
なんて、ぼんやりと馳せた。
気のせいかもしれないけれど。

母は、ゆっくりと、ゆっくりと話してくれた。]

 そうかァ、正月の夢、見たのかァ……

[嬉しそうな母の横顔にそうか、そうかと頷いた。]

(18) 2013/12/21(土) 15:18:31[院内]

塗装工 ゾウサク

[正月。
独り暮らしを始めた養女も戻り、
皆で新年を祝う。毎年の恒例行事だ。

この時ばかりは金がなくとも豪勢に。
朝風呂を終えたら、娘達の待ちに待っていた
お年玉を渡す。

そうしているうちに、母が我が家へやってくる。

迎えにいってやればいいものを
俺は既に飲んでいるから、母は徒歩で来るのだ。]

(19) 2013/12/21(土) 15:19:57[幸福な夢の中]

塗装工 ゾウサク


 『あけまして おめでとうございます』



[新しい年の始まりを、家族皆で祝う喜び。

 おせち料理。
 雑煮。
 母の炊いた赤飯。

母の笑顔。女房の笑顔。娘達の、笑顔。]

(20) 2013/12/21(土) 15:20:51[幸福な夢の中]

塗装工 ゾウサク

[あたたかい記憶の中
過ぎ去っていった過去は夢となり
時折、男の心を癒してくれる。

うつら、うつら。

病室を後にした男は

休憩室で微睡の中に*居た*]

(21) 2013/12/21(土) 15:23:10[休憩室]

塗装工 ゾウサク、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]

2013/12/21(土) 15:24:55

塗装工 ゾウサクが接続メモを更新しました。(12/22 00:49)

塗装工 ゾウサク

休憩室

[うつら、うつら。
暖かな室内で優しい夢の中をたゆたう。

部屋の外で起こっていた悲しい出来事に気づけずに
最後に、思い出したのは若い先生の笑顔だった。

 『十分、価値のある人生ですよ』

そうだ。

俺ちがここに在ることを
誰かが そう言ってくれるだけで――]

(59) 2013/12/22(日) 00:49:57[休憩室]

塗装工 ゾウサク

 ――…ん、むう…、

 おお、おお。…ねてた、よ
 おはよう、お嬢ちゃん

[腰掛けたまま眠っていたらしい。
人の気配に気づいて目を開ければ
正面には、小さな女の子の姿があった。
困惑気味の面持ちへ、にこりと眉尻を落とす]

 起こしてくれたのかい。ありがとうな

(60) 2013/12/22(日) 00:50:20[休憩室]

塗装工 ゾウサク

[寝惚け眼を、ごしごし擦る。
寒い自室よりも暖かくて熟睡出来てしまい。
おずおずと此方を見遣る少女へと、
少し背筋を丸めて視線を合わせ]

 そうか、そうか
 こんなところで寝たらだめだなァ
 おじいちゃん、ここがあったかいから
 つい、寝ちまったよ

[気を使ってくれたのか、わざわざ「おじちゃん」と言い直してくれたので、「おじいちゃん」で良いのだと強調を。

孫達の中にもきっと、彼女と同じくらいの子がいるはずだから]

 おお、るりちゃんはしゅづつをするのかい
 えらいなあ

(64) 2013/12/22(日) 01:08:04[休憩室]

塗装工 ゾウサク

 んだな、外は寒いよ
 でも、雪はきれいでおじいちゃんは、すきだなァ

[ひらりひらり、雪の降る様子を真似る少女に
「上手だァなあ」と頷いて。
彼女を真似て、自分でも手をひらひらと振ってみたが]

 あしたかァ…、そうかァ

[一瞬だけ、眉間に皺を刻んでしまう。
何の手術かは解らないが、こんなに小さいのに
痛い思いをするのかもしれないと思うと、苦しさを覚え]

 しゅづつしたら、ゆきだるま作ったり
 できるようになるだろうなァ

 雪で、うさぎさんも作れるんだぞ〜?

(75) 2013/12/22(日) 01:28:50[休憩室]

塗装工 ゾウサク

[一生懸命話をしてくれる少女を
何時しか孫と重ねていた。
逢った事のない孫もきっと
こんな風に、人懐こい子達に違い無いと、思うのだ]

 そうかァ、そうか…
 げんきになったら、かんごしさんも
 外で遊んでいいよ、って言ってくれるさね

 うさぎさんと、……オリオンさんかい…?

[何処かで聞いたことのある単語だが、さて…
星に疎い男には、ピンと来なくて首を傾けた。
やがて、やって来た看護師に叱られる少女の姿を前に
「俺ちが引き止めちまったんで」と、看護師を嗜めた]

(84) 2013/12/22(日) 02:02:17[休憩室]

塗装工 ゾウサク

 明日に、備えてか…、
 おお、がんばれよ、明日な

[少女の小さな頭部をそっと、優しく撫でようとし]

[大人びた言い回しの裏に
本人や周囲の大人たちの苦労と痛みの痕が窺えた。
振り返りざまの言葉へ、暫し瞳を瞬かせたが]

 おお、おお。いっしょにつくろうなァ
 ゆきだるまと、ゆきうさぎさんなァ

 おじいちゃんと一緒につくろうな、るりちゃん

[返答は、彼女の耳に届いただろうか。
まるでうさぎみたいに跳ねていってしまった小さな背へ
手を振り、見送った]

(85) 2013/12/22(日) 02:02:50[休憩室]

塗装工 ゾウサク、外科医 ユウキの周囲に優しい風が流れた。 [飴]

2013/12/22(日) 02:21:40

塗装工 ゾウサク

[ただ、そこに居るだけで周囲の空気を明るく変える、
そんな少女の存在が、昨日の光景を思い出す。

昨日、ここで話をした老女も
「子どもはいいね」と、そう言っていた。
彼等の先には、未来が続く。
まだ見えぬ道だからこそ、その先は明るく、心躍るのだろう。

老女の言葉を、思い出す。]

 ……そうさねェ、
 かわいがってやりたいもんだがねェ…

[それは叶わぬ希望と知っているから、
過ぎ去っていった少女との約束を、守りたいと思っていた。]

 あの婆さんも、誘ってみるかねェ

[今度会えたら。
逢えなくなる等と感じることなく、席を立った]

(86) 2013/12/22(日) 02:23:32[休憩室]

塗装工 ゾウサク

屋上

[凍てつく外気を肌に感じた瞬間に
ぐわんと頭痛が響き、軽い眩暈を覚える中

煙草を吸う為に屋上の扉を開いた。

視線の先、昨日の若い医師の姿を見つけて歩み寄り]

 よう先生。アンタさんも煙草――…、

[吸うのかい、そう続けようとした言葉は
彼の、余りの憔悴ぶりに先を失ってしまい。

理由は解らずも、その肩を励ますように叩こうと手を伸ばす]

(88) 2013/12/22(日) 02:30:58[屋上]

塗装工 ゾウサク

 そうか、そうか

 先生だって人間だもんなァ
 逃避したくなる時だって、あるよナァ…

[ポン、と軽く肩を叩いて
彼と同じように笑い飛ばした。
けれど、昨日の何処か楽しそうな思案振りと
現在の彼、明らかに異なる様子に――
煙草に火を点けながら、ぽつりぽつりと言葉を紡いで]

(91) 2013/12/22(日) 02:49:04[屋上]

塗装工 ゾウサク

 なァ、先生は… ヒトは死んだらどうなると思うかい?

 俺はね、「死ぬ事は、生まれ変わる為のきっかけ」だと思うんさね

[医師という視点からすれば、笑い飛ばされてしまうような内容だろう。
けれど、男にはずっと常に心にある思いであり、
そうであると、信じて生きてきたのだ]

 善行を詰めば、次はより幸福な人間に生まれ変わる…
 そんなこたァどうでもいい

 ひとつだけ確かな事はな、現世で出逢った人間とは
 縁を引き寄せれば必ずや、来世でもまた出逢える、ってことだ

(92) 2013/12/22(日) 02:49:17[屋上]

塗装工 ゾウサク

 だから、もしもアンタさんが…
 来世でも出会いたいと思う人と
 死に別れる事があったら

 その人の事を忘れずに、命日には花を手向けてサ…

 そうしたらきっとまた、逢えるよ

[持論でしかないけれど。
肺を煙で満たし、ゆっくりと吐き出しながら
医師へ、微笑んだ]

(93) 2013/12/22(日) 02:52:37[屋上]

塗装工 ゾウサク

 なァに、アンタさんは色男で頭がいい、
 気の利いた台詞が浮かばなくても

 相手が何を求めているのかを探ろうとする
 そして、相手に答えたいという真摯な思いがある

[だから、心配するな、とばかりがははと笑い]

 いやァ、俺ちはただの塗装工だァ
 ……明日辺り、仕事あればいいんだがなァ…

[詰まりは現状、無職にも同じだということ。
フィルターギリギリまで煙を味わい、灰皿へ吸殻を落とすと
「お先に」と声を掛け、屋上を後にした。

持論では、「生まれ変わる為の〜」そうは思っていても――

別れは、辛い。それは己とて、同じと*知りつつ*]

(96) 2013/12/22(日) 03:12:23[屋上]

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